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ゾンビが出てくる漫画なのに、『がっこうぐらし!』の学園生活部4人は全員が最終話まで生きています。それを知ってから、では誰が亡くなったのかを巻と話で押さえておきたくなりました。
この記事の結論
がっこうぐらしで死亡が描かれたのは、部員以外の人たちです。 顧問の佐倉慈は物語が始まる前に亡くなっており、残りは大学で対立していた武闘派の4人と、通りすがりのように現れた数人に集まっています。
死亡キャラを数えようとすると、人によって答えが変わります。噛まれても生き延びた人、生死が明示されないまま終わった人、そもそも実在しなかった人が混ざっているからです。
媒体によって扱いも違います。祠堂圭と柴犬の太郎丸は、原作とアニメと実写映画で最期の描かれ方が変わるため、死亡側に入れるかどうかで扱いが分かれます。
- 全12巻・全78話
2020年1月に完結 - 10人
死亡が明示された人物 - 2人
死亡が明示されない圭と太郎丸
先に人数の数え方を決めてから、時系列の一覧に入ります。そのあとで、噛まれても生き延びた2人と、死亡したと誤解されやすい4人を見ていきます。
※この記事には『がっこうぐらし!』原作全12巻の生死に関する重大なネタバレが含まれます。各項目に巻と話数を書いていますので、まだ読んでいない巻は飛ばしてお読みください。会話に登場する全巻くんはこの記事の案内役のキャラクターです。

こんにちは。まず数え方から相談させてください。
同じ原作の話なのに、数える人によって死亡キャラの人数が違うようです。
どこで差がついているんですか。

差が出るのは3か所だね。祠堂圭と太郎丸、それに悠里が連れてきたるーちゃんを死亡側に入れるかどうか。
モールで亡くなった人たちみたいに、人数だけが語られる犠牲者を足すかでも変わるんだ。
だから数える前に線を引いておくのが、いちばん早いよ。

TVアニメ全12話は原作5巻までの高校編で、めぐねえの最期もここに入っているんだ。圭と太郎丸の扱いが原作と違う実写映画も、同じところで続けて見られるよ。
下にまとめたから、第1話から入ってみて。
【結論】がっこうぐらしの死亡キャラは4つに分けて整理できる
この作品でいちばん混乱しやすいのは、「噛まれた」と「死亡した」が同じ意味ではないことです。噛まれたあとに生き延びた部員が2人います。
そこで、生死の状態を4つに分けます。
- 死亡が明示されたまま終わった10人
- 噛まれたあとも生き延びた2人(恵飛須沢胡桃・直樹美紀)
- 亡くなったあとも姿を見せ続ける佐倉慈(めぐねえ)
- 死亡が明示されないまま終わった祠堂圭と太郎丸
この分け方が必要なのは、がっこうぐらしが「誰が死んだか」をはっきり見せない作品だからです。決着の場面を描かず、後の巻の会話や巻末資料で状況が分かる形が何度も使われます。
佐倉慈がその代表です。第1話の時点ですでに亡くなっているのに、主人公の丈槍由紀の空想の中で生者として振る舞い続けます。
祠堂圭も同じ形です。ショッピングモールで直樹美紀と別れたあとは回想でしか現れず、死亡の場面は描かれません。それでも、圭は死亡したと受け取られることの多い人物です。
逆に、死亡が明示された10人に、学園生活部の部員は1人もいません。 部員4人は誰も亡くならないまま、3年後の後日譚まで話が続きます。
がっこうぐらしで「死亡」はどう描かれる?噛まれた人が必ず死ぬわけではない
この作品に蘇生や復活の仕組みはありません。代わりに、生死の描かれ方が4通りに分かれています。
| 状態 | 作中での扱い | 該当する例 |
|---|---|---|
| 死亡が明示される | その場面が描かれるか、ゾンビになった姿が描かれる | 高上聯弥(8巻 第43話「ついとう」) |
| 噛まれたが生き延びる | 発症を抑える手立てが間に合う | 恵飛須沢胡桃(3巻 第18話「もういちど」) |
| 生死が明示されないまま終わる | 姿を見なくなるが、死亡は描かれない | 祠堂圭(5巻 第30話は似た髪型のゾンビの場面) |
| そもそも実在しない | 別の人物の妄想だったと明かされる | るーちゃん(8巻 第48話「いたみ」) |
がっこうぐらしのゾンビは、噛まれることで感染して同じものになります。哺乳類にだけ感染し、鳥類には感染しません。音や光に反応して寄ってきます。
ここに例外があります。噛まれてから発症するまでに間があり、その間に手を打てた人だけが生き延びます。作中で生き延びたのは恵飛須沢胡桃と直樹美紀の2人です。
噛まれた場面だけでは、生死が決まらない作品です。 ただし胡桃には後遺症が残り、噛まれる前の体には戻っていません。
一方で、感染がどう起きたのか説明されない発症もあります。大学編の高上聯弥は、ゾンビと接触していないのに発症しました。空気感染ではないかという推測が作中で語られますが、断定はされません。
つまりこの作品では、噛まれていなくても発症することがあり、噛まれても助かることがあります。
がっこうぐらしの死亡キャラは全部で何人?集団の犠牲者を含めるかで変わる
この作品は、名前のある人物がばたばたと倒れていくタイプではありません。そのかわり、人数だけが語られる犠牲者が何度も出てきます。
この記事では、名前の有無を問わず、本編に個別の人物として描かれ、死亡が明示された10人を数えています。 人数だけが語られる犠牲者は含めません。
ショッピングモールの避難グループが壊滅したときの犠牲者や、武闘派が大学の外へ追い出した人員がこれに当たります。
| 時期 | 死亡した人数 | 死亡キャラ |
|---|---|---|
| 本編が始まる前(1巻〜2巻の回想) | 3人 | 佐倉慈/先輩/ショッピングモールのリーダー |
| 高校編の終盤から大学への道中(5巻〜6巻) | 2人 | ヘリコプターのパイロット/ラジオDJ |
| 大学に着いてからの対立(7巻〜9巻) | 4人 | 高上聯弥/城下隆茂/頭護貴人/神持朱夏 |
| ランダル編(10巻〜12巻) | 1人 | 青襲椎子 |
死者がいちばん集まるのは、聖イシドロス大学に着いてからです。生き残っていた武闘派というグループが内側から崩れ、4人とも退場します。
対してランダル編は、最終章なのに死亡が明示されるのは青襲椎子ひとりです。
太郎丸と祠堂圭を10人に入れていないのは、原作で死亡が明示されないからです。るーちゃんは悠里の妄想が生んだ存在で、人物として死亡を数えられません。
他の作品と比べて多いか少ないかは、数え方が変われば結論も変わります。

では、その10人を順番に見せてください。
途中まで読んでいる人が自分の進んだところまでで止められる形だと助かります。

時系列で並べるね。1巻の回想から始まって、最後は11巻の第67話まで。
前半は本編が始まる前に亡くなっていた人が続くから、未読でも踏みにくいところだよ。
大学に着いてから一気に4人動くから、そこからは読んだ巻までで止めて。
がっこうぐらしの死亡キャラ一覧【時系列順】|第2話の先輩から第67話の椎子まで
ここからは、死亡シーンがどの巻のどの話にあるかを時系列で並べます。読んだところまでで手を止めれば、先の巻のネタバレを踏みません。
- 本編が始まる前(1巻〜2巻の回想で描かれる)
- 高校編の終盤から大学への道中(5巻〜6巻)
- 大学に着いてからの対立(7巻〜9巻)
- ランダル編(10巻〜12巻)
この順で追えば、誰がいつ退場したのかと、その死が後半にどう効いてくるのかが並んで見えます。
本編が始まる前に亡くなっていた3人|1巻〜2巻の回想
物語は、パンデミックが起きてしばらく経ったところから始まります。そのため最初の3人は、本編の時間では回想としてだけ描かれます。
| キャラ名 | 巻・話数 | 経緯 | 陣営 |
|---|---|---|---|
| 佐倉慈(めぐねえ) | 物語開始前(1巻 第1話の時点で故人) | 屋上にいて生き延び、避難生活を部活と考える「学園生活部」を創立した矢先に落命。雨の日にゾンビに襲われ、部員を逃がして噛まれた。ゾンビ化した姿は3巻 第18話「もういちど」で胡桃を負傷させ、4巻で美紀が倒す | 味方(学園生活部の顧問) |
| 先輩 | 1巻 第2話「おもいで」の回想 | 恵飛須沢胡桃が想いを寄せていた陸上部のOB。ゾンビ化して胡桃に襲いかかり、胡桃が近くにあった園芸用のシャベルで殺してしまう。原作では名前が明かされない | 味方 |
| ショッピングモールのリーダー | 2巻 第12話「ただいま」の回想 | モールの避難グループの中心人物。探索で左手首を噛まれた事実を隠したまま酒宴を開き、ゾンビ化してグループが壊滅する。漫画版だけに登場 | ほかの生存者 |
この3人の死は、どれも後半の展開を動かします。
先輩の一件は、胡桃がシャベルを武器として使うようになった理由です。胡桃はこのあと、ゾンビに対して誰よりも先に手を動かす役回りを担い続けます。
モールのリーダーの死は、直樹美紀が学園生活部に合流した理由そのものです。避難グループが壊滅したあと、美紀は圭と2人で籠城を続け、その圭も部屋を出ていきます。
3巻 第17話「わんこ」の回想には柴犬の太郎丸が登場しますが、原作では最期が明確に描かれません。太郎丸は後の章で分けて扱います。
高校編の終盤から大学への道中で描かれた2人|5巻〜6巻
ここから死者は、学園生活部の外から訪ねてきた人に移ります。どちらも助けに来てくれるはずだった相手です。
| キャラ名 | 巻・話数 | 経緯 | 陣営 |
|---|---|---|---|
| ヘリコプターのパイロット | 5巻(第26話「そらからの」〜第27話「ひなん」) | 学園生活部が風船とラジオで発信し続けたSOSを受けて飛来したが、上空で発症して墜落。校舎を巻き込む火災の原因になる。防護服と拳銃、大学とランダル社に印の付いた地図を持っていた。漫画版だけに登場 | 外部 |
| ラジオDJ | 6巻 第32話「くるま」 | 「ワンワンワン放送局」を1人で放送していた若い女性。学園生活部が着いたときにはすでにゾンビ化しており、胡桃の手で送られた。大型のキャンピングカーを残す。漫画版だけに登場 | ほかの生存者 |
パイロットの死は、高校編を終わらせる直接のきっかけになりました。墜落による火災で校舎のインフラが壊滅し、4人は高校を「卒業」して聖イシドロス大学へ向かうことになります。
つまり高校編が終わるきっかけを作ったのは、救助に来た人の死でした。地図に印が付いていた大学とランダル社が、そのまま4人の行き先になります。
ラジオDJが残したキャンピングカーは、このあと4人の移動手段になります。放送を聞いた時点でDJには発症の兆候があり、学園生活部が着いたときにはもう手遅れでした。
大学で死亡した武闘派の4人|7巻〜9巻
聖イシドロス大学には、武闘派と穏健派の2つのグループが残っていました。死者が集まるのは武闘派の側です。
| キャラ名 | 巻・話数 | 経緯 | 陣営 |
|---|---|---|---|
| 高上聯弥(コウガミ) | 7巻 第42話「きれつ」で発症 → 8巻 第43話「ついとう」 | ゾンビと接触していないのに発症。大学の「墓」と呼ばれる場所で最期を迎える。Wikipediaは武闘派のメンバーによって落とされたと書いています | 武闘派 |
| 城下隆茂(タカシゲ) | 8巻 | 胡桃の体の異変に気づいて確保しようとし、大学の敷地外まで追う。おびき出されたゾンビに囲まれる | 武闘派 |
| 頭護貴人(タカヒト) | 9巻 | 武闘派のリーダー。自身の発症が発覚して大学の正門を開放し、多数のゾンビを招き入れる。逃亡した末、神持朱夏に「墓」へ突き落とされる | 武闘派(リーダー) |
| 神持朱夏(アヤカ) | 9巻 | 頭護を始末して車で大学を出るが、ゾンビのいる場所で車が動かなくなる。のちにゾンビ化した姿で若狭悠里の前に現れる | 武闘派 |
武闘派は、戦えない者や負傷した者を次々に大学の外へ追い出してきたグループです。高上の発症は、その武闘派が学園生活部を疑うきっかけになりました。
高上は、発症が7巻、落下が8巻と、別の巻にまたがっています。
4人のうち高上と頭護は、ゾンビではなく同じグループの人間の手で「墓」に落とされています。
ランダル編で死亡した青襲椎子|11巻 第67話
最終章で死亡が明示されるのは1人だけです。その1人が残した記録が、最後の展開を動かします。
| キャラ名 | 巻・話数 | 経緯 | 陣営 |
|---|---|---|---|
| 青襲椎子(あおそい しいこ) | 11巻 第67話「しんじつ」 | 情報生化学部の学生。稜河原理瀬にスカウトされてランダル本社の調査に同行し、細菌Ωの出所を突き止める。逃亡の途中で発症し、スマホにボイスメモを残したあと、美紀が眠らせた | 調査の同行者 |
椎子が残したボイスメモには、巡ヶ丘の那酒沼の水に細菌Ωを抑える成分が含まれているという内容がありました。学園生活部がこれを知るのは、椎子が離脱したあとです。
この水が、衰弱していた胡桃と、最終巻で噛まれた美紀を助けます。椎子が残したボイスメモが、最終章の手がかりになりました。
椎子の最期は、美紀が眠らせた場面までをWikipediaとciatrが書いており、この記事ではその記述に従って10人に数えています。
ランダル編でほかに人が倒れる場面はありますが、名前のある人物の死亡が明示されるのは椎子だけです。学園生活部の4人は誰も亡くなりません。
最終回の結末そのものと、その評価については別の記事にまとめています。
噛まれたあとも生き延びた2人|胡桃の薬品と美紀の那酒沼の水
一度は生死の境をさまよったのに、そのあとも登場し続ける部員が2人います。どちらも学園生活部のメンバーです。
| キャラ名 | 噛まれた巻・話 | 持ち直した巻・話 | どう生き延びたか |
|---|---|---|---|
| 恵飛須沢胡桃(くるみ) | 3巻 第18話「もういちど」に右肩を噛まれる | 4巻 第20話「せんせい」 | 美紀が校舎地下のシェルターから持ち帰った鎮静剤・抗生物質・実験薬 |
| 直樹美紀(みーくん) | 12巻(学院に戻り、水を汲みに行った場面) | 12巻 | 椎子のボイスメモが示した那酒沼の水 |
胡桃が噛まれた相手は、ゾンビ化した佐倉慈です。地下シェルターに潜入した胡桃が慈と鉢合わせし、右肩を負傷しました。
このとき悠里は、ゾンビ化しつつある胡桃を殺さなければならない場面に追い込まれます。そこへ美紀が薬品を持ち帰り、胡桃は後遺症の可能性を残して一命を取り留めました。
後遺症は作中ではっきり描かれます。体温が不自然に低く、生きた人間なら襲われるはずのゾンビから無視され、記憶が薄れ、身体能力が上がる場面もあります。
美紀の場合は、噛まれてから水を飲むまでの時間が短く済みました。噛まれたあと自力で水を持ち帰り、由紀と悠里に核ミサイルのことを伝えて倒れます。
この作品で生き返った人はいません。生き延びたのは、発症する前に手が届いた2人だけです。 亡くなったあとに戻ってきた人物は1人もいません。
そのかわり、亡くなったあとも姿を見せ続ける人がいます。佐倉慈は由紀の空想の中で話し続け、12巻の終盤では太郎丸とともに幻影として現れ、由紀を屋上へ導きます。
死亡したと誤解されやすいキャラ|めぐねえ・くるみ・太郎丸・圭の生死
「死亡」で検索されているのに亡くなっていない人物と、逆に亡くなっているのに生きているように見える人物がいます。まず、表で答えの出る6人を先に片づけます。
| キャラ名 | よくある誤解 | 実際 |
|---|---|---|
| 丈槍由紀(ゆき) | 現実が見えていないので最後に死亡する | 生存。3年後は崩壊した学園の校庭で教師をしている |
| 恵飛須沢胡桃(くるみ) | 噛まれてゾンビ化したので死亡した | 生存。3年後は車いす生活で医者を目指している |
| 若狭悠里(りーさん) | 大学編で様子がおかしくなるので死亡した | 生存。3年後は復興指揮の地区リーダー |
| 直樹美紀(みーくん) | 最終巻で噛まれたので死亡した | 生存。3年後はパンデミックが収束した各地を巡る旅をしている |
| シノウ | 武闘派の一員なので4人と一緒に死亡した | 生存。武闘派を離れて穏健派につき、9巻 第54話「いのち」で悠里からるーちゃんを預かる |
| るーちゃん | 大学編で死亡した | 実在しない。8巻 第48話「いたみ」で、悠里がぬいぐるみを妹に見立てた妄想だったと明かされる |
誤解が生まれる原因は共通しています。この作品が、決着の場面を描かずに退場させるからです。読者は「そこで終わった」と受け取り、後の巻で出てこないことを死亡の証拠と考えます。
生死を見分けるときは、噛まれた場面ではなく、そのあとの巻に本人が描かれているかどうかを確認してください。 噛まれた描写だけでは死亡の根拠になりません。
ここから、誤解されやすい4人を個別に見ます。
佐倉慈(めぐねえ)は死んでる?亡くなったあとも登場し続ける理由
佐倉慈は、原作でもアニメでも第1話の時点ですでに亡くなっています。それでも序盤は生きている人物として画面に現れ、由紀と会話します。
由紀は慈の死をきっかけに現実を認識できないかのような状態になり、生前と同じ姿の慈を空想の中に置きました。読者が見ていた慈は、その空想です。
慈自身の視点から物語が書かれるのは、4巻 第22話「いつか」と4巻巻末の手記が出てくるところまで待つことになります。この手記は慈が遺書として書いたものです。
ゾンビ化した姿は3巻 第18話「もういちど」で胡桃を負傷させ、4巻で美紀が倒します。このときシェルターから持ち帰られた薬品が、胡桃を助けることになります。
つまり慈は亡くなっていますが、由紀の空想としては大学編以降も登場し続けます。12巻の終盤では太郎丸とともに幻影として現れ、由紀を屋上へ導きました。
太郎丸は死亡する?原作では描かれず、アニメでは描かれた最後の場面
柴犬の太郎丸は、原作とアニメで扱いがもっとも違うキャラクターです。死因まで検索されるのは、版によって最期が別に描かれているからです。
原作での登場は3巻 第17話「わんこ」の回想だけです。由紀が拾ってきた時点ですでに感染しており、慈は発症を見届けたあと、殺すのは忍びないとして学校の外へ逃がしました。
慈は由紀に、元の飼い主に引き取られたと説明しています。しかし逃がしただけだったため太郎丸は部室に戻ってきてしまい、由紀の目の前で殺害されたと思われる展開になります。
ここは明確な描写がありません。 原作は太郎丸の最期を画面に出さず、由紀が何を見たのかも読者には示されません。死亡として語られることもありますが、作中で明示されたとは言えない形です。
アニメ版は設定そのものが違います。太郎丸は第1話から登場し、美紀と圭とともに暮らしていた犬として描かれ、最終盤まで生きています。
アニメでの最期は、ワクチンを打ったあとに衰弱し、美紀の膝の上で穏やかな表情を見せて息を引き取る形です。由紀がその後に慈と太郎丸の墓前に立つ場面もあります。
恵飛須沢胡桃(くるみ)は死亡する?ゾンビに認識されなくなった体
胡桃は最終話まで生きています。それでも「死亡」で検索されるのは、噛まれた描写と、そのあとの体の変化がはっきり描かれるからです。
噛まれたのは3巻 第18話「もういちど」で、相手はゾンビ化した佐倉慈です。4巻 第20話「せんせい」で薬品によって持ち直しますが、ここで後遺症が残ります。
読者が引っかかるのは、この後遺症の描き方です。大学編では記憶が薄れ、悪夢を見るようになり、部員と別に行動する時期もあります。武闘派の城下に体の異変を気づかれたのはこの時期です。
ゾンビに認識されない体質を使い、胡桃は城下をゾンビの群れへおびき寄せました。そのあと、もう学園生活部と一緒にいてはいけないと考えて一時姿を消します。
ここまで来ると「胡桃はもう人間ではない」と読めてしまいます。実際には由紀の説得を受けて部に戻り、3年後は車いす生活で医者を目指しています。
祠堂圭は死亡する?第30話の「似た髪型のゾンビ」は本人か
祠堂圭は美紀の同級生で、ショッピングモールに一緒に避難していた人物です。原作本編で圭の死亡は明示されません。
グループが壊滅したあと、圭は美紀と2人だけの生活に耐えられなくなって部屋を出ていきます。以後は回想でしか登場しません。
読者が死亡と考える根拠は、5巻 第30話「そつぎょう」の場面です。学園生活部が大学へ向かうとき、美紀が圭と似た髪型のゾンビとすれ違ったことに気づいて涙します。
ここで本人だと断定する描写はありません。似た髪型のゾンビ、という形で描かれています。
一方、6巻巻末の無線の電波受信記録には、圭がモールを脱出したあと足を負傷し、巡ヶ丘駅の駅長室に篭城していると発信した記録が残っています。噛まれてはいないとも伝えていました。
アニメ版と実写映画版では、この扱いが変わります。 アニメ版は学校に来ているゾンビを圭1人に変え、オープニングの演出も含めて本人と分かる形にしました。実写映画版はゾンビ化した圭が美紀の前に現れ、胡桃が倒します。
ニコニコ大百科の祠堂圭のページは、最終巻で美紀を噛んだゾンビが圭だったと書いています。原作でそう明示されているかは確認できませんでした。
本編の完結後に連載された後日譚『がっこうぐらし!〜おたより〜』では、全8話のうち第3話のタイトルが「けい」です。

版によって最期が違うと、アニメだけ見た人はどこまで知っていることになるんでしょう。
アニメで描かれた死は、原作のどのあたりまでですか。

アニメで追えるのは原作5巻までだよ。だから武闘派4人と椎子の話は、まだ始まってもいない。
そのかわり太郎丸はアニメが最期まで描いていて、圭はアニメだと本人と分かる形になっているんだ。
アニメ勢と原作勢で答えがずれるのは、この2人のところだね。
アニメでは誰の死亡まで描かれた?原作第5巻までの全12話
アニメから入った人にとって、この一覧の後半はまだ先の話です。テレビアニメは2015年7月から9月まで放送された全12話で、原作の高校編にあたる部分を描いています。
| 人物 | 原作 | テレビアニメ(全12話) |
|---|---|---|
| 佐倉慈(めぐねえ) | 物語開始前に死亡 | 第6話で故人と分かる演出。第11話で由紀に最後の言葉を残して消える |
| 先輩 | 1巻 第2話の回想 | 描かれる。ゾンビ化して胡桃が手にかける |
| ショッピングモールのリーダー | 2巻 第12話の回想 | 登場しない。アニメの美紀と圭は2人だけで籠城している |
| ヘリコプターのパイロット | 5巻(第26話〜第27話) | 登場しない。火災の原因が落雷に変えられている |
| ラジオDJ | 6巻 第32話 | 登場しない |
| 高上聯弥・城下隆茂・頭護貴人・神持朱夏 | 7巻〜9巻 | 描かれない。大学編は映像化されていない |
| 青襲椎子 | 11巻 第67話 | 描かれない |
| 太郎丸 | 3巻 第17話の回想(最期は明確に描かれない) | 第1話から登場し、最終盤で死亡が描かれる |
| 柚村貴依(ゆずむら たかえ) | 登場しない | アニメだけの人物。第1話時点で故人で、第11話冒頭でゾンビとして由紀と再会する |
| 神山昭子(かみやま あきこ) | 登場しない | アニメだけの人物。慈の先輩の教師で、電話が破壊音とともに途絶える(死亡は描かれない) |
アニメ第12話は原作第5巻までを描いており、続きは第6巻からです。 大学編の武闘派4人と青襲椎子の死は、アニメでは1人も描かれていません。
逆に、アニメでしか死が描かれない人物もいます。柚村貴依は由紀のクラスメイトで、第1話では由紀の妄想の中に出てきていました。
祠堂圭の扱いも変わります。原作が「似た髪型のゾンビ」にとどめたところを、アニメは本人と分かる形にしました。
シリーズ構成は原作者の海法紀光が担当しています。
※2026年8月時点の情報です。アニメ第2期の制作発表は確認できていません。

アニメ勢と原作勢で答えが違うところがあるとは思いませんでした。
最後に、この一覧をどう使ってほしいか教えてください。

読んだ巻までで区切って使ってほしいな。表は上から時系列だから、線を引くのが簡単だよ。
名前を見て驚いたときは、巻と話数のほうを先に見てみて。
そこを押さえないと、生死が入れ替わって見えるんだ。
よくある質問
まとめ|がっこうぐらしの死亡キャラは10人と、明示されない2人
がっこうぐらしで死亡が明示されたのは10人で、そのうち4人は大学の武闘派です。 学園生活部の部員4人は誰も亡くならず、3年後の後日譚まで話が続きます。
死亡が明示された10人と、噛まれても生き延びた2人の線引きは、噛まれた場面ではなくそのあとの巻に本人が描かれているかで決まります。恵飛須沢胡桃と直樹美紀は、発症する前に手が届いた2人です。
亡くなったあとも登場し続ける佐倉慈は、この2つのどちらにも入りません。第1話の時点で故人でありながら、由紀の空想として12巻の終盤まで画面に現れます。
祠堂圭と柴犬の太郎丸は、原作では死亡が明示されないまま終わります。アニメ版は太郎丸の最期を描き、圭については本人と分かる形に変えています。
まだ読んでいない巻がある方は、時系列の一覧を自分が進んだところまでで止めてください。 大学編から先は、誰が退場するかを知ると読み方が変わります。
結末そのものと、賛否が分かれた理由は別の記事にまとめています。

結末を知ってから読み返すと、第1話から由紀の空想に出てくるめぐねえが、12巻の終盤で由紀を屋上へ導く場面につながって見えるんだ。
アニメで見返す道と、原作を揃える道を下に並べたから、合うほうを見てみて。
調査メモ
判定でいちばん迷ったのは太郎丸でした。原作では最期が描かれず、アニメでは描かれます。死亡と書いてある資料は多いのですが、原作の描写に合わせて10人には入れませんでした。
青襲椎子も迷いました。発症して一行から離れたところまでを書いて終わる資料と、美紀が眠らせたと書く資料に分かれています。後者の記述を根拠に、死亡が描かれた1人として数えています。
祠堂圭は、資料の食い違いがもっとも大きい人物です。死亡として扱うページも見ましたが、原作で本人と明示された箇所は見つけられませんでした。無線の受信記録が6巻巻末に残っていることも合わせて書いています。
同じように消息が途切れる人物として、自堕落同好会のスミコがいます。布地を探すと言い残して行方不明になり、生死は描かれません。10人にも、圭と太郎丸の2人にも入れていません。
城下隆茂・頭護貴人・神持朱夏の3人は、巻までは確認できましたが話数までは確認できませんでした。話数の分かるところだけを書き、分からないところは巻だけにしています。
巻と話数の対応では一度混乱しました。第4話と第20話がどちらも「せんせい」で、巻あたりの話数も一定ではないためです。10巻は8話、11巻は7話、12巻は9話を収録しています。
参考資料
- COMIC FUZ「がっこうぐらし!」※全78話の話数とサブタイトル、巻ごとの収録話、後日譚『おたより』全8話の根拠
- Wikipedia「がっこうぐらし!」※各人物の生死と巻・話数、3つの編の区分、テレビアニメ各話の根拠
- コミックナタリー「「がっこうぐらし!」完結、最終12巻と千葉サドル画集が1月に発売」※全12巻での完結時期と最終12巻の発売日の根拠
- ciatr[シアター]「漫画『がっこうぐらし!』最終回まで全話ネタバレあらすじ解説!ゾンビパンデミックの結末と真相に迫る」※青襲椎子の最期と那酒沼の水の裏取り
- ピクシブ百科事典「佐倉慈 (さくらめぐみ)」※佐倉慈が雨の日に噛まれた経緯と、テレビアニメ第6話・第11話の描写の根拠
- ニコニコ大百科「祠堂圭」※祠堂圭が6巻巻末の無線受信記録で駅長室に篭城していたことの根拠
- 映画.com「がっこうぐらし! : 作品情報・キャスト・あらすじ・動画」※実写映画の公開日と監督の根拠



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