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こち亀の最終回を語るときに最初に迷うのが、「どの最終回の話か」という問題です。この作品には最終回と呼ばれるものが4つあります。
こち亀は2016年9月17日発売の『週刊少年ジャンプ』42号と単行本200巻で本編が完結しました。最終話は「40周年だよ全員集合の巻」です。
批判の中心にあるのは、40年の締めくくりが物語の決着ではなく、お祭りのような企画回だったことへの物足りなさです。
同じ終わり方を、いつものこち亀のまま終わったと受け取る読者もいます。
- 全200巻
2016年9月17日に本編完結 - 2つ
本誌版と単行本版で違うオチ - 50周年
2026年9月・新作と新アニメが進行中
※この記事には『こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)』の最終回に関する重大なネタバレが含まれます。会話に登場する全巻くんはこの記事の案内役のキャラクターです。

こち亀には、最終回と呼ばれるものが4つあると聞きました。
評判がどれを指しているのか、そこが分かりにくいんです。
まず、その4つを分けて教えてください。

本物は2016年の本誌版と単行本版で、この2つはオチが違うんだ。
残りの2つは、69巻でやったニセ最終回と、2004年にレギュラー放送を終えた旧アニメの最終話。
「ひどい」と言われているのは、ほぼ2016年の漫画版のことだよ。

最終話に集まる顔ぶれは、40年の連載で出てきた人たちなんだ。
両さんがどこから始まったかは、1巻を開くと分かるよ。最初の1回の買い方を下にまとめたから、カートに入れる前に見てみて。
- こち亀の最終回はこう終わった|40周年の企画回と2つのオチ
- こち亀の最終巻は200巻|全何巻で完結?最終回の号と同じ日に出た406ページ
- こち亀 最終回のネタバレ|結末のあらすじ
- こち亀のその後は?50周年の新作読み切りと新アニメ【2026年9月更新】
- こち亀の最終回が「ひどい」と言われる5つの理由
- こち亀の最終回は嘘・打ち切り?「騙しの最終回」の誤解を検証
- 本誌版と単行本版の最終回はどう違う?
- 漫画版・アニメ版も同じ結末になる?
- こち亀の最終回を評価する声|企画回で終わったことをどう見るか
- こち亀の最終回は今から読む価値がある?40年の打ち上げ花火として
- よくある質問
- まとめ|こち亀の最終回は「ひどい」のか【全200巻】
- 調査メモ
- 参考資料
こち亀の最終回はこう終わった|40周年の企画回と2つのオチ
最終話でやったのは、30周年のときにも一度やった「復活キャラベスト10」でした。中川に「この企画以前やりませんでしたか?」と突っ込まれた両さんが「10年ひと昔でみんな忘れているから」と返す、使い回しを自分で笑うところから始まります。
- 40年の締めくくりが物語の決着ではなく、キャラの復活企画だったことへの物足りなさが批判の中心
- 「嘘」「騙し」という印象は、69巻でやったニセ最終回の記憶が本物の完結に重ねられたものとみられる
- 本誌版と単行本版でオチが差し替えられており、同じ最終話でも読後感が変わる
両さんは最後まで両さんのままで、死ぬことも、退職することも、麗子と結ばれることもありません。
もうひとつ、こち亀の最終回を語りにくくしている事情があります。同じ日に出た『週刊少年ジャンプ』42号と単行本200巻とで、1位の発表からあとの4ページが描き分けられているのです。どちらを読んだかで、見た景色が違います。
こち亀の最終巻は200巻|全何巻で完結?最終回の号と同じ日に出た406ページ
こち亀は1976年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が始まり、2016年9月17日発売の同誌42号まで、40年にわたって続きました。作者は秋本治さんです。
本編は全200巻、最終話「40周年だよ全員集合の巻」をもって完結しました。連載40周年とコミックス200巻という節目が重なった完結です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載誌 | 週刊少年ジャンプ(集英社) |
| 連載期間 | 1976年42号〜2016年42号(約40年) |
| 本編の巻数 | 全200巻 |
| 最終話 | 「40周年だよ全員集合の巻」(本誌2016年42号/単行本200巻) |
| 完結日 | 2016年9月17日 |
| 本編の最終巻 | 200巻(2016年9月17日発売・770円(税込・2026年10月時点の集英社の表示)・新書判406ページ・21編収録) |
| 完結後の続刊 | 201巻(2021年10月4日)・202巻(2026年9月4日)・203巻(2026年10月2日) |
| 作者 | 秋本治 |
「全200巻」は連載本編の巻数です。完結後に発表された作品を収めた続刊があるため、単行本は2026年10月時点で203巻まで出ています。
本編の最終巻にあたる200巻は、最終回が載った週刊少年ジャンプ42号と同じ2016年9月17日に発売されました。
集英社の電子版の目次では、21編のうち最後の「40周年だよ全員集合の巻」が373ページから始まり、394ページからは秋本治さんのあとがきが入っています。
本誌と200巻は同じ日に出ましたが、1位の発表から後のオチは両者で違います。違いは「本誌版と単行本版の最終回はどう違う?」の章で並べています。
完結は、2016年9月3日に神田明神で行われた「こち亀」の絵巻奉納式のあとの記者会見で発表されました。最終回が載った42号は表紙と巻頭カラーで、第1話「始末書の両さんの巻」もオールカラーで再掲されています。
最終回が載った号の誌面には、秋本治さんのコメントが寄せられました。日本経済新聞は「あの不真面目でいい加減な両さんが40年間休まず勤務したので、この辺で有給休暇を与え、休ませてあげようと思います」という一文を伝えています。
同じ記事には「終了しても物語は自分の中ではまだ動き続けているみたいです」「だからまたいつか…逢えることを信じつつ」という言葉も紹介されています。
こち亀 最終回のネタバレ|結末のあらすじ
以下は単行本200巻版の流れです。
復活してほしいキャラ「ベスト10」の発表
部長に「30周年の時と全く同じだぞ」と言われた両さんは、「30周年はちゃんと読者のデータを取りました!」と言い返し、続けて「今回は読者投票をまったくしていません!」と言い切ります。
70年代のラジオのリクエスト番組も、曲は最初から決まっていたという「都市伝説」まで持ち出す始末です。
ランキングは第10位から順に紹介されます。2巻に出た「ポール」もランクインしますが、絵柄が変わりすぎてうまく再現できない、というのがそのままギャグになっています。
第9〜6位は名前が出るだけで、両さんが「ページ数が少ないんだよ」とぼやいて飛ばします。最終回でも、ページの足りなさを笑いに変えるいつもの調子です。
1位は両さん|部長の表彰と「君はこれで自由だ」
単行本版の1位は両さんです。大原部長は賞状を渡し、「君はこれで自由だ」と声をかけます。両さんは涙ながらに去っていきます。
40年の締めくくりらしい別れに見えますが、これは邪魔な両さんを追い出すための部長の芝居でした。
ラストのオチ|40周年パーティーの料理に「ツバの舞」
両さんがいなくなったあと、部長たちは「こち亀40周年パーティ」を盛大に開きます。ところが、ケータイを忘れた両さんが戻ってきて、芝居がばれます。
怒った両さんは「ツバの舞」と称して、豪華な料理に次々とツバをかけていきます。誰も手を付けられずに悔しがるなか、両さんだけが料理を味わう場面で終わります。
いつもなら最後は部長のお仕置きで両さんが痛い目を見るところを、最終回は両さんがみんなをやり込めて終わりました。誰も死なず、別れも決着もなく、明日もまた騒がしい一日が始まると思わせたまま終わるのが、こち亀の選んだ締めくくりでした。
こち亀のその後は?50周年の新作読み切りと新アニメ【2026年9月更新】
2016年の完結は本編の終わりであって、こち亀そのものが止まったわけではありません。秋本治さんはその後も不定期に新作を発表しています。
2026年9月に連載開始50周年を迎え、記念プロジェクトが相次いで動いています。新作読み切り、単行本の続刊、そして新アニメの3本です。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2016年9月17日 | 本誌42号・単行本200巻で本編完結 |
| 2021年10月4日 | 単行本201巻を発売(完結後に発表された作品を収録) |
| 2025年12月20日 | 「ジャンプフェスタ2026」で新アニメ『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』の制作を発表 |
| 2026年8月3日 | 『週刊少年ジャンプ』36号に約1年ぶりの新作読み切りを掲載(連載50周年記念) |
| 2026年9月4日 | 単行本202巻を発売(番外編「希望の煙突―端島―」を収録) |
| 2026年9月5日 | 新アニメの監督・新キャストと放送情報を発表 |
| 2026年10月2日 | 単行本203巻「50周年おめでたいの巻」を発売 |
202巻は約5年ぶりの新刊で、番外編「希望の煙突―端島―」が収められています。昭和の長崎・軍艦島を舞台にした作品で、両津勘吉が登場せず「こち亀」のタイトルも付かない異色の一編です。
新アニメ『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、2025年12月20日の「ジャンプフェスタ2026」で制作が発表されました。アニメーション制作は、1996年放送のアニメ版も手がけたぎゃろっぷが担当します。
そして2026年9月5日、公式サイトで中身が明かされました。監督は大地丙太郎さん、両津勘吉役は落合福嗣さんで、2027年にフジテレビで放送され、各プラットフォームで配信される予定です。
| 役 | キャスト |
|---|---|
| 両津勘吉 | 落合福嗣 |
| 中川圭一 | 蒼井翔太 |
| 秋本麗子 | M・A・O |
| 大原大次郎 | 坂本頼光 |
キャストは旧アニメから一新されました。旧アニメで両津役を務めたのはラサール石井さんで、両津役は落合福嗣さんに代わります。
※2026年9月時点の情報です。放送時期や続報は今後変わる可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
こち亀の最終回が「ひどい」と言われる5つの理由
読者が引っかかったポイントは5つあります。どれも、40年の集大成という期待と、実際の最終話との差から来ています。
| 批判されるポイント | 主な内容 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 企画回で終わった | 物語の決着ではなくキャラの復活企画だった | 本誌版・単行本版 |
| 人選が唐突 | 復活キャラの順位が外しギャグで納得しにくい | 主に本誌版 |
| 全員集合が急ぎ足 | ラストの集合場面が駆け足に感じる | 主に本誌版 |
| ドラマがない | 成長・恋愛・退職などの決着がない | 両版に共通 |
| オチが2種類 | 本誌版と単行本版でオチが違う | 両版に共通 |
理由1:40年の集大成が「企画回」だった
感動的なグランドフィナーレを期待していた読者にとって、最終話は30周年の企画の焼き直しで、そのことは作中の中川がいちばん先に突っ込んでいます。
しかも、この企画は読者投票をまったくしていないと作中で明かされます。順位に読者の声が入っていないので、「40年の集大成」として受け取る手がかりがありません。
理由2:ランキングの人選が「外しギャグ」だった
本誌版で1位に選ばれたのは星逃田でした。ハードボイルドを気取る脇役で、主役級の顔ぶれではありません。
発売直後の反応も、「こんなの希望してないゾww」と「けっこう俺は好きな采配」に分かれました(ダ・ヴィンチWebが紹介した読者の声)。外しを笑えるかどうかが、そのまま評価になっています。
単行本版の1位は両さんなので、この肩透かしは本誌版で読んだ人だけのものです。
理由3:ラストの全員集合が急ぎ足に見えた
ランキングの途中、第9〜6位は名前が出るだけで終わります。両さんの「ページ数が少ないんだよ」はギャグですが、40年ぶんのキャラが1人ずつ紹介されるのを待っていた人から見れば、駆け足の作りです。
本誌版はさらに、星逃田とのやりとりに2ページを使ったあと、最後の見開き1枚に歴代の主要キャラを並べて締めます。40年ぶんの顔ぶれが1枚に収まるので、豪華さと急ぎ足が同じ場面に同居しています。
理由4:成長・恋愛・退職などの決着がない
両さんは最後まで両さんのままです。麗子との恋愛に決着はつかず、結婚も退職も描かれません。死亡する展開もありません。
最終回の前には「両津と麗子が結婚だろ」という声も「いつも通り終わってほしい」という声も上がっていました(ダ・ヴィンチWeb)。結婚を予想していた読者には、何も起きなかった最終回です。
単行本版では部長の「君はこれで自由だ」で一度は退職のような別れが描かれますが、それも芝居でした。
理由5:本誌版と単行本版でオチが違う
本誌と単行本の両方を読まないと、最終回の全部を読んだことになりません。作中でも両さんが「これは両方買ってもらういやらしい商法です」と言っています。
読者が言いそうな不満を、作品の側が先に口にした形です。発売直後には「さすがwww」と笑う声が目立ちましたが(ダ・ヴィンチWeb)、片方しか読んでいない人は、もう一方のラスト4ページを知らないままです。
こち亀の最終回は嘘・打ち切り?「騙しの最終回」の誤解を検証
こち亀の最終回は、「嘘」「デマ」「騙し」といった言葉と一緒に検索されることがあります。これは、こち亀が過去にニセ最終回をギャグとしてやってきたことが尾を引いているものとみられます。
よく知られているのが、コミックス第69巻の「両さんメモリアル」です。ラストにお別れのメッセージが置かれ、本当に連載が終わると受け取った読者が少なくありませんでした。
その反響は、作中でネタにされています。第70巻の「備えあれば憂いなし!?の巻」で両さんは、男の読者は笑っていたが、女の子からは「泣いた」という手紙がたくさん来た、と語ります。
第114巻のコミックスプレビューでは、69巻が「うその連載終了で、たくさんの抗議が来た作品だ」と紹介されました。
一方で、2016年の最終回は嘘ではありません。編集部・作者による打ち切りの公表は確認できませんでした。完結は2016年9月3日の記者会見で前もって発表され、40周年・200巻という節目に置かれています。
| よくある説 | 実際 |
|---|---|
| 打ち切りだった | 打ち切りの公表は確認できない。完結は記者会見で予告され、40周年・200巻で終わった |
| 「騙しの最終回」が本物の最終回 | それは過去のギャグ回(69巻「両さんメモリアル」) |
本誌版と単行本版の最終回はどう違う?
2016年9月17日に同時発売された『週刊少年ジャンプ』42号と単行本200巻は、第10位から第2位までの発表は同じで、1位の発表からあとの4ページが描き下ろしで別になっています。
本誌版のオチ|1位は星逃田、最後は見開きの全員集合
本誌版の1位は星逃田です。「次号(43号)からレギュラー」といった1位の特典を聞かされて有頂天になったところで、両さんから『こち亀』が今週で終わると告げられ、一気に落ち込みます。
最後は見開きに歴代の主要キャラが勢ぞろいし、両さんが読者に「いままで応援してくれてありがとな!」と伝えて終わります。
単行本版のオチ|1位は両さん、料理に「ツバの舞」
流れはあらすじの章のとおりです。本誌版が読者へのお礼で締めるのに対し、単行本版は部長の芝居をばらした両さんの「ツバの舞」で落としています。
| 項目 | 本誌版(ジャンプ42号) | 単行本版(200巻) |
|---|---|---|
| 発売日 | 2016年9月17日 | 2016年9月17日 |
| 復活キャラ1位 | 星逃田 | 両津勘吉 |
| ラストのオチ | 歴代キャラの見開きで「いままで応援してくれてありがとな!」 | 部長の芝居がばれ、パーティーの料理に「ツバの舞」 |
| 締めの手ざわり | 読者へのお礼で畳む | ギャグとして落とす |
どちらの版も、そのあとの見開きに秋本治さんのメッセージとイラストが載っていて、これも本誌(「連載終了によせて」)と単行本(「コミックス200巻に寄せて」)で別のものです。
漫画版・アニメ版も同じ結末になる?
こち亀は漫画だけでなく、長くアニメ化もされてきました。旧アニメの最終話は、原作の最終回とは別に作られたアニメオリジナルの一話です。
フジテレビ系の旧アニメは1996年6月16日に放送が始まり、2004年12月19日の第344話でレギュラー放送を終えました。最終話のタイトルは「さよなら両さん大作戦」です。
両さんが急にまじめに働きだし、「本庁へ栄転する」という噂を自分で流す話です。警視総監からの電話まで声を変えた両さんの仕込みでした。
商店街を挙げた送別会が開かれた最中に、本物の警視総監からの電話でうそがばれ、みんなに追いかけられて終わります。本放送では、このあとに全員の「8年間どうもありがとう」というメッセージ映像が付いていました。
ただし、2004年でアニメがすべて終わったわけではありません。レギュラー放送の終了後も、2016年9月18日まで不定期にテレビスペシャルが放送されています。
| 媒体 | ベース | 完結・終了の状況 | 結末の特徴 |
|---|---|---|---|
| 漫画・本誌版 | 原作 | 2016年9月に完結 | 復活キャラ企画+見開きの全員集合 |
| 漫画・単行本版 | 原作 | 2016年9月に完結 | 復活キャラ企画+料理に「ツバの舞」 |
| 旧アニメ | オリジナル | 2004年12月にレギュラー放送終了(以後2016年まで不定期のスペシャル) | 第344話「さよなら両さん大作戦」。うその栄転がばれて追われる |
| 新アニメ | 新キャスト・新制作 | 2027年にフジテレビで放送予定 | 2026年9月時点で内容は未発表 |
新アニメ『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』の内容は、2026年10月時点で発表されていません。
※2026年9月時点の情報です。放送時期や続報は今後も変わるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
こち亀の最終回を評価する声|企画回で終わったことをどう見るか
発売直後に目立ったのは、文句よりも笑いでした。
ダ・ヴィンチWebが紹介した読者の声では、ラジオの「都市伝説」を持ち出して読者投票をしていないと言い切る場面に「最後の最後にしっかりブッ込んでくる」。
両方買わせる商法の発言には「最後まで期待を裏切らない両津」という声が上がっています。
物足りないと言われた場面と、こち亀らしいと言われた場面は同じです。感動の別れが来ないこと、両さんが変わらないこと、ページの足りなさまでギャグにすること。それを集大成として見るか、いつもの1話として見るかで受け取りが変わります。
作者の秋本治さんは、最終回の号に「終了しても物語は自分の中ではまだ動き続けているみたいです」と書きました。こち亀はその後、201巻と50周年の新作へと続いています。
こち亀の最終回は今から読む価値がある?40年の打ち上げ花火として
こち亀の最終回は、単行本200巻を1冊買えばそこで読めます。1話完結なので、前の巻を読んでいなくても筋は追えます。感動的な大団円を期待して読むと、肩透かしになります。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 2巻の「ポール」や星逃田のような脇役を覚えている人 | 涙を誘う感動的な結末を求める人 |
| 両さんが部長をやり込めて終わるのを見たい人 | 両さんと麗子の結婚や退職などの決着が欲しい人 |
| 本誌版と単行本版のラスト4ページを読み比べたい人 | 1本の物語としてきれいに畳まれる結末が好きな人 |
本誌版のラストは単行本にも関連書籍にも入っていないので、読み比べるならジャンプ2016年42号を手に入れることになります。

本誌版の最後の見開きを見たくなっても、10年前のジャンプなんて手に入るんでしょうか。

42号は発売当時に品薄になって重版がかかった号だから、中古でなら見つかるよ。
先に200巻で単行本版を読んで、星逃田が1位になるほうはあとから42号で確かめる。
その順番だと、ラスト4ページの違いがいちばんよく分かるんだ。
よくある質問
まとめ|こち亀の最終回は「ひどい」のか【全200巻】
こち亀の最終回に不満の声が向けられているのは、2016年に完結した漫画版が、物語の決着ではなくお祭り企画で締めた点についてです。
「嘘」「騙し」という印象は、69巻「両さんメモリアル」のニセ最終回が本物の完結に重ねられたものとみられます。実際の最終回は、40周年と200巻という節目が重なった完結でした。
本誌版は星逃田が1位で見開きの全員集合、単行本版は両さんが1位で料理に「ツバの舞」と、ラスト4ページが違います。旧アニメはそれとは別の、うその栄転がばれる話で幕を下ろしました。
最終話は単行本200巻の1冊で読めるので、評判を確かめるだけなら大きな手間はかかりません。2026年には連載開始50周年を迎え、新作読み切りと202巻・203巻の刊行、新アニメの制作が進んでいます。

読者を驚かせる仕掛けが、最後まで続いた作品なんですね。
最終回を確かめたあと、次にどこへ行くのがいいと思いますか。

200巻を読んだなら、次は201巻と202巻だね。完結してからの両さんが見られるよ。
そのあと2027年に新しいアニメが始まる予定だから、しばらく退屈しないと思う。

最終回の号には、第1話「始末書の両さんの巻」もカラーで載り直したんだ。
結末を知ってから1巻に戻ると、最初と最後を並べて読めるよ。1巻を電子で読む道と、紙で揃える道を下に並べたから、合うほうを見てみて。
調査メモ
最終話の場面(1位の顔ぶれ、部長の表彰と芝居、「ツバの舞」、本誌版の見開き)は、マグミクスの記事であらすじを確かめました。読者投票をしていないという両さんの発言と、発売直後の読者の反応はダ・ヴィンチWebの記事によります。
旧アニメは、2004年12月19日がレギュラー放送の終了で、その後も2016年まで不定期にスペシャルが放送されていました。「2004年に完結」とだけ書くと、そこが抜け落ちます。
69巻のニセ最終回への反響は、Wikipediaが引いている作中の記述(第70巻・第114巻)をもとに書いています。
参考資料
- アニメ「新こちら葛飾区亀有公園前派出所」公式サイト「派出所メンバー新キャスト&スタッフ陣を一挙解禁!」※新アニメの放送情報(2027年フジテレビ放送・各プラットフォームで配信)・監督・新キャスト4名・アニメーション制作の根拠
- アニメイトタイムズ「『新こち亀』制作決定、ティザービジュアル解禁!」※2025年12月20日「ジャンプフェスタ2026」での制作発表と、1996年版を手がけたぎゃろっぷが制作を担当することの根拠
- MANTANWEB「こち亀:連載50周年 1年ぶり新作読み切りが「ジャンプ」に」※2026年8月3日の新作読み切り掲載・202巻の発売日と収録番外編「希望の煙突―端島―」・203巻の発売日の根拠
- ダ・ヴィンチWeb「『こち亀』最終回でまさかの秘密を暴露…!?」※最終回が2016年9月17日発売の『週刊少年ジャンプ』42号であること・単行本200巻とオチが違うこと・「復活キャラベスト10」が読者投票ではないこと・部長と両津のやりとりとラジオの「都市伝説」・両津の「両方買ってもらういやらしい商法」発言・最終回前の読者の要望と発売直後の読者の反応の根拠
- マグミクス「「意外と知らない」『こち亀』の最終回 両さんの最後のセリフに「涙が出る」」※最終話の流れ(第9〜6位が名前だけ・1位発表後の4ページが本誌と単行本で違うこと)・単行本版の部長の表彰と芝居と「ツバの舞」・本誌版の星逃田と見開きの全員集合・旧アニメ第344話のあらすじ・本誌版が関連書籍に収録されていないこと・42号の重版の根拠
- マグミクス「原作『こち亀』の自由すぎな完結 20年前のアニメ最終回としたら「違いすぎ」」※2巻の「ポール」がランクインし絵柄が再現できないギャグ・旧アニメ最終話のあらすじの根拠
- Wikipedia「こち亀40周年企画」※2016年9月3日の記者会見での完結の発表・42号の表紙と巻頭カラー・第1話のオールカラー再掲・42号の品薄の根拠
- 集英社「こちら葛飾区亀有公園前派出所 200」※単行本200巻の発売日・定価・判型・ページ数
- 集英社コミック公式 S-MANGA「こちら葛飾区亀有公園前派出所 200/秋本治」※200巻の目次(21編、最終話とあとがきの始まるページ)
- 日本経済新聞「両さん、この辺で有給休暇を 「こち亀」作者・秋本さん」※最終回が載った号の誌面に秋本治さんが寄せたコメントの根拠
- Wikipedia「こちら葛飾区亀有公園前派出所」※連載期間・最終話「40周年だよ全員集合の巻」・単行本201〜203巻の発売日・69巻「両さんメモリアル」のニセ最終回と70巻(読者からの手紙)・114巻での言及の根拠
- Wikipedia「こちら葛飾区亀有公園前派出所 (アニメ)」※旧アニメのレギュラー放送期間(1996年6月16日〜2004年12月19日)・全344話・最終話「さよなら両さん大作戦」・不定期放送が2016年9月18日まで続いたことの根拠




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