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「20世紀少年の最終回」は、じつは一冊の中にありません。本編22巻の先、続編『21世紀少年』の2巻まで読んで初めて結末までそろいます。
この記事の結論
20世紀少年の最終回は、「ともだち」の正体がカツマタ君だったと明かされ、ケンヂが少年時代のカツマタ君に向き合う場面で幕を閉じます。 長い因縁の決着としては静かすぎる、という受け取り方が「ひどい」の中心です。
ただし批判が向けられている先は一つではありません。原作漫画への声と、実写映画3部作の最終章への声が、同じ言葉のまま並んでいます。
完全版には、描き下ろしのエンディングも追加されています。どの形で読んだかによって、同じ「最終回」でも印象がかなり変わります。
- 通算24巻
本編22巻+続編2巻 - 8年
続編を含め1999年から2007年まで - 4つ
批判の論点|「ともだち」の最期ほか
順番は、本編最終話「決着」までのあらすじ、続編『21世紀少年』が引き受けた後日談、批判される4つの理由、完全版と実写映画3部作との違い、です。
※この記事には『20世紀少年』『21世紀少年』および実写映画3部作の結末に関する重大なネタバレが含まれます。会話に登場する全巻くんはこの記事の案内役のキャラクターです。

原作と実写映画で、批判の声がまざっているんですね。
本編22巻を閉じた時点では、まだ結末ではないんですよね。
どこまで読めば「最終回を読んだ」と言えるのか、そこから教えてください。

ここから先は結末そのものに触れるから、そのつもりで読んでね。
『20世紀少年』の22巻の最後は、まだ結末じゃないんだ。答え合わせは『21世紀少年』下巻の最終話「20世紀少年」まで続く。
映画の話とまざりやすいのは、この分かれ道のせいだよ。

実写映画3部作の最終章は、ラスト10分が映画独自の展開なんだ。
3部作はPrime Videoのプライム会員特典の対象で、30日間の無料体験があるよ。
第1章を見られる枠を下に置いたから、原作の結末と見比べてみて。
- 20世紀少年の最終回はこう終わった|ともだちの正体が明かされるまで
- 20世紀少年は全何巻で完結した?本編22巻+『21世紀少年』2巻の通算24巻
- 20世紀少年の最終回のネタバレ|結末のあらすじ
- 20世紀少年のその後は?『21世紀少年』が描いた後日談
- 20世紀少年の最終回で生死が確定した主要キャラ
- 20世紀少年の最終回が「ひどい」と言われる4つの理由
- 「ともだち=フクベエ」で止まっていない?よくある誤解を検証
- 完全版で結末は変わった?描き下ろし「完全版エンディング」
- 実写映画3部作も同じ結末になる?アニメ化はされている?
- 20世紀少年の最終回を評価する声|「ともだち」の最期
- 20世紀少年は今から読む価値がある?通算24巻がそろった今の条件
- よくある質問
- まとめ|20世紀少年の最終回と結末【通算24巻】
- 調査メモ
- 参考資料
20世紀少年の最終回はこう終わった|ともだちの正体が明かされるまで
先に結論を置きます。
- 最終話は『21世紀少年』下巻の「20世紀少年」で、ケンヂが少年時代のカツマタ君に謝り、歌を聞かせる場面で閉じます
- 否定的な感想の中心は、長い因縁に対して決着の付き方が静かで、正体の人物像も薄いと感じられる点です
- 一方で、この静けさを「赦し」の物語として読む見方もあり、評価は割れたまま残っています
不満の声が向けられているのは、作品全体ではありません。物語の終盤、それも「ともだち」の最期と、正体が明かされたあとの数話に向けられた声が中心です。
原作への声か実写映画への声かは、語られている決着の場所で見分けられます。少年時代の場面に戻って終わる話をしていれば原作漫画、舞台が2019年のまま終わる話をしていれば実写映画の最終章です。
この記事は、ことわりのない限り原作漫画(本編『20世紀少年』と続編『21世紀少年』)を指します。
20世紀少年は全何巻で完結した?本編22巻+『21世紀少年』2巻の通算24巻
結末の中身に入る前に、事実だけを確認します。『20世紀少年』は小学館の週刊ビッグコミックスピリッツで連載され、ウィキペディア日本語版によると1999年から2006年まで、全249話が掲載されました。
本編は全22巻、続編『21世紀少年』全2巻を合わせた通算24巻で完結しています。本編の最終話は22巻に収められた第13話「決着」です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載誌 | 週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館) |
| 連載期間 | 1999年〜2006年(ウィキペディア日本語版による) |
| 本編の巻数 | 全22巻 |
| 本編の話数 | 全249話(同上) |
| 本編の最終話 | 22巻 第13話「決着」 |
| 続編 | 『21世紀少年』全2巻・全16話(2007年1月〜7月連載) |
| 続編の最終話 | 最終話「20世紀少年」 |
| 作者 | 浦沢直樹 |
巻数で誤解されやすいのが、本編の22巻で完結だと思ってしまう点です。ビッコミの作品ページでも、両作は別々の作品として並んでいます。
物語としての結末は、続編『21世紀少年』の下巻に置かれています。続編の最終話のタイトルは、本編の作品名と同じ「20世紀少年」です。
いま読むなら形は3通りあります。ひとつめは単行本の通常版で、通算24巻です。
残る2つが完全版とデジタル完全版です。完全版は『20世紀少年 完全版』全11巻と『21世紀少年 完全版』1冊。電子のデジタル完全版は、全22巻と上下巻の形です。
20世紀少年の最終回のネタバレ|結末のあらすじ
ここからは結末そのものに触れます。物語の最後は、3つの場面をたどると全体像がつかめます。
- 母校の校庭での最後の対決と、「ともだち」の死
- 「ともだち」の正体は誰だったのか
- 最終話「20世紀少年」で描かれたラストシーン
物語は、ケンヂが「ともだち」になる前のカツマタ君に謝る場面で閉じます。
母校の校庭での対決と「ともだち」の死
最後の対決の舞台は、ケンヂたちが通っていた小学校の校庭です。少年時代に秘密基地を作った場所へ、物語が戻ってきます。
「ともだち」は巨大ロボットを使って、ケンヂの姪のカンナを押しつぶそうとします。それを止めたのが、長く「ともだち」に従っていたサダキヨでした。
サダキヨが「ともだち」を取り押さえたところへ、撃ち落とされた空飛ぶ円盤が落下します。「ともだち」はその下敷きになって命を落とします。
サダキヨも同じ円盤の下敷きになり、病院で息を引き取ります。続編『21世紀少年』は、第1話「”ともだち”の死」から始まります。
「ともだち」の正体は誰だったのか
「ともだち」を名乗った人物は、作中で二人います。ここが結末を読み解くうえでの中心であり、取り違えられやすい部分です。
最初に「ともだち」として立ち現れるのがフクベエです。ケンヂの同級生で、少年時代にスプーン曲げを笑われた記憶が動機として描かれます。
フクベエは2015年に理科室で、細菌兵器を開発したヤマネに撃たれます。ヤマネもその直後、「ともだち」の部下に射殺されます。
そのあと「ともだち」を引き継いだのがカツマタ君でした。同じくケンヂの同級生で、小学生のころに死んだと語られていた人物です。検索では「カツマタくん」と書かれることもあります。
問題は、このカツマタ君が本編でほとんど描かれてこなかった点です。名前が出る場面は限られ、顔もはっきりとは示されません。
そのため、正体が明かされても読者の側に手がかりの蓄積がありません。否定的な感想が出る理由の一つが、ここにあります。
最終話「20世紀少年」のラストシーン
続編『21世紀少年』の最終話は、本編の作品名と同じ「20世紀少年」というタイトルです。物語は現代ではなく、少年時代へ戻って幕を閉じます。
ケンヂが向き合うのは、「ともだち」になる前のカツマタ君です。仲間に入れてもらえず、ひとりでお面をかぶっていた子どもの姿が描かれます。
ケンヂは彼に謝り、歌を聞かせます。世界規模の陰謀の話が、駄菓子屋と校舎の屋上という小さな場所に着地します。
最終回は、置き去りにしてしまった一人の同級生に、あらためて向き合う話として閉じられます。
20世紀少年のその後は?『21世紀少年』が描いた後日談
本編22巻のあとに何が残っていたのかを整理します。小学館コミックの紹介文は、続編を「『ともだち』から残された宿題」と説明しています。
以下は、その紹介文とウィキペディア日本語版の記述に基づく整理です。
| 要素 | 本編『20世紀少年』での描写 | 続編『21世紀少年』での描写 |
|---|---|---|
| ケンヂ | 記憶を失い「矢吹丈」として帰還する | 「ともだち」の正体にたどり着く |
| 「ともだち」の正体 | フクベエだと示されたまま進む | カツマタ君だったと明かされる |
| カンナと仲間たち | 「ともだち」の支配に武装して抵抗する | 「ともだち」の死後の世界で生きる |
| 少年時代 | 回想として断片的に挟まれる | 最終話で正面から描き直される |
続編を読まずに本編22巻で止めると、結末を誤解したまま終わります。「ともだちはフクベエだった」という受け取り方は、ここで生まれます。
2026年8月時点で、続編・番外編の新たな発表は確認できません。物語としては、通算24巻で閉じたまま置かれています。
20世紀少年の最終回で生死が確定した主要キャラ
最終章で誰の生死が動いたのかをまとめます。以下はウィキペディア日本語版「20世紀少年の登場人物」の記述に基づく整理です。
| キャラ | 最終的な生死 | 作中で描かれた時期・場面 |
|---|---|---|
| 「ともだち」(カツマタ君) | 死亡 | 母校の校庭。落下した空飛ぶ円盤の下敷きになる |
| サダキヨ | 死亡 | 同じ円盤の下敷きになり、病院で息を引き取る |
| フクベエ | 死亡 | 2015年の理科室。ヤマネに銃撃される |
| ヤマネ | 死亡 | 同じ場面の直後に「ともだち」の部下に射殺される |
| 万丈目胤舟 | 死亡 | ともだち暦3年。ヴァーチャルアトラクション内で暗殺される |
| ケンヂ(主人公) | 生存 | 「ともだち」の死後、最終話まで描かれる |
| カンナ(ケンヂの姪) | 生存 | 「ともだち」の死後、最終話まで描かれる |
| オッチョ(ケンヂの幼なじみ) | 生存 | 「ともだち」の死後まで描かれる |
生死が読者の間で割れやすいのがケンヂです。2000年の血の大みそかで死んだと語られたまま長く姿を消し、物語の終盤に別名を名乗って戻ってきます。
その空白が長いため、「結局ケンヂは死んだのか」という疑問が残りやすくなっています。作中では最終話まで描かれており、生存として扱われます。
20世紀少年の最終回が「ひどい」と言われる4つの理由
批判のポイントは一つではありません。以下はいずれも読者の受け取り方であり、作品の評価を定めるものではありません。
| 批判されるポイント | 主な内容 | 評価の対象 |
|---|---|---|
| ①最期があっけない | ラスボスが落下物の下敷きで退場する | 本編終盤〜続編第1話 |
| ②正体の描写が薄い | カツマタ君が本編でほとんど描かれていない | 本編終盤〜続編 |
| ③未回収と指摘される謎 | 予知能力や細部の設定が説明されないまま残る | 通算24巻の全体 |
| ④本編だけでは終わらない | 22巻で終わらず、続編2巻に持ち越される | 刊行の形そのもの |
①「ともだち」の最期があっけないと言われる
長い因縁の相手が、落下してきた空飛ぶ円盤の下敷きになって死ぬ。対決らしい対決を期待していた読者からは、この幕切れが物足りないという声が見られます。
20巻以上かけて積み上げた敵が、ほとんど一場面で退場するためです。
②正体が、ほとんど描かれてこなかった同級生だった
もう一つ多いのが、正体の人物に読者が思い入れを持てないという指摘です。カツマタ君は本編での登場が少なく、顔もはっきりとは描かれません。
推理ものとして読んでいた読者にとっては、手元の材料で当てられない答えになります。伏線を追ってきたほど、納得の度合いが下がります。
③未回収と指摘される謎が残っている
「ともだち」の予知に見えるふるまいや、細部の設定については、明確な説明が置かれないまま終わったという指摘が見られます。
ただし、これは読者の側で説明を見つけられなかったという声です。作中に説明が無いと決まったわけではありません。
④本編22巻では終わらず、続編2巻に持ち越された
刊行の形そのものへの戸惑いもあります。『20世紀少年』を22巻まで読み終えても、物語は完結していません。
連載当時の読者にとっては、決着したはずの物語が翌年に再開する形でした。この時間差が、評価を難しくしている面があります。
本編の最終話は「決着」というタイトルです。ここで終わったと受け取るのは、むしろ自然な読み方でした。
そのうえで続編が始まり、正体があらためて明かされます。区切りが二度あることが、結末の印象を分かりにくくしています。
結末の意味がわからないと言われる理由|解釈の分かれ目
作中で言葉にして説明されないと指摘される要素があります。そのため、同じ最終話を読んでも受け取りが分かれます。
分かれ目の一つは、最終話の場面をどう位置づけるかです。少年時代のやり直しとして読むか、ケンヂの心の中の決着として読むかで、意味が変わります。
もう一つは、「ともだち」が求めていたものをどう見るかです。世界征服そのものだったと読むこともできますし、仲間に入りたかっただけだと読むこともできます。
どちらか一つが正解だと、作中で示されているわけではありません。
「ともだち=フクベエ」で止まっていない?よくある誤解を検証
この作品の結末には、途中で読むのをやめた人の記憶が混ざりやすい特徴があります。よく見かける説を並べます。
| よくある説 | 実際 |
|---|---|
| 「ともだち」の正体はフクベエだった | フクベエは「ともだち」を名乗った一人。最後に正体として明かされるのはカツマタ君 |
| 20世紀少年は全22巻で完結している | 本編は全22巻。物語の結末は続編『21世紀少年』全2巻に置かれている |
| 打ち切りで終わった | 続編を含めて8年連載され、通算24巻で完結 |
| 実写映画と原作は同じ結末 | 最終章のラスト10分は映画独自の展開 |
一つ目の誤解が生まれるのは、物語の構造そのものが原因です。フクベエが「ともだち」だと示される場面が本編にあり、そこで納得して読み終える人が出ます。
二つ目も同じ理由です。本編の最終話タイトルが「決着」であるため、22巻で終わったと受け取っても不自然ではありません。
三つ目については、連載が続編を含めて8年に及び、ウィキペディア日本語版によると本作は第48回小学館漫画賞などを受賞しています。編集部・作者による打ち切りの公表は見当たりません。

途中で読むのをやめた人ほど、記憶が途中で止まってしまうんですね。
自分の記憶が本当に最後まで届いているのか、確かめる手がかりはありますか。
何を覚えていれば、最後まで読んだと言えるんでしょう。

ひとつだけ確かめ方があるよ。カツマタ君が「ともだち」だったと明かされる場面に、覚えがあるかどうか。
そこが出てこないなら、まだ結末までは届いていないと思っていいんだ。
本編だけで止めていても不思議じゃないつくりだから、気にしなくていいよ。
完全版で結末は変わった?描き下ろし「完全版エンディング」
※この章には、完全版に追加された内容に関するネタバレが含まれます。
読む形によって結末の見え方が変わる、というのがこの作品の特徴です。『21世紀少年 完全版』は2016年12月28日に発売され、描き下ろしの「完全版エンディング」が収録されています。
| 項目 | 通常版(単行本) | 完全版 |
|---|---|---|
| 刊行 | 『20世紀少年』全22巻+『21世紀少年』全2巻 | 『20世紀少年 完全版』全11巻+『21世紀少年 完全版』1冊 |
| 時期 | 1999年〜2007年(連載) | 2016年1月〜2016年12月28日(刊行) |
| 収録内容 | 連載時の本編 | カラー完全再現と、描き下ろしの「完全版エンディング」 |
| 結末 | 最終話「20世紀少年」で終わる | 描き下ろしの「完全版エンディング」が加わる |
出典は小学館コミックの商品ページです。紹介文には「カラー完全再現、そして……描き下ろしの『完全版エンディング』も収録!」と記されています。
この描き下ろしをどう読むかで、「ともだち」の正体の見え方が変わります。ウィキペディア英語版は、この完全版によってカツマタ君が最初から「ともだち」だったことになる、と説明しています。
同記事の説明では、フクベエは小学校を卒業したあとに亡くなっていたことになります。通常版で読んだ理解とは、前提がずれる部分です。
ただし、これはウィキペディア英語版による読み取りです。描き下ろしによって「設定が変わった」と断定できるものではありません。

同じ作品なのに、買った版によって最後に収録されている場面が違うんですね。
これから読む人は、どちらの版を選べばいいんでしょうか。
通常版で読んだ人は、完全版も読み直したほうがいいですか。

これから読むなら完全版でいいと思うよ。描き下ろしのぶん、収録されている場面が多いからね。
通常版で読んだ人は、追加された部分だけを確かめる読み方でも十分だよ。
ただ、そこで受け取り方が変わる人もいるから、そのつもりで開いてみて。
実写映画3部作も同じ結末になる?アニメ化はされている?
原作以外の媒体でどう終わったのかを整理します。映像化は実写映画3部作で行われました。テレビアニメ化については、2026年8月時点で発表を確認できていません。
| 媒体 | ベース | 公開・完結 | 結末 |
|---|---|---|---|
| 原作漫画 | ー | 2007年に通算24巻で完結 | 最終話「20世紀少年」 |
| 映画 第1章 終わりの始まり | 原作前半 | 2008年8月30日公開 | ー |
| 映画 第2章 最後の希望 | 原作中盤 | 2009年1月31日公開 | ー |
| 映画 最終章 ぼくらの旗 | 原作終盤 | 2009年8月29日公開 | ラスト10分は映画独自の展開 |
| テレビアニメ | ー | 2026年8月時点で発表は見当たらない | ー |
監督は3作とも堤幸彦、主演は唐沢寿明です。最終章の上映時間は155分です。
最終章のラスト10分は映画独自の展開
原作と映画で最も分かれるのが、最終章の終わり方です。ウィキペディア日本語版は、製作側が原作寄りではなく映画としての方向を選んだと説明しています。
その結果、最終章のラスト10分は映画だけの展開になりました。さらに、劇場公開版に約11分を加えた「もうひとつのエンディングバージョン」も作られています。
原作の最終話は少年時代の場面に戻って閉じますが、映画の最終章は2019年が舞台のまま進みます。ここが最大の見分け方になります。
「映画がひどい」の声は原作への批判とは別物
感想を読むときは、どちらの話かを先に見分けたほうが混乱しません。
映画版への声には、3部作という長さへの疲れや、原作の情報量を2時間半前後の尺に収める難しさを指摘するものが見られます。原作の結末そのものへの評価とは、論点がずれています。
原作と実写映画で結末が変わる作品はほかにもあります。同じ構図で混乱が起きやすい例として、いぬやしきの最終回・結末ネタバレもあわせてどうぞ。
※2026年8月時点の情報です。配信状況や新作の発表は変わるため、最新情報は公式サイトで確認してください。

映画から入った人と原作から入った人で、話がかみ合わない理由がわかりました。
これから見るとしたら、原作を読んでから映画を見るほうがいいんでしょうか。
それとも順番は関係ないですか。

順番はどちらでもいいけど、原作を先に読むと映画がどこを省いたのか見えやすくなると思うよ。
映画から入ると、最終章の終わり方をそのまま原作の結末だと受け取る人もいるようだね。
どちらか片方だけにするなら、原作を通しで読むほうが迷いは少ないと思う。
20世紀少年の最終回を評価する声|「ともだち」の最期
否定的な意見が目立ちやすい一方で、同じ場面を評価している声も見られます。
| 論点 | 不満に感じた理由 | 「面白い」と感じた理由 |
|---|---|---|
| 「ともだち」の最期 | 決着らしい決着がないまま退場する | 偶像がしぼんでいく終わり方に筋が通っている |
| 正体がカツマタ君 | 手がかりが少なく当てられない | 忘れられた子どもが怪物になる構図が効いている |
| 少年時代に戻るラスト | 世界規模の話が急に小さくなる | 陰謀劇ではなく赦しの物語として着地する |
争点そのものは、賛否のどちらでも同じです。違うのは、その場面に何を期待して読んでいたかです。
推理と決着を期待して読むと、終盤は肩透かしに感じられやすくなります。少年時代の記憶がどう歪んだのかを追って読むと、同じ場面が着地に見えます。
肯定的な評価でよく挙がるのが、1970年前後の空気の描き方です。駄菓子屋、秘密基地、大阪万博、ラジオから流れるロックといった細部が、物語の土台になっています。
その土台があるからこそ、最終話が少年時代へ戻ることに意味が生まれます。
20世紀少年は今から読む価値がある?通算24巻がそろった今の条件
結論から言えば、いま読むほうが条件は良くなっています。通算24巻がすでにそろっており、途中で待たされることがないためです。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 謎が積み上がっていく前半の勢いを味わいたい人 | 最後に明快な答え合わせを求める人 |
| 1970年前後の空気や少年時代の描写が好きな人 | 本編22巻で読み終えたい人(結末は続編2巻にある) |
読む順番は、『20世紀少年』全22巻のあとに『21世紀少年』全2巻です。ここを飛ばすと結末が読めないので、最初に押さえておくと安心です。
すでに本編22巻で止めている人は、続編2巻だけを読み足す形になります。分量は少なく、正体と最終話はそこに置かれています。
完全版で読み直す場合は、描き下ろしのエンディングが追加されます。通常版との違いが気になる人には、こちらが向いています。
判断に迷う場合は、1巻から3巻あたりを読んでみるのが早い方法です。少年時代と現在が行き来する語り口が合うかどうかは、そこで見当がつきます。
正体をめぐるサスペンスの完結作として、デスノートの最終回も検証しています。

よくある質問
まとめ|20世紀少年の最終回と結末【通算24巻】
この作品の結末は、「ともだち」の正体がカツマタ君だったと明かされ、ケンヂが少年時代の彼に向き合う場面で終わります。敵を倒して終わる話ではありません。
「ひどい」と言われているのは、作品全体ではなく終盤の数話に向けられた声です。最期のあっけなさ、正体の描写の薄さ、未回収と指摘される謎、続編への持ち越しが主な論点でした。
そして批判の声は、原作と実写映画で別物です。
版の違いも大きな要素です。本編22巻で止めると正体が明かされる場面まで届かず、完全版では描き下ろしのエンディングが加わります。同じ作品でも、読んだ形で結末の印象が変わります。
決着を求めるか、動機を追うかで、同じ最終話の見え方が変わります。評判だけで判断するには、惜しい終わり方です。

本編22巻で止まった記憶のままなら、最後の『21世紀少年』下巻で、ともだちの正体と少年時代の場面がつながるんだ。
最終話だけ確かめる道と、通算24巻を揃える道を下に並べたから、合うほうを見てみて。
調査メモ
手間がかかったのは、批判の声がどこに向けられたものかの切り分けでした。原作の話と実写映画の話が、同じ言葉のまま並んでいたためです。
検索の実測を見ると、原作の最終回と映画では、ほぼ同じ規模で批判の声が調べられていました。混ざるのも当然だと思い、この記事では章を分けることにしました。
迷ったのは、完全版の描き下ろしをどう書くかです。描き下ろしが収録されていることは小学館コミックの商品ページで確認できましたが、それによって設定が変わったのかどうかまでは確かめきれませんでした。
そこは断定せず、ウィキペディア英語版がそう説明している、という形にとどめています。同じ理由で、未回収の謎についても「残っています」とは書きませんでした。
打ち切りについても同じです。公表を見つけられなかったという事実だけを書き、判定はしていません。ここは、資料が出てきたら書き直すつもりです。
書きながらいちばん気をつけたのは、フクベエとカツマタ君を取り違えないことでした。どちらも「ともだち」を名乗る同級生で、一字違いではないぶん、かえって記憶が入れ替わりやすいと感じました。
参考資料
- ビッコミ(ビッグコミックス)「20世紀少年」※全22巻・最終話が22巻第13話「決着」であることの根拠
- ビッコミ(ビッグコミックス)「21世紀少年」※全2巻・最終話のタイトルが「20世紀少年」であることの根拠
- 小学館コミック「21世紀少年 完全版」※2016年12月28日発売と、描き下ろし「完全版エンディング」収録の根拠
- 映画.com「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 : 作品情報・キャスト・あらすじ」※最終章の公開日・上映時間・監督・出演の根拠
- ウィキペディア日本語版「20世紀少年」※連載期間・話数・完全版の巻数と刊行時期・受賞歴の根拠
- ウィキペディア日本語版「20世紀少年の登場人物」※主要キャラの生死と経緯の根拠
- ウィキペディア日本語版「20世紀少年 (映画)」※3部作の公開日と、最終章のラスト10分が映画独自の展開であることの根拠
- ウィキペディア英語版「21st Century Boys」※完全版の描き下ろしエンディングについての説明の根拠


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