ベイビーステップの最終回は、試合の途中で終わります。勝ったか負けたかも描かれません。全455話を追ってきた読者がその幕切れをどう受け止めたのか、そこから調べはじめました。
この記事の結論
ベイビーステップの最終回は、主人公・丸尾栄一郎の世界ツアーデビュー戦が決着しないまま幕を閉じます。試合の途中で物語が終わるため、10年間追ってきた読者から「ひどい」という声が上がりました。
ただし、編集部が打ち切りを公表した資料は確認できませんでした。作者の勝木光さんは完結後のインタビューで、自分の判断で終わらせたことをうかがわせる発言をしています。
批判の中心は、描かれた内容よりも「描かれずに終わったもの」にあります。最後のページまで読むと前向きな幕切れだと受け取る読者もいて、評価は割れています。
- 全47巻
2017年12月に最終巻発売 - 全455話
連載10年で完結 - 3つ
「ひどい」の論点|試合が決着しないことほか
結末のネタバレとあらすじから入り、「ひどい」と言われる3つの理由、打ち切り説とタクマ死亡説の真相へ進みます。
※この記事には『ベイビーステップ』原作漫画の結末に関する重大なネタバレが含まれます。会話に登場する全巻くんはこの記事の案内役のキャラクターで、発言は創作です。

試合の途中で終わる、と聞いただけでは『ひどい』の中身が分かりませんでした。
打ち切りだったのか、作者が選んだ終わり方だったのか。
まず、どういう終わり方だったのかを教えてください。

先に言っておくと、勝敗は最後まで書かれないんだ。
だから「ひどい」って言葉が出てくる。
ただ、最後のページまで読むと少し景色が変わるよ。順番に見ていこう。
ベイビーステップの最終回はこう終わった|試合の途中で幕
最終回にあたる第455話は、丸尾栄一郎が世界ツアーの初戦を戦っている最中で終わります。勝敗は描かれません。
- 最終回は世界ツアーデビュー戦の途中で幕を閉じ、試合の結果は描かれていない
- 「ひどい」と言われる中心は、10年続いた物語が決着を見せないまま終わったこと
- 編集部が打ち切りを公表した資料は確認できず、作者は自分の判断で終えたとうかがわせる言葉を残している
10年にわたる連載の到達点として読者が思い描いていたのは、グランドスラムの舞台に立つエーちゃんの姿でした。最終回は、その入口に立ったところで幕を閉じます。
読者が受け取ったのは、決着ではなく途中経過です。ここが「ひどい」という言葉に集約されました。長く追った読者ほど、落差が大きくなります。
一方で、批判は結末の描き方すべてに向いているわけではありません。テニスの描写や主人公の成長そのものは、完結後も評価する声が見られます。
つまり争点は「何が描かれたか」ではなく、「どこで終わったか」です。この区別をしておくと、賛否のどちらの声も読み解きやすくなります。
もう一つ混同されやすいのが、原作漫画とアニメの区別です。アニメは原作の途中までしか描いておらず、最終回まで映像化されていません。
「アニメで最後まで見た」という記憶がある方は、原作の結末とは別の場面を指しています。この記事で扱う最終回は、原作漫画の第455話です。

アニメで見た方は、その記憶のまま検索していそうです。
アニメと原作で、そもそも到達点が違うんですね。
どこがどう違うのか、あとで詳しく聞かせてください。

そこ、けっこう多い勘違いなんだ。アニメは高校生の大会までで止まっている。
原作はそのあとプロになって、海外を回るところまで進むんだよ。
別の物語くらい距離があるから、混ざると話が合わなくなる。
ベイビーステップは全何巻で完結した?全47巻・週刊少年マガジン10年の連載
ベイビーステップは、講談社の週刊少年マガジンで2007年46号から2017年48号まで連載されました。作者は勝木光さんです。
全47巻・第455話で完結しました。打ち切りと受け取る読者もいる終わり方でしたが、その経緯については後の章で資料を並べて検証します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載誌 | 週刊少年マガジン(講談社) |
| 連載期間 | 2007年46号〜2017年48号 |
| 全巻数 | 全47巻 |
| 全話数 | 全455話 |
| 最終話 | 第455話「ベイビーステップ」(2017年48号) |
| 最終巻の発売日 | 2017年12月15日 |
| 作者 | 勝木光 |
連載の期間はおよそ10年です。主人公が高校1年の秋にラケットを握ってから、プロとして世界ツアーの初戦に立つまでが、この47巻に収まっています。
累計発行部数は1000万部以上と報じられました(MANTANWEB、2017年11月時点)。テニス漫画としては長期の連載にあたります。
最終巻の第47巻は2017年12月15日に発売されました。単行本の最後の10話は、慶稜チャレンジャー決勝の続きから、世界ツアーの初戦までを収めています。
なお本編は少年マガジン公式アプリのマガポケでも配信されており、冒頭から読み始めることができます。

全47巻を一気に読む人と少しずつ読む人で、向き不向きはありますか。
途中で止まりやすい山場のようなものがあるなら、そこも知っておきたいです。

47巻は多く見えるけど、この作品は1試合が長いぶん流れが速く感じるんだ。
区切りになるのは、高校生の大会が終わってプロを目指すあたり。
ここで舞台が日本から世界に変わる。読む側の気持ちも切り替わる場所だよ。
ベイビーステップ最終回のネタバレ|結末のあらすじ
ここからは第455話の中身に入ります。最終巻の前半は慶稜チャレンジャー決勝、後半が世界ツアーの初戦です。
- 世界ツアーデビュー戦|相手は世界37位のファウラー
- 0対3から動き出したエーちゃんノート
- 試合の途中で幕|最終ページまでの描写
この3つを順に見ていくと、最終回で何が描かれたのかがはっきりします。
世界ツアーデビュー戦|相手は世界37位のファウラー
最終話の舞台は、ATP250のアトランタ・オープン本選1回戦です。下位ツアーでポイントを積み上げたエーちゃんが、初めて世界ツアーの本選に立ちました。
対戦相手はジェームス・ファウラー。この大会の第5シードで、世界ランキング37位の選手です。同世代では池爽児と並び、次世代の世界ナンバーワン候補と目される存在として描かれます。
つまり最終回は、格上との初手合わせから始まります。10年かけて積み上げてきた主人公が、ようやく世界の入口に立った場面です。
会場には、留学していた鷹崎奈津の姿もあります。第47巻の目次でも、最終話の2話前が「再会」と題されており、この場面が最後に置かれたことが分かります。
物語の始点だった地域のテニススクールから、世界ツアーの本選までの距離が、この一戦に凝縮されています。到達点ではなく、出発点として描かれた試合でした。
0対3から動き出したエーちゃんノート
試合は一方的に始まります。ファウラーのサーブとストロークの威力は想像を超え、エーちゃんは第1セットで0対3とリードを許します。
ここで動くのが、この作品の象徴であるノートです。相手のサーブの弾み方、風向き、自分のミスの型を書き出し、対策の材料に変えていきます。
観客席から見れば、劣勢のまま淡々とメモを取る姿です。しかし読者は、この動作が何を意味するのかを47巻かけて知っています。
やがてエーちゃんは、絶望的な差ではないと感じ取ります。「このままやり続ければ、きっと届く」という手ごたえが、最終回の核心にあたる感覚です。
派手な逆転劇は起きません。描かれるのは、勝てない相手との距離を測り直し、次の一歩を決める過程です。作品の題名がそのまま行動として現れる場面といえます。
試合の途中で幕|最終ページまでの描写
勝敗は最後まで描かれません。エーちゃんが分析を始め、次のゲームへ向かうところで最終話は幕を閉じます。
最終ページまでに描かれるのは、世界の水準を体感し、そこに手が届くと確信して、次のゲームに向かう姿までです。勝敗は示されません。
ここで見落とされがちなのが、最終話のサブタイトルです。第455話の題は「ベイビーステップ」。作品名そのものが最終話の題として置かれています。
第47巻の目次を見ると、最後の10話は「視界」「近未来」「インパクト」と続き、「ジョージアにて」「再会」「激突」を経て「ベイビーステップ」で終わります。題名の回収が、最後の1話に置かれた形です。
物語を閉じる代わりに、題名を掲げて幕を下ろした形です。この構造そのものが、賛否の分かれ目になりました。

勝敗が出ないまま終わる、というのは読者にとって相当なことだと思います。
あと1話あれば結果が分かったのに、と考えてしまう方も多いはずです。
この止め方は、作品にとってどういう意味を持つのでしょうか。

わたしは読み終えたとき、ページをめくる手が止まったよ。
ただ、最終話の題が作品名と同じ「ベイビーステップ」なんだ。ここは偶然じゃないと思う。
意図までは書かれていないから、そこから先は読む人が決めることになるね。
ベイビーステップのその後は?後日談と続編
最終回のあと、エーちゃんがどうなったのかを描いた場面は本編にありません。番外編や描き下ろしも確認できませんでした。
| 要素 | 本編での描写 | 完結後の展開 |
|---|---|---|
| エーちゃんの世界ツアー | デビュー戦の途中まで | 続きは描かれていない |
| 鷹崎奈津との関係 | 最終話の会場で再会する | 結婚など将来の描写はない |
| タクマら学生編のライバル | 最終巻には登場しない | 番外編は見当たらない |
| 池爽児との対戦 | 最終巻では描かれない | 描かれていない |
表のとおり、その後を知る手がかりは作中にほとんど残されていません。読者が「続きが読みたい」と感じるのは自然な反応です。
鷹崎奈津との関係については、最終話で留学先にいた奈津と再会する場面が描かれます。ただし、結婚やその先の二人を描いた場面は本編にありません。
「なっちゃんとの結末」を探して検索する人が多いのは、この描かれ方が理由です。関係が終わったわけではなく、続きが描かれていないという状態です。
続編については、2026年8月時点で発表を確認できません。作者の勝木光さんは完結後も連載を続けていますが、ベイビーステップの新作予定は公表されていません。
ただし、最終回が試合の途中で止まっている以上、物語として続きを描く余地は残されています。無いと決まったわけではない、という状態です。

その後がまったく描かれていない、というのは調べていて意外でした。
単行本の描き下ろしのようなものも見つけられませんでした。
作中に、その後を推測できる手がかりは残っているのですか。

手がかりというより、置かれているのは方向だけなんだ。
世界で戦えるという確信を持った、そこまでは書いてある。
その先どうなったかは書かれていない。想像する余地を残した、と考えることもできるかな。
ベイビーステップの最終回が「ひどい」と言われる3つの理由
「ひどい」という言葉でひとまとめにされがちですが、中身は3つに分かれます。いずれも「描かれなかったもの」への不満で、作品の出来そのものへの評価ではありません。
| 批判されるポイント | 主な内容 | 評価の対象 |
|---|---|---|
| 試合の結果が描かれていない | 世界ツアーデビュー戦が決着しないまま完結する | 最終話(第455話) |
| 学生編のライバルが登場しない | タクマら序盤からの好敵手が最終巻に出てこない | 最終巻(第47巻) |
| 世界の頂点に届く前に終わった | グランドスラム本戦や日本代表の戦いが描かれない | 物語全体 |
3つとも「描かれなかったこと」への不満である点が共通しています。順に見ていきます。
試合の結果が描かれていない
特に多く見られるのが、試合の結果が描かれていないことへの不満です。10年追ってきた読者にとって、世界ツアー初戦の勝敗は最低限知りたい情報でした。
スポーツ漫画では、最終戦の決着が物語の決着を兼ねます。勝っても負けても、そこで主人公の到達点が示されるためです。
ベイビーステップはその型を取りません。試合の途中で止まるため、読者は主人公がどこまで行ったのかを判断できないまま本を閉じることになります。
ただし、この作品はもともと勝敗そのものより、勝つための過程を積み上げる描写を軸にしてきました。その意味では、最後まで作品の性格に忠実だったという読み方もできます。
実際、作中でエーちゃんが勝った試合も負けた試合も、価値の差はあまり付けられていません。負けた試合から何を持ち帰ったかが、次の巻の出発点になってきました。
最終回もその型のままです。勝敗の代わりに、格上との距離を測り終えた地点が示されます。結果ではなく現在地を示して終わった、という整理ができます。
学生編のライバルたちが登場しない
もう一つが、序盤から物語を支えたライバルたちの不在です。とくにタクマ(江川逞)は最終巻に登場しません。
タクマは190センチの長身から強烈なサーブを放つ選手で、奈津に長く想いを寄せていた人物でもあります。序盤の物語を動かした一人だけに、その扱いの落差に戸惑う声が出ました。
プロ編に入ると舞台が海外へ移り、対戦相手も世界の選手に変わります。物語の構造上は自然な流れですが、学生編を追った読者ほど置いていかれた感覚を持ちます。
最終巻に登場するのは、プロ編で関わりの深い人物と海外の選手が中心です。学生編を支えた面々の消息は、作中で語られないまま終わります。
この不在が、後述する「タクマ死亡説」の出どころにもなりました。登場しなかったことと、何かが起きたことは別ですが、読者には区別がつきません。検証は次の章で行います。
世界の頂点に届く前に終わった
3つ目は、物語全体の到達点に関するものです。グランドスラム本戦も、日本代表としての戦いも、作中では描かれませんでした。
エーちゃんの目標は世界で戦うことでした。その入口に立った時点で完結したため、目標が達成されたのかどうかを読者は知ることができません。
作品の魅力は、才能ではなく手順で強くなる主人公を描いたことにあります。だからこそ、その手順がどこまで通用したのかを見たかった、という声が残りました。
世界ランキングでいえば、最終回のエーちゃんはまだ本戦に出られるようになった段階です。トップ選手と番号で並ぶところまでは、まだ距離があります。
10年かけて積み上げた読者ほど、残りの距離を自分で埋めることになりました。続きを想像する材料は多いのに、答え合わせができない。この宙づりが不満の正体です。
結末の意味がわからないと言われる理由|ラストシーンの考察
「意味がわからない」という感想の多くは、ラストシーンの解釈に集まります。試合が続いている状態で終わるため、読み手によって受け取り方が変わります。
一つは、未完のまま止まったという読み方です。描くべきものが残っているのに終わったのだから、物語としては途中だという受け取り方になります。
もう一つは、終わりではなく続きを示したという読み方です。最終話の題が作品名と同じ「ベイビーステップ」であることから、世界への最初の一歩を描いて締めたと考える見方があります。
どちらが正解かは、作中で明示されていません。作者が結末の意図を解説した資料も確認が取れませんでした。解釈が割れること自体が、この最終回の性質だといえます。

批判の中身が3つに分かれると分かって、少し整理できました。
ただ、どれも『描かれなかったこと』への不満なんですね。
描かれたものの側から見ると、この最終回はどう見えますか。

描かれた側から見ると、実はいつもの回なんだよ。
格上と当たって、ノートを開いて、通用する部分を探す。ずっとやってきたことだ。
最後の1話だけ特別なことをしなかった、とも言えるね。
ベイビーステップは打ち切り?タクマは死亡した?よくある誤解を検証
最終回をめぐっては、いくつかの説が語られています。断定して語られているものほど、資料を確認すると、裏づけられる範囲は限られていました。
| よくある説 | 実際 |
|---|---|
| 編集部の判断で打ち切られた | 編集部が打ち切りを公表した資料は確認できていません |
| タクマは最終回で死亡した | 作中でタクマの死亡は描かれていません |
| 続きが描かれることはもう無い | 2026年8月時点で続編の発表は確認できませんが、無いと決まったわけでもありません |
3つとも、断定して語られることが多い説です。それぞれ何が裏づけられ、何が裏づけられないのかを見ていきます。
打ち切りだった?理由と真相を編集部・作者の発表から検証
まず事実として、編集部が打ち切りを公表した資料は見つけられませんでした。完結を報じたMANTANWEBの記事も「10年の連載に幕」と書いており、打ち切りの語を使っていません。
一方で、作者の勝木光さんはブックライブの完結インタビューで、次のように述べています。
> 自分一人ではこの作品は成り立たなかったので、私の一存で終わらせてしまって申し訳なくもあります
「私の一存で終わらせてしまって」という言い方は、連載の終了が作者の側の判断だったことをうかがわせます。これが現時点で確認できる、最も一次資料に近い情報です。
また、第47巻のあとがきで作者が自身の力不足に触れていると、複数の解説サイトが紹介しています。ただしあとがきの原文は本記事では確認できていないため、文言の引用は避けます。
まとめると、打ち切りだったと断定できる資料も、打ち切りではなかったと断定できる資料も確認が取れませんでした。言えるのは、作者が自分の判断だったとうかがわせる発言を残していることまでです。
作者の私的な事情については、公式に発表された情報を確認できていません。推測は書きません。
タクマ死亡説の正体|最終巻に登場しなかっただけ
「ベイビーステップ タクマ 死亡」は、いまも検索候補に並ぶ組み合わせです。しかし作中でタクマ(江川逞)の死亡は描かれていません。
この説が広まったきっかけは、序盤の主要人物であるタクマが最終巻にまったく登場せず、消息が語られないまま完結したことにあるとみられます。
読者が「あの人はどうなったのか」と検索し、その疑問がそのまま検索候補として定着したものと考えられます。個人ブログの記事タイトルが後押しした面もありそうです。
念のため付け加えると、少なくともタクマについて、死亡を示す描写はありません。テニスを題材にした作品なので、そもそも死をあつかう場面が中心にある物語でもありません。
ただし、最終巻で生存が改めて示されたわけでもありません。単に登場しないだけです。そこが「死亡説」の入り込む余地になりました。

検索されている言葉が、そのまま噂として広まってしまうんですね。
わたしも最初に候補を見たときは、何かあったのかと思いました。
こういう説を見分けるコツはありますか。

一つだけ覚えておくといいのは、「描かれていない」と「そうなった」は違うということ。
登場しなかっただけで、いなくなったと判断することはできないよね。
気になったら、その場面が何巻の何話かを探してみて。無ければ、それは作中の出来事じゃないんだ。
アニメ・実写ドラマは原作のどこまで描いた?
ベイビーステップはアニメと実写ドラマの両方になっていますが、どちらも原作の結末までは描いていません。
| 媒体 | 放送・配信 | 話数 | 原作のどこまで |
|---|---|---|---|
| アニメ第1シリーズ | NHK Eテレ 2014年4月6日〜9月21日 | 全25話 | 関東予選で難波江優に敗れ、フロリダへ向かうところまで |
| アニメ第2シリーズ | NHK Eテレ 2015年4月5日〜9月20日 | 全25話 | 関東ジュニアで難波江優に敗れ、関東ベスト4に終わるまで |
| 実写ドラマ | Amazonプライム・ビデオ 2016年7月22日〜 | 全10話 | 原作の序盤。結末は描かれていない |
つまり映像で結末を確認する方法は、2026年8月時点では存在しません。最終回を知るには原作を読む必要があります。
アニメ第2シリーズが到達した関東ジュニア準決勝の難波江優戦は、原作の第19巻(第172話〜第181話)に収録されています。講談社の商品ページの目次で確認できます。
続く第20巻は第182話から始まり、舞台は全日本ジュニアへ移ります。アニメの続きから読むなら、第20巻が始点です。
第20巻では全日本2位の神田久志ら新たな相手が登場し、その先にプロ編が控えています。第20巻以降の28巻分は、映像化されていない範囲にあたります。
実写ドラマはAmazonプライム・ビデオのオリジナル作品として全10話が配信され、2017年にはTOKYO MX1でも放送されました。主演は松岡広大さんです。
こちらも序盤を映像化したもので、物語の結末までは描かれていません。原作の何巻までを描いたのかを公式に示した資料は見つけられませんでした。
※2026年8月時点の情報です。配信状況は変わるため、最新の情報は各サービスで確認してください。

アニメの続きから読みたい人は、第20巻から入ればいいんですね。
20巻から最終巻まででも、まだ28冊あります。
この範囲には、どんな見どころがありますか。

むしろここからが本番だと思う。全日本ジュニアがあって、プロを目指す決断があって、海外に出る。
相手の強さの単位が変わっていくのが面白いんだ。
アニメで止まっている人には、いちばん楽しめる28冊だと思うよ。
「ひどい」だけじゃない|試合が決着しない幕切れを評価する声
「ひどい」で検索すると否定的な声が集まりますが、同じ最終回を評価する読者もいます。争点は同じで、受け取り方が分かれています。
| 論点 | 「ひどい」と感じた理由 | 「よかった」と感じた理由 |
|---|---|---|
| 試合が決着しない | 10年追った物語の結果が分からない | 勝敗より過程を描く作品らしい幕切れ |
| 世界の頂点に届かない | 目標が達成されたか判断できない | 実際の選手の歩みに近い現実的な描写 |
| 続きを想像させる終わり方 | 投げ出されたように感じる | 主人公の挑戦が続いていると読める |
同じ場面を見て、片方は「終わっていない」と受け取り、もう片方は「続いている」と受け取ります。どちらも自然な読み方です。
肯定的な評価が集まりやすいのは、最終回でエーちゃんが「届く」と確信する場面です。格上を前にして絶望せず、距離を測って次の一手を決める姿は、この作品が積み上げてきたものの結晶といえます。
作品の題名が意味するのは、小さな一歩です。世界ランキング37位を相手に0対3から食い下がる場面は、その題名のとおりの行動を最後に置いたことになります。
ただし、ブックライブに寄せられた第47巻のレビューでは、作品全体を高く評価しつつ幕切れには物足りなさを述べる声が目立ちます(2026年8月時点)。終わり方そのものへの支持が広がっているとは言えません。
賛否のどちらが正しいという話ではなく、10年分の期待をどこに置いていたかで結論が変わる。そういう最終回です。

同じ場面が、人によって正反対に見えるんですね。
わたしはまだ判断がつかないのですが、読み終えた直後に印象が変わることもありますか。

変わることはあると思う。読み終えた直後は、足りないところに目が行きやすいからね。
少し時間を置くと、最後にエーちゃんが何をしていたかのほうが残る人もいる。
どちらが正しいという話ではなくて、期待をどこに置いていたかの違いなんだ。
ベイビーステップは今から読む価値がある?結末が止まると知って読むか
結末が途中で止まると知ったうえで読む価値があるか、という問いには、読む目的によって答えが変わります。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 主人公が手順を踏んで強くなる過程を読みたい人 | 最終回の決着で満足感を得たい人 |
| テニスの戦術や練習の描写に興味がある人 | 派手な必殺技や超人的な展開を求める人 |
| 長い物語を通して主人公の成長を追うのが好きな人 | 完結済みで結末まで見届けたい人 |
この作品の中心にあるのは試合の勝敗ではなく、勝つために何をどう積み上げたかの記録です。そこに面白さを感じられるなら、47巻は長さを感じにくいはずです。
逆に、最後の1話で物語がきれいに決着する読後感を求めている場合は、幕切れで物足りなさが残ります。あらかじめ知っておくと、読み方を調整できます。
すでに途中まで読んでいて止まっている方には、プロを目指す決断が描かれるあたりまでを一つの目安にすると判断しやすくなります。ここで作品の性格がはっきり変わります。
同じように「終わり方が唐突」と語られる競技ものとしては、『ヒカルの碁』の最終回も似た議論を呼びました。読み比べると、この種の幕切れの受け取り方が整理しやすくなります。

どこから読むか迷っている人に、目安を示せるのはありがたいです。
30巻前後で性格が変わるというのは、具体的にどう変わるのでしょうか。

学生の大会は、勝てば次の試合に進むという分かりやすさがあるんだ。
プロになると、ポイントを積んでランキングを上げる長い作業に変わる。
派手さは減るけれど、この作品らしさが濃くなるのはこっちのほうだよ。
よくある質問
まとめ|ベイビーステップの最終回と結末【全47巻】
ベイビーステップの最終回は、丸尾栄一郎の世界ツアーデビュー戦が決着しないまま終わります。世界37位を相手に0対3から分析を始め、次のゲームへ向かうところで幕です。
「ひどい」と言われる理由は3つに分かれます。試合の結果が描かれないこと、学生編のライバルが登場しないこと、そして世界の頂点に届く前に終わったことです。
打ち切りについては、編集部が公表した資料を確認できていません。作者はインタビューで自分の判断だったとうかがわせる発言をしており、断定できるのはそこまでです。
タクマの死亡説は、最終巻に登場しなかったことから広まったもので、死亡を示す描写は作中にありません。アニメも実写ドラマも結末までは描いておらず、結末を知るには原作を読む必要があります。
決着を見たかったという不満も、続きを示して終わったという評価も、どちらも自然な受け取り方です。評判だけで判断してしまうには、積み上げてきたものが多すぎる作品だと思います。

調べ終えても、わたしはまだ判断を決めきれずにいます。
みなさんは、どちらの受け取り方に近いでしょうか。

決めきれないままでいい、というのがわたしの答えかな。
10年分の話に、ひとことで名前を付ける必要はないと思うんだ。
もし読んでいないなら、評判より先に1巻を開いてみて。判断はそれからで間に合うよ。
調査メモ
今回いちばん時間をかけたのは、打ち切りかどうかの扱いでした。検索候補にも上位記事にも「打ち切り」の語が並びますが、編集部が公表した資料は最後まで見つけられませんでした。
代わりに見つかったのが、作者ご本人が完結時のインタビューで残した言葉です。「私の一存で終わらせてしまって」という一節が、いま確認できるもっとも一次に近い情報でした。
第47巻のあとがきにも作者の言葉があると複数のサイトが紹介していましたが、原文を確認できなかったため、この記事では引用していません。手元で確かめられないものを、カギ括弧に入れて出すことは避けました。
もう一つ迷ったのが、アニメが原作のどこまでかという点です。公式の対応表は見つかりませんでしたが、講談社の商品ページに収録話の目次が載っていました。第19巻が第181話まで、第20巻が第182話からと確認できたので、続きの巻を示せました。
同じ目次で、最終話のサブタイトルも確かめられました。第455話の題は「ベイビーステップ」。作品名がそのまま最後に置かれていたことは、調べていていちばん印象に残りました。
タクマの死亡説については、調べるほど気の毒に思えました。作中で何かが起きたわけではなく、ただ最後に出てこなかった。それだけのことが、検索の言葉として残り続けています。
参考資料
- 講談社「『ベイビーステップ(47)』(勝木 光)」※全47巻・最終巻の発売日・最終話のサブタイトル
- 講談社「『ベイビーステップ(19)』(勝木 光)」※アニメ第2シリーズが到達した難波江優戦の収録巻と収録話
- 講談社「『ベイビーステップ(20)』(勝木 光)」※第20巻・第182話から全日本ジュニア編に入ること
- MANTANWEB(まんたんウェブ)「ベイビーステップ:10年の連載に幕 「マガジン」の人気テニスマンガ」※最終話の掲載号・全455話・累計発行部数
- ブックライブ「『ベイビーステップ』完結!勝木光インタビュー」※完結について作者本人が語った言葉
- ブックライブ「ベイビーステップ(47)のレビュー」※最終巻に寄せられた読者の評価の傾向
- PR TIMES「Amazonオリジナル作品『ベイビーステップ』Amazon プライム・ビデオにて 本日より配信スタート」※実写ドラマの配信開始日・話数・出演者
- マガポケ「ベイビーステップ」※少年マガジン公式アプリでの配信
- Wikipedia「ベイビーステップ」※連載期間・アニメ各シリーズの到達点・登場人物



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