ハイキューの最終回・結末とその後|「ひどい」と言われる4つの理由と最終話「挑戦者たち」

ハイキュー 最終回 最終回

最終回のページをめくった読者が最初に見るのは、高校の体育館ではありませんでした。オリンピックの会場です。そこが引っかかって、どこで舞台が移ったのかを巻ごとに追いかけることにしました。

この記事の結論

ハイキューの最終回は、日向翔陽と影山飛雄が日本代表として同じコートに立ち、その翌年に別々のクラブで再び向かい合う場面で終わります。 高校の全国大会で優勝して幕を閉じる形ではありません。

「ひどい」と言われているのは、この結末そのものというより、高校卒業からプロ入りまでの数年が短くまとめられたことに集まっています。批判の対象は最終話1話ではなく、42巻以降の進み方です。

ただし、同じ進み方を評価する声も見られます。負けたあとに何をしたかを描き切った、という受け取り方です。

  • 全45巻
    2020年11月に最終巻
  • 8年半
    連載から完結までの期間
  • 4つ
    「ひどい」の主な論点

先に結末そのものを片づけ、そのあとで卒業後の進路、「ひどい」と言われる4つの論点、アニメがどこまで描いたかの順に見ていきます。巻と話の対応は、集英社の収録話一覧で1件ずつ照合しました。

※この記事には『ハイキュー!!』原作コミックスの結末に関する重大なネタバレが含まれます。会話に登場する全巻くんはこの記事の案内役のキャラクターで、発言は創作です。

シラベエ
シラベエ

最終回だけを読んだ人から、話がつながらないという声をよく見かけます。

どこから舞台が変わったのかが分かれば、混乱は減ると思うんです。

まず、最後の場面がどこなのかを教えてください。

全巻くん
全巻くん

大きく描かれるのはオリンピックのコートだね。日向と影山が同じユニフォームを着て並んでいる。

ただ、最後のページはそこじゃないんだ。めくると、翌年の場面がもう一度出てくる。

終わったと思わせてから、続きを見せる作りになっているよ。

  1. ハイキューの最終回はこう終わった|オリンピックから翌年の再戦まで
  2. ハイキューは全何巻で完結した?全45巻・2020年7月までの8年半
  3. ハイキュー最終回のあらすじ|42巻の敗退から最終話「挑戦者たち」まで
    1. 春高準々決勝での敗退(42巻)
    2. 卒業後のブラジル行きとVリーグでの再会(43巻から44巻)
    3. 最終話「挑戦者たち」が描いた2021年と2022年
  4. ハイキューのその後は?進路・結婚・オリンピック出場まで
    1. 卒業後の進路と所属チーム
    2. 結婚が描かれたのは誰か
    3. 2021年と2022年、2つの時点で描かれたこと
  5. ハイキューの最終回が「ひどい」と言われる4つの理由|2年間の省略とプロ編への飛躍
    1. 高校2年・3年の2年間がダイジェストで飛んだ
    2. 春高で敗退したあとの展開が「蛇足」と受け取られた
    3. プロ編の日向が、応援してきた選手像とは別人に見える
    4. 結末の意味がわからないと言われる理由|試合の結果ではなく2つの時点で終わる
  6. ハイキューは急に終わった?完結の告知と最終章の時系列で検証
  7. アニメはどこまで描いた?TV第4期は33巻、劇場版「ゴミ捨て場の決戦」は37巻まで
  8. 「ひどい」だけじゃない|負けたあとの数年を描いたことへの評価
  9. ハイキューは今から読む価値がある?アニメの続きは33巻という現在地
  10. よくある質問
  11. まとめ|ハイキューの最終回は42巻の敗退からオリンピックまで
  12. 調査メモ
  13. 参考資料

ハイキューの最終回はこう終わった|オリンピックから翌年の再戦まで

最終話の題は「挑戦者たち」です。集英社の収録話一覧では通し番号ではなく「最終話」と表記されていますが、通算では402話目にあたります。

この記事の結論
  • 最終話の舞台はオリンピックの会場で、日向翔陽と影山飛雄は同じ日本代表として出場する
  • 「ひどい」と言われる理由の中心は、高校卒業からプロ入りまでの数年が短くまとめられたこと
  • ラストは翌年の世界クラブ選手権で、二人が別々のクラブとして向かい合う場面

Real Sound ブックは、最終話の舞台をオリンピックのバレーボール会場と紹介しています。烏野高校の面々をはじめ、これまで登場した人物が各地で試合を見守る形です。

同記事によれば、及川徹は日本ではなくアルゼンチン代表として登場します。かつての宣言が回収される場面として扱われています。

そしてダ・ヴィンチWebは、最終回のラスト2ページの構成を具体的に伝えています。見開きで日向と影山の背中が大きく描かれ、あおり文が入る形です。

ページはそこで終わりません。めくると、翌年の世界クラブ選手権で再び対峙する二人が描かれています。読者が「終わった」と思った直後に、続きが示される作りです。

批判の声を読むときに気をつけたいのは、対象が最終話1話ではないことです。多くは「42巻以降の進み方」に向けられています。

見分ける手がかりは巻数です。「急に飛んだ」「ダイジェストだった」という指摘は42巻から44巻の話で、「余韻があった」「終わり方が良かった」という声は最終話そのものを指していることが多くなっています。

シラベエ
シラベエ

同じ『最終回』という言葉で、指しているものが人によって違う気がしています。

高校の試合は、何巻で終わっているんでしょうか。

そこが分かれば、話の区切りが見える気がして。

全巻くん
全巻くん

高校の試合が終わるのは42巻だね。そこから先は、卒業したあとの話になる。

舞台も日本の外へ動き出す。同じ本の中で、章がひとつ変わる感じだよ。

ハイキューは全何巻で完結した?全45巻・2020年7月までの8年半

『ハイキュー!!』は古舘春一による漫画で、集英社の週刊少年ジャンプで連載されました。連載開始は2012年です。

全45巻・最終話「挑戦者たち」で完結しました。連載終了は2020年7月20日発売の週刊少年ジャンプ33・34合併号で、期間は8年半にわたります。

項目内容
掲載誌週刊少年ジャンプ(集英社)
連載期間2012年〜2020年7月
全巻数全45巻
最終話45巻収録「最終話 挑戦者たち」(通算402話目)
完結号週刊少年ジャンプ2020年33・34合併号(7月20日発売)
最終巻の発売日2020年11月4日
作者古舘春一
アニメの到達巻TVアニメ第4期は33巻、劇場版で37巻まで

完結の告知は、完結の1週間前にあたる2020年7月13日に各媒体が報じています。アニメイトタイムズとGAME Watchは、公式アカウントの告知として「8年半の連載にピリオドを打ち、最終回を迎えます」という文面を伝えました。

巻数で誤解が生まれやすいのは、最終巻の発売が完結から3か月以上あとになる点です。本誌で最終回を読んだ人と、単行本で追っていた人では、結末を知った時期が季節をまたいで違います。

45巻には第394話から最終話までの9話と、EXTRA PAGESが収録されています。集英社のあらすじは「バレー漫画の金字塔、ここに完結」と結ばれています。

アニメから入った人が気にする「原作のどこから読むか」は、この記事の後半にあるアニメの章で扱います。結論だけ先に書くと、TVアニメの続きは33巻からです。

シラベエ
シラベエ

45冊を一度に揃えるのは、なかなか思い切りが要ると思うんです。

途中で一度止まれる場所があると助かります。

区切りのいいところはありますか。

全巻くん
全巻くん

区切りは2か所あるんだ。33巻でアニメの範囲が終わって、42巻で高校の試合が終わる。

どちらかまで読んでみて、続きが気になったら最後まで行けばいい。45巻は意外と近いからね。

ハイキュー最終回のあらすじ|42巻の敗退から最終話「挑戦者たち」まで

ここからは結末の中身に入ります。日向翔陽と影山飛雄の2人を軸にすると、最後までの流れは3つの段階で追えます。

この章で追う3つの場面
  • 春高準々決勝での敗退(42巻)
  • 卒業後のブラジル行きとVリーグでの再会(43巻から44巻)
  • 最終話「挑戦者たち」が描いた2021年と2022年

この順に見ていくと、なぜ舞台がオリンピックまで移るのかがつながります。

春高準々決勝での敗退(42巻)

烏野高校の高校生活は、優勝ではなく敗退で終わります。集英社の42巻のあらすじには「春高バレー編完結!!」とあり、この巻で全国大会の戦いが閉じられます。

同じあらすじによれば、日向は体調不良でコートを離れ、烏野は主力を欠いたまま鴎台との決着に臨みます。日向は中継画面越しに自分の抜けたコートを見ることになります。

42巻に収録されているのは第366話から第374話までです。その2話目にあたる第367話の題は「俺たちの春が終わる」で、各話の内容を紹介する解説は、この話で烏野の敗退が描かれたと伝えています。

つまり主人公は、全国の頂点に立たないまま高校を卒業します。この敗退が物語の終点ではなく折り返しになっている点が、『ハイキュー!!』の構成の特徴です。

そして42巻の後半には、第371話「地球の裏側で」が入っています。敗退の直後に、舞台が日本の外へ動き始めるという構成です。

卒業後のブラジル行きとVリーグでの再会(43巻から44巻)

43巻のあらすじは、日向が卒業後にブラジルへ渡ったと明記しています。目的はビーチバレーでの修行で、砂と風を相手にした練習が描かれます。

この巻には第375話から第384話までが収録されています。日本に残った仲間や強敵たちの現在も、同じ巻の中で並行して描かれる作りです。

44巻に入ると、日向と影山はVリーグで再会します。集英社のあらすじは「Vリーグで再会を果たした日向と影山」と書き、日向が多彩なプレーで存在感を見せる展開だと紹介しています。

このVリーグの試合が、原作の最後の試合になります。日向が所属するのはMSBYブラックジャッカル、影山が所属するのはシュヴァイデンアドラーズです。略称はBJとADで、45巻のあらすじにもその形で出てきます。

高校生の試合ではなくプロの試合が最後に来る点が、読者の評価を大きく分けました。批判の章で改めて扱います。

最終話「挑戦者たち」が描いた2021年と2022年

45巻のあらすじは、BJ対ADが決着すると書いています。出版社の資料で確認できるのはここまでで、勝敗そのものは書かれていません。

勝敗については、FanFan Comic!が第401話「約束」の紹介として、セットカウント3対1でMSBYブラックジャッカルの勝利だったと伝えています。第401話が45巻に収録されていることは、集英社の収録話一覧で確認できます。

そして最終話「挑戦者たち」で、舞台はオリンピックへ移ります。FanFan Comic!は作中の時点を2021年7月として紹介しており、日向と影山は同じ日本代表のユニフォームでコートに立ちます。

ライバルとして戦い続けた2人が、最後に同じチームになるという構成です。Real Sound ブックは、この場面に及川徹がアルゼンチン代表として現れることも伝えています。

ラストはさらに先へ飛びます。ダ・ヴィンチWebによれば、見開きのあおり文でいったん終わったように見せてから、翌年の世界クラブ選手権で対峙する2人が描かれます。

シラベエ
シラベエ

最後に同じチームになったのに、そのあとまた別々で向かい合うんですね。

どちらが本当の締めくくりなのか、読んでいて迷いませんか。

順番に意味があるように思えます。

全巻くん
全巻くん

順番は逆にもできたはずなんだ。向かい合う場面を先に置いて、同じチームで締めることもできた。

そうしなかった理由は作中に書かれていない。ただ、終わらせないための順番だと読むことはできるね。

ハイキューのその後は?進路・結婚・オリンピック出場まで

「ハイキュー その後」は月間1,900回ほど検索されています(2026年9月時点の実測)。「最終回」に次いで多く検索されている語で、そのあと誰がどうなったかを知りたい人が多いということです。

主要な人物のその後は、最終話だけでなく43巻以降に少しずつ置かれています。ここでは出典を確認できた範囲だけを表にしました。

人物本編での立場Vリーグ編・最終話で描かれた姿
日向翔陽烏野高校の1年生MSBYブラックジャッカル所属。2021年のオリンピック日本代表
影山飛雄烏野高校の1年生シュヴァイデンアドラーズ所属。2021年のオリンピック日本代表
及川徹青葉城西高校の3年生アルゼンチン代表として日本と対戦
黒尾鉄朗音駒高校の主将日本バレーボール協会の競技普及事業部に所属
月島蛍烏野高校の1年生Vリーグでプレー
天童覚白鳥沢学園高校の3年生パリでショコラティエとして働く
清水潔子烏野高校のマネージャー田中龍之介と結婚し、観客席で試合を見る

表に入れたのは、Real Sound ブックとFanFan Comic!のいずれかが具体的に紹介している人物だけです。名前は出るが職業や所属を確認できなかった人物は、あえて載せていません。

卒業後の進路と所属チーム

進路の描かれ方には、はっきりした特徴があります。バレーボールを続けた人だけを追いかけていません。

Real Sound ブックは、バレーボールから離れた人物も含めて各自の現職が示されると書いています。転職活動中として描かれた花巻貴大の例も挙げています。

黒尾鉄朗のように、選手ではなく競技を広げる側に回った人物もいます。FanFan Comic!は、黒尾の所属を日本バレーボール協会の競技普及事業部として紹介しています。

天童覚のように、バレーボールとまったく違う仕事に就いた人物も同じ扱いで並びます。プロになった人が上で、ならなかった人が下、という書き分けはされていません。

この並べ方が「駆け足に見える」という批判と、「敗者のその後まで描いた」という評価の両方を生んでいます。同じ描写に対する受け取り方の違いです。

結婚が描かれたのは誰か

「ハイキュー 結婚」「ハイキュー その後 結婚」も実際に検索されています(2026年9月時点の実測)。本記事で資料から確認できたのは、清水潔子と田中龍之介の2人です。

FanFan Comic!は、第379話「妖怪大戦争」の紹介の中で、田中龍之介と田中(旧姓:清水)潔子が夫婦として観客席に現れる場面を伝えています。第379話が43巻に収録されていることは集英社の収録話一覧で確認できます。

一方でciatr[シアター]は、結婚した姿が描かれたのは45巻だと書いています。2つの資料は別の場面を指している可能性があり、本記事では紙面を直接確認できていません。

FanFan Comic!の紹介に従えば、Vリーグ編に入った時点ですでに夫婦として描かれていることになります。ciatr[シアター]の記述に従えば、最終巻の場面ということになります。

ほかの人物については、結婚を明示する描写を確認できる資料が見つかりませんでした。ファンのあいだで語られる組み合わせと、作中で明示された関係は分けて考える必要があります。

2021年と2022年、2つの時点で描かれたこと

最終話には時点が2つあります。オリンピックの場面と、そのあとの世界クラブ選手権の場面です。

FanFan Comic!は前者を2021年、後者を2022年として紹介しています。1話の中で1年ぶんの時間が動くことになります。

2021年の場面では、日向と影山が同じ日本代表として出場します。この時点で2人は同じ側です。Real Sound ブックによれば、及川徹はここでアルゼンチン代表として現れます。

同じ場面で、かつての高校生たちが各地で試合を見ています。FanFan Comic!は、パリの天童覚やロシアから帰国した夜久衛輔の描写も紹介しています。

2022年の場面では、日向と影山が別々のクラブに分かれて向かい合います。ダ・ヴィンチWebによれば、この場面は見開きのあおり文の次のページに置かれています。

シラベエ
シラベエ

バレーを続けなかった人まで同じように並べているんですね。

そこを物足りなく感じる人と、そこが良いと感じる人に分かれそうです。

作中では、扱いに差はつけられていますか。

全巻くん
全巻くん

差はつけられていないね。プロの選手も、まったく別の仕事に就いた人も、同じ調子で並んでいる。

そこを物足りないと感じるか、うれしいと感じるかで、この巻の評価が変わるんだと思う。

ハイキューの最終回が「ひどい」と言われる4つの理由|2年間の省略とプロ編への飛躍

「ハイキュー 最終回 ひどい」は月間880回ほど検索されています(2026年9月時点の実測)。ただし批判の中身は一つではなく、指している場所が違います。

批判されるポイント主な内容評価の対象
高校2年・3年が飛んだ春高のあとの2年間がまとめて描かれた42巻から43巻
敗退後の展開が長い高校編が終わってからも物語が続いた42巻以降の全体
主人公の武器が変わったプロになった日向の戦い方が高校時代と違う44巻から45巻
結末の意味が分かりにくい試合の結果ではなく2つの時点で終わる最終話

ここから1つずつ見ていきます。4つのうち3つは、最終話そのものではなく、そこへ至る巻に向けられた指摘です。それぞれ、別の受け取り方ができる余地もあわせて書きます。

高校2年・3年の2年間がダイジェストで飛んだ

結末を振り返る解説記事が2本そろって先頭に挙げるのがこれです。1本は、高校生活の詳細な描写が省略され、キャラクターの成長過程が見えづらくなったことを理由にしています。

もう1本も同じ趣旨で、主人公たちが2年生・3年生として活躍する場面がダイジェスト形式の紹介にとどまったと書いています。

1年生の1年間だけで40巻以上を使った作品なので、落差は確かに大きくなります。同じ密度で3年間を描けば、単純計算で3倍の巻数が必要でした。

一方で、この省略があったからプロ編が入ったとも言えます。3年間を等しく描く形にしていれば、最終話のオリンピックまでたどり着けなかった可能性が高いという見方です。

どちらを取るかは、この作品に何を期待していたかで変わります。高校バレーの物語として読んでいた人ほど、飛ばされたと感じやすい構造です。

春高で敗退したあとの展開が「蛇足」と受け取られた

烏野は春高で優勝しません。準々決勝で敗退し、そのあとに卒業後の話が続きます。

Yahoo!知恵袋には、春高編のあとは蛇足に感じたという意見が投稿されています。優勝してそこで終わるほうがきれいに終わった、という考え方です。

この受け取り方には理由があります。大会の決着で幕を下ろす作品と比べると、敗退後に3巻ぶん続く構成は読者の予想から外れるためです。

ただし作中では、敗退は終点として描かれていません。42巻の直後に第371話「地球の裏側で」が置かれ、そのまま卒業後へつながっていきます。

負けたあとに何をしたかが本題であると読むなら、この3巻ぶんは蛇足ではなく本編にあたります。同じ構成が、次の章で挙げる肯定的な評価の根拠にもなっています。

プロ編の日向が、応援してきた選手像とは別人に見える

3つめは主人公の変化についてです。高校時代の日向は、身長の低さをスピードと跳躍で補う選手として描かれていました。

44巻のあらすじが「多彩なプレーで存在感を見せつける」と書いているとおり、プロになった日向は総合的な選手に変わります。

読者による感想記事では、この変化について、漫画的な魅力より現実性を優先した選択だという見方が書かれています。批判ではなく評価としての指摘ですが、変化そのものは同じように読み取られています。

読者から見ると、応援していた選手像がなくなったように感じられる場面です。弱点を抱えたまま勝つ主人公が好きだった人ほど、この変化は受け入れにくくなります。

ただし作品の側から見ると、弱点を抱えたままではプロで通用しないことを描いたと読めます。ここも、受け取り方が分かれる場所です。

結末の意味がわからないと言われる理由|試合の結果ではなく2つの時点で終わる

最後は結末の分かりにくさです。2026年9月時点では「ハイキュー 最終回 意味分からない」という検索候補も出てきます。

分かりにくさの原因は、最終話に時点が2つあることです。オリンピックの場面で終わったように見せてから、翌年の場面が続きます。

しかも最終話は、試合の勝敗を見届けて終わる形になっていません。ダ・ヴィンチWebが伝えるラスト2ページの構成が、混乱のもとになっていると考えられます。

考えられる読み方は2つあります。1つは、勝敗ではなく「また戦う関係が続くこと」を結末に置いたという読み方です。

もう1つは、題名の「挑戦者たち」に合わせて、誰も上がりではないと示したという読み方です。どちらか一方を正解として断定できる材料は、本記事では確認できませんでした。

シラベエ
シラベエ

『最終回がひどい』の中に、42巻の話と45巻の話が混ざっていました。

別のことを言っているのに、同じ言葉でまとまってしまっています。

分けて読むと、印象は変わるものでしょうか。

全巻くん
全巻くん

変わるね。42巻への不満は「早すぎる」で、45巻への不満は「分かりにくい」なんだ。

別々の話なのに、まとめて「最終回がひどい」になってしまっている。

分けて読むと、どちらの言い分も見えてくる。

ハイキューは急に終わった?完結の告知と最終章の時系列で検証

2026年9月時点で「ハイキュー 急に終わった」という検索候補が出てきます。舞台が高校からプロへ移る速さから、そう感じた読者がいるということです。

印象の理由をたどるために、資料で確認できることを並べました。次の表が時系列にあたります。

よくある受け取り方資料で確認できること
突然終わったので予告もなかった完結の告知は2020年7月13日に各媒体が報じ、最終回は7月20日発売号
最終回だけプロの話になったプロ編は45巻ではなく43巻から始まり、3巻ぶん続いている
高校編の途中で終わった春高の決着は42巻で描かれ、あらすじにも「春高バレー編完結」とある
最後の試合は高校の試合最後の試合はVリーグのBJ対ADで、45巻で決着する

告知の内容も確認できます。アニメイトタイムズとGAME Watchは、完結を伝える公式の文面として「8年半の連載にピリオドを打ち、最終回を迎えます」を報じました。

同じ告知には「最後まで、前を向き、全力で走り抜けます」という一文も含まれています。この告知が出たのは、完結の1週間前です。

一方で、編集部や作者が「打ち切り」だったと述べた資料は、本記事では確認できませんでした。打ち切りだったとも、そうでなかったとも書きません。

言えるのは、告知が事前に出ていたこと、春高の決着が42巻で描かれていること、そのあと3巻ぶんの物語が続いていることの3点です。急に終わったという印象は、42巻以降の時間の進み方の速さから来ていると考えられます。

シラベエ
シラベエ

わたしは打ち切りかどうかを確かめようとして、公式の説明にたどり着けませんでした。

作中では、春高で負けたあとどこまで描かれているんでしょうか。

途中で切れている感じがあるのか、そこを知りたいです。

全巻くん
全巻くん

途中で切れている場面は無いんだ。春高の決着も、卒業してからの数年も描かれている。

わたしは全巻読んでるから言えるんだけど、この作品は試合の決着を飛ばしていない。

ただ、それは打ち切りだったかどうかとは別の話だね。

アニメはどこまで描いた?TV第4期は33巻、劇場版「ゴミ捨て場の決戦」は37巻まで

アニメから入った人にとって、いちばん知りたいのは続きがどこから始まるかです。ここは巻と話で言い切れます。

媒体描いた範囲公開・放送原作の巻
TVアニメ第4期「TO THE TOP」春高2回戦・稲荷崎戦の決着まで2020年33巻
劇場版「ゴミ捨て場の決戦」春高3回戦・烏野VS音駒2024年2月16日33巻から37巻
劇場版「VS 小さな巨人」春高準々決勝の2試合(発表内容)2027年公開予定38巻以降

TVアニメ第4期の最終話は第25話「約束の地」です。PASH! PLUS は、この回で稲荷崎戦が決着し、3回戦の相手が音駒高校になったと伝えています。

同じ題名の第293話「約束の地」は、集英社の収録話一覧で33巻に収録されていることを確認できます。TVアニメの続きは33巻からです。

その続きにあたるのが劇場版「ゴミ捨て場の決戦」です。Production I.G は、この作品が描くのは烏野高校VS音駒高校だと説明しています。

音駒戦は第294話「ゴミ捨て場の決戦」で始まり、第325話「ゴミ捨て場の約束」で決着します。前者が33巻、後者が37巻に収録されていることは、集英社の収録話一覧で確認できます。

さらにProduction I.G は2025年12月22日、劇場版「VS 小さな巨人」を2027年に公開すると発表しました。同社の発表によれば、描かれるのは烏野高校と梟谷学園高校が同じ日に戦う春高準々決勝の2試合です。

この発表にもとづけば、烏野が敗退する42巻の場面まで扱われることになります。43巻以降の映像化は、2026年9月時点で発表を確認できません。アニメだけを追っている人は、まだ最終回にたどり着いていません。

※2026年9月時点の情報です。公開時期や内容は変わることがあるため、最新情報は公式サイトで確認してください。

シラベエ
シラベエ

アニメで見た続きを原作で読みたいとき、33巻から買えばいいということですね。

ただ、劇場版で見る予定の場面まで先に読んでしまうことになります。

迷っている人には、どう勧めますか。

全巻くん
全巻くん

読むなら33巻からで合っているよ。ただ、劇場版で初めて見たい場面まで進んでしまうことは覚えておいて。

先に知りたいか、映画館まで待てるか。そこだけ決めれば迷わないと思う。

「ひどい」だけじゃない|負けたあとの数年を描いたことへの評価

検索するときに「ひどい」を付けると、否定的な意見が集まりやすくなります。実際には、同じ場面を評価する声も参考資料に残っています。

論点「ひどい」と感じた理由評価する理由
高校2年・3年の省略成長の過程が見えなくなったプロ編を描く時間が生まれた
敗退後も続く展開優勝で終わるほうがきれいだった負けたあとの数年まで描き切った
主人公の変化弱点を補って勝つ姿が消えた現実の競技に近づいた
2つの時点で終わる構成結末が分かりにくい余韻が残る終わり方になった

表のどの行も、左右で同じ描写を別の言葉に置き換えているだけです。争点そのものは共通しています。

ダ・ヴィンチWebは、余韻を残す終わり方だった、二人の物語はこの先も続くのだと感じた、といったファンの反応が寄せられたと伝えています。

Yahoo!知恵袋の回答には、伏線の回収を評価する意見が並びます。第1話の冒頭が最終話でそのまま受け止められる形になっている、という指摘です。

読者による感想記事では、主要な人物だけでなくかつての対戦相手まで進路が描かれた点が評価されています。負けた側のその後を書いたことが、この作品の評価軸になっています。

別の感想記事では、最終話の言葉が世代を問わず響くものだったという受け取り方も書かれています。敗北が終点ではないという読み方です。

シラベエ
シラベエ

批判と評価が、同じ場面を指しているのが面白いところですね。

どちらの読み方をするかで、42巻以降の意味が変わってしまいます。

読む前に知っておくと違うものでしょうか。

全巻くん
全巻くん

知っておくと違うね。42巻から先を「おまけ」として読むか、「本題」として読むかで、受け取り方が変わるんだ。

どちらが正しいという話じゃない。ただ、期待の置き方は先に決めておいたほうが読みやすいよ。

ハイキューは今から読む価値がある?アニメの続きは33巻という現在地

結論から書きます。アニメを見て続きが気になっている人には、いま読み始める理由があります。42巻以降は2026年9月時点で映像化されていないためです。

向いている人向いていない人
アニメの続きを先に知りたい人劇場版で初めて見たい人
高校の外まで含めて追いたい人高校バレーの物語として読みたい人
負けたあとの描写を読みたい人優勝で終わる話を求めている人

分かれ目ははっきりしています。この作品を「高校バレーの物語」として読むか、「バレーを続ける人と離れる人の物語」として読むかです。

すでに42巻まで読んで止まっている人には、最後まで読むことを勧めます。42巻の敗退で止めると、そこが物語の終点だったように見えてしまうためです。

逆に、次の劇場版を映画館で見たい人は37巻で止めておく選択もあります。2027年公開予定の劇場版が描くと発表されているのは、38巻から42巻にあたる春高準々決勝だからです。

読み始める位置としては、33巻が分かりやすい区切りになります。アニメの到達点と一致しており、そこから最終巻まで13冊です。

シラベエ
シラベエ

途中で止まっている人が、どこまで戻ればいいのかも迷いどころですね。

43巻あたりから舞台が変わると聞きましたが、そこだけ読めばいいものでしょうか。

どのあたりから読み直すといいですか。

全巻くん
全巻くん

42巻の終わりから読み直すのがいいと思う。敗退した直後に、もう次の場面が始まっているんだ。

続けて読むと、舞台が変わったというより、話が地続きなのが分かるよ。

よくある質問

Qハイキューの最終回は第何話ですか?
A集英社の収録話一覧では「最終話 挑戦者たち」と表記され、通し番号は書かれていません。通算では402話目にあたり、45巻に収録されています。
Q最終章のBJ対ADの試合は、どちらが勝ちましたか?
A出版社の資料では「決着」までしか確認できません。FanFan Comic!は、セットカウント3対1でMSBYブラックジャッカルが勝ったと紹介しています。
Q清水潔子は誰と結婚したのですか?
A田中龍之介です。夫婦として描かれる巻は資料によって異なり、FanFan Comic!は第379話、ciatr[シアター]は45巻としています。
Q及川徹はその後どうなりましたか?
AReal Sound ブックによれば、最終話ではアルゼンチン代表として日本と対戦する姿が描かれています。日本代表としてではありません。
Q烏野高校は春高で優勝したのですか?
A優勝していません。春高の決着は42巻で描かれ、烏野は準々決勝で鴎台に敗れます。集英社の42巻のあらすじにも「春高バレー編完結」とあります。
Qアニメだけを見ていれば最終回まで分かりますか?
A2026年9月時点では分かりません。TVアニメ第4期は33巻まで、劇場版「ゴミ捨て場の決戦」は37巻までです。38巻以降は2027年公開予定の劇場版が春高準々決勝を描くと発表されています。
Qハイキューは打ち切りだったのですか?
A編集部や作者が打ち切りだったと述べた資料は、本記事では確認できませんでした。完結の告知は2020年7月13日に出ており、最終回は7月20日発売号でした。
Q最終回のその後は描かれていますか?
A最終話の中に翌年の場面が入っています。ダ・ヴィンチWebによれば、ラスト2ページで世界クラブ選手権の対戦が描かれます。それより先の続編は2026年9月時点で確認できません。

まとめ|ハイキューの最終回は42巻の敗退からオリンピックまで

最終話「挑戦者たち」が描いたのは、高校の体育館ではなくオリンピックのコートでした。全45巻、通算402話目です。日向翔陽と影山飛雄は、そこで同じ日本代表として並びます。

「ひどい」と言われる声の中心は、最終話1話ではありません。高校2年・3年の2年間が短くまとめられ、舞台がプロへ移った42巻以降の進み方に集まっています。

急に終わったという印象については、時系列で確認できることがあります。完結の告知は2020年7月13日に出ており、春高の決着は42巻、最後の試合の決着は45巻でした。打ち切りだったと述べた資料は確認できていません。

アニメの現在地もはっきりしています。TVアニメ第4期は33巻、劇場版「ゴミ捨て場の決戦」は37巻までで、42巻の敗退は2027年公開の劇場版が描く見込みです。

批判も評価も、同じ描写を指しています。負けたあとの数年を書いたことを蛇足と見るか本題と見るかの違いです。評判だけで判断せず、42巻から先を自分で読んでから決めても遅くありません。

シラベエ
シラベエ

蛇足と呼ぶ人と、本題と呼ぶ人が、同じページを見ているわけですね。

どちらの読み方も否定できないところが、この作品らしい気もします。

読み終えた人には、何を持ち帰ってほしいですか。

全巻くん
全巻くん

負けた場面で本を閉じないでほしい、かな。あの敗退は終点として描かれていないんだ。

続きを読むかどうかは自由だけど、42巻で止めると別の作品みたいに見えてしまうからね。

調査メモ

巻の切り分けに、いちばん手間取りました。「最終回がひどい」という言葉の中に、42巻の話と45巻の話が混ざっていたからです。

巻と話の対応は、集英社の収録話一覧で1件ずつ確かめました。33巻・37巻・42巻・43巻・44巻・45巻の6冊です。あらすじの文面もそこから引いています。

確かめきれなかったこともあります。BJ対ADの勝敗と、清水潔子と田中龍之介の結婚が描かれた巻です。前者は出版社の資料が「決着」としか書いておらず、後者は資料によって43巻と45巻に割れていました。

作中の経過年数も断定していません。「6年後」と書いている資料もありましたが、根拠にたどり着けなかったため、FanFan Comic!が紹介する2021年と2022年という書き方に統一しました。

進路の表からは、資料の書き方だけでは仕事の内容を特定できない人物を外しました。作画側なのか編集側なのかで意味が変わる書き方だったためです。

打ち切りについても同じです。公表を確認できなかったので、打ち切りだったともそうでなかったとも書いていません。告知が出ていた事実だけを書きました。

参考資料

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