PR本記事にはアフィリエイト広告を含みます(広告について)。
「デビルマンの最終回」は、漫画版とテレビアニメ版で中身がまるで違います。片方ではヒロインが死に人類が滅び、もう片方ではどちらも起きません。
この記事の結論
デビルマンの漫画版の最終回は、人類が滅んだあとの最終決戦アーマゲドンで不動明が息絶え、正体がサタンだった飛鳥了がその傍らで涙を流すところで幕を閉じます。 主人公もヒロインも人類も残らない結末が、批判の中心です。
- 全53話
1973年6月に連載終了 - 全5巻
講談社漫画文庫版の巻数 - 全39話
テレビアニメ版|漫画とは別の結末
※この記事には『デビルマン』の漫画版・テレビアニメ版・実写映画版・『DEVILMAN crybaby』の結末に関する重大なネタバレが含まれます。会話に登場する全巻くんはこの記事の案内役のキャラクターです。

デビルマンの最終回は、どうやら二種類あるらしいと知って混乱しました。
検索している人の多くも、たぶん同じところで止まっていると思うんです。
何と何が違うのかから教えてください。

漫画とテレビアニメは、原作と映像化という関係じゃないんだ。
同じ設定から出発した、別の二本立てだと思ってほしい。
だから最終回も、まるきり別のものになっている。

テレビアニメ版は、漫画とは別の物語として全39話で決着するんだ。
そのアニメ全39話と2004年の実写映画は、同じところで続けて見られるよ。下にまとめたから、第1話から入ってみて。
- デビルマンの最終回はこう終わった|サタンだった飛鳥了の涙
- デビルマンは全何巻で完結した?全53話・1年で終わった連載
- 漫画版デビルマン 最終回のネタバレ|結末のあらすじ
- デビルマンのその後は?後日談とラストシーンの意味
- デビルマンの最終回で死亡した主要キャラ
- デビルマンの最終回が「ひどい」と言われる4つの理由
- デビルマンの最終回は打ち切り?よくある誤解とあわせて検証
- デビルマンのアニメ版の最終回はどう違う?
- 実写映画版が「ひどい」と言われる理由|DEVILMAN crybabyとの違い
- デビルマンの最終回を評価する声|救いを置かなかった結末
- 漫画版デビルマンは今から読む価値がある?伝聞と実際の落差
- よくある質問
- まとめ|デビルマンの最終回と結末【全53話】
- 調査メモ
- 参考資料
デビルマンの最終回はこう終わった|サタンだった飛鳥了の涙
- 漫画版の最終回は、人類が滅んだあとのアーマゲドンで不動明が息絶え、正体がサタンだった飛鳥了が涙を流すところで終わる
- 批判が集まる中心は、ヒロインの牧村美樹が暴徒に殺される場面と、そこから救いなく進む終盤の展開
- テレビアニメ版の最終回はまったく別で、ヒロインも人類も失われない
「デビルマンの最終回」と言ったとき、テレビアニメ版を指す人と漫画版を指す人がいて、話がかみ合わないことがあります。どちらを見たかで、「デビルマンの最終回」という言葉の中身が入れ替わります。
テレビアニメ版と漫画版を見分ける手がかりは飛鳥了です。了が出てくる話をしているなら漫画版、出てこないならテレビアニメ版です。
デビルマンは全何巻で完結した?全53話・1年で終わった連載
漫画版『デビルマン』は、講談社の『週刊少年マガジン』で連載されました。ウィキペディア日本語版によれば、1972年25号(6月11日号)から1973年27号(6月24日号)までの連載です。
全53話で完結しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 掲載誌 | 週刊少年マガジン(講談社) |
| 連載期間 | 1972年6月〜1973年6月 |
| 話数 | 全53話 |
| 巻数 | 講談社漫画文庫版は全5巻 |
| 作者 | 永井豪(ダイナミックプロ) |
| 出発点 | 永井豪の自作『魔王ダンテ』をベースにした設定 |
巻数は、どの版で読むかによって変わります。講談社の商品ページには、漫画文庫版の全5巻と並んで、2012年7月6日発売の『改訂版デビルマン(4)<完>』も掲載されています。「全何巻」は、版の名前とセットで見る必要があります。
本編を5冊で読み切れるのが講談社漫画文庫版です。第1巻は1997年4月3日発売の263ページ、第5巻は1997年6月4日発売の278ページです。
漫画版デビルマン 最終回のネタバレ|結末のあらすじ
ここからのあらすじは、ウィキペディア日本語版の記述に沿っています。
飛鳥了の正体|「飛鳥了」という少年はすでに死んでいた
きっかけは、了自身が抱いた違和感でした。事態が自分の想定どおりに進みすぎることを不審に思い、了は自宅へ戻ります。
そこで了が知るのは、父がデーモンの研究などしていなかったこと、そして飛鳥了という少年はすでに交通事故で死んでいたことでした。自分が何者なのかという土台が、ここで崩れます。
混乱する了のもとに、デーモンの一人であるサイコジェニーが現れ、了を迎えに来たと告げます。
その後、了はテレビに出て、明がデーモンと合体した瞬間の映像を公開します。無数の悪魔が人間になりすましているので殺せ、と人々を扇動する内容でした。
正体が知られた明は、牧村家を出るほかなくなります。裏切りを問い詰めた明に、了は答えます。明とデーモンを合体させたのは人類を守らせるためではなく、次のデーモンの時代を共に生きたかったからだ、と。
この言葉で、明は了が大魔神サタンであることを悟ります。
牧村家の惨劇|牧村美樹の最後はどう描かれたのか
了の扇動を受けて、社会は悪魔狩りへ傾きます。悪魔特捜隊の手で、牧村夫妻が命を落とします。
そして牧村美樹も、暴徒と化した町の住人たちに惨殺されます。五体をばらばらにされ、のちに明の手で頭部だけが埋葬されます。
美樹の弟の牧村健作(タレちゃん)も、同じように暴徒に殺されます。
20年後のアーマゲドン|サタンの涙と天使の軍団
サタンの側にも事情がありました。サタンは自らの記憶を消して人間になりきることで人間の弱点をつかんでいました。
ただ一つの誤算が、両性具有のサタンが明を愛したことでした。そのせいで、デーモンの敵となるデビルマンが生まれます。
物語はここで大きく時間を飛ばします。20年ののち、人類は滅亡し、デビルマン軍団とデーモン軍団の最終決戦アーマゲドンが始まります。
戦いが終わり、横たわる明の傍らでサタンが語ります。かつて神に滅ぼされようとしたデーモンの側について戦って勝ったこと、次の戦いのために永い眠りについたこと。
目覚めたときに人類が地球を荒らしていたので許せず、滅ぼそうと決めたこと。そしてそれは、神が行おうとした愚行と同じでしかなく、人類の滅亡に後悔があること。
話を終えたサタンは明に謝罪します。しかし半身を失った明は、すでに息を引き取っていました。
サタンが静かに涙を流していたそのとき、「天使の軍団」がそこに迫っていました。物語は、この場面で終わります。謝罪は届かず、天使の軍団との戦いが始まる前に幕が下ります。
デビルマンのその後は?後日談とラストシーンの意味
最終回のラストで示されるのは、「天使の軍団」が迫っているという一点だけです。それが何をしに来たのかは、本編では説明されません。
本編そのものの後日談は描かれていません。ただし、その後の世界を扱った作品はあります。『バイオレンスジャック』は破滅後の世界を舞台にし、終盤で『デビルマン』の続編であることが明かされます。
『DEVILMAN crybaby』公式サイトの「系譜」ページにも、『バイオレンスジャック』『デビルマンレディー』『ネオデビルマン』『AMON デビルマン黙示録』が並んでいます。40年以上にわたって、同じ世界が書き継がれてきたことになります。
2020年に完結したのが『デビルマンサーガ』です。MANTANWEBによれば、小学館の『ビッグコミック』で2014年12月に始まり、2020年3月10日発売号で完結しました。単行本は全13巻です。

本編に後日談が無いのに、世界だけが別の作品へ続いているんですね。
続きを読みたい人は、どこから手を付けるのがいいんですか。

まっすぐ続きを求めるなら『バイオレンスジャック』だね。滅びたあとの世界の話だから。
ただ、作風も主人公も違って、あれはあれで別の物語として動いていく。
最終回の重さをそのまま受け止め直したいなら、いったん本編を読み返すほうが近いかもしれない。
デビルマンの最終回で死亡した主要キャラ
最終盤で生死が動いたのは、牧村家の人々と主人公です。
| 人物 | 生死 | 描かれた場面 | 経緯 |
|---|---|---|---|
| 牧村美樹 | 死亡 | 悪魔狩りの最中 | 暴徒と化した町の住人たちに惨殺される。のちに明が頭部だけを埋葬 |
| 牧村健作(タレちゃん) | 死亡 | 同上 | 美樹と同じく暴徒に殺される |
| 美樹の父 | 死亡 | 同上 | 悪魔特捜隊により瀕死の重傷を負い、息を引き取る |
| 美樹の母 | 死亡 | 同上 | 悪魔特捜隊の拷問を受けて死亡 |
| 不動明 | 死亡 | 最終決戦アーマゲドン | 半身を失い、サタンの謝罪より前に息を引き取る |
| 飛鳥了(サタン) | 生存 | 最終ページ | 明の傍らで涙を流す |
生死をめぐって取り違えが起きやすいのが、明とアモンの関係です。アモンは明が合体したデーモンで、明とは別の存在として描かれます。最終回で死ぬのは不動明です。
もう一つが、美樹の父母の名前です。ウィキペディア日本語版は牧村耕三・牧村亜樹子という名前を挙げていますが、これは小説版での名前とされています。
『DEVILMAN crybaby』に登場する「ミーコ」は、漫画版には出てきません。
デビルマンの最終回が「ひどい」と言われる4つの理由
否定的な声が向けられている先は、作品全体ではありません。終盤、悪魔狩りが始まってから最後までの展開に集中しています。 中身は次の4つに分かれます。
ヒロインの最期が残酷だという声
よく挙がるのが、牧村美樹が殺される場面です。マグミクスはこの最終回を取り上げた記事の見出しで、アニメ版の「ハッピーエンドの後にあった”地獄の展開”」と書いています。
痛みが強いのは、加害者がデーモンではないところです。明が守ろうとしてきた人たちが、明を恐れて美樹を襲います。倒すべき相手がいない暴力として描かれます。
人類が滅び、主人公も死んだまま終わること
二つめは、救いが用意されないことです。人類は滅亡し、主人公も生き返りません。
とくに引っかかるのが、サタンの謝罪が明に届かない順序です。和解の一歩手前で物語が止まります。
終盤の展開が速いという声
三つめは速さです。飛鳥了の正体が明かされてから、悪魔狩り、牧村家の惨劇、20年後のアーマゲドンまでが、短い分量で一気に進みます。
とくに牧村家の惨劇のあと、物語は「20年ののち」へ一気に飛びます。
決着がつかないまま終わること
四つめは、終わり方そのものです。天使の軍団が何をしに来たのか、そのあと世界がどうなるのかは描かれず、その先の世界は、読者の側に残されたまま幕が下ります。
この余白が意図されたものだったのかどうかは、作中からは決められません。
結末の意味がわからないと言われる理由|考察の分かれ目
天使の軍団の目的も正体も、作中では語られません。筆者には三つの読み方ができます。
一つめの読み方は、次の戦いの始まりを示す合図というものです。サタンがかつて神と戦ったと語っているため、その続きが来たと受け取れます。
二つめは、サタンへの報いを示す場面という読み方です。人類を滅ぼした側に、今度は上位の存在が向かってくるという対称の構図として読めます。
三つめは、明の死を際立たせるための背景という読み方です。サタンが涙を流した場面のすぐあとに置かれているため、その孤独を強調する効果として受け取れます。
筆者にはこの三つのどれもが成立するように見えますが、作中に答えは書かれていません。
デビルマンの最終回は打ち切り?よくある誤解とあわせて検証
| よく語られる説 | 分かっていること | 判定 |
|---|---|---|
| 打ち切りで終わった | 全53話で連載が終わったこと | 断定できる材料なし |
| テレビアニメは漫画版のアニメ化 | 原作とアニメ化の関係ではなく、同じ基本設定から作られた別の作品とされる | 誤解 |
| テレビアニメにも飛鳥了が出る | アニメに飛鳥了は登場せず、容姿の似た別のキャラクターが出る | 誤解 |
いちばん多く見かけるのが打ち切り説です。ただし、編集部・作者による打ち切りの公表は確認できませんでした。
ウィキペディア日本語版の概要は、作品が黙示録的な内容へ変わっていった理由として、読者層が大学生まで広がっていたことと、作者の描きたいテーマを深めたいという希望に編集部が同意したことを挙げています。
作者自身も『激マン! デビルマンの章』で連載当時の経緯を描いていますが、この作品は「ノンフィクションにきわめて近いフィクション」と銘打たれています。そこに描かれた場面を、そのまま事実として引くことはできません。
デビルマンのアニメ版の最終回はどう違う?
※この章には、テレビアニメ版の結末に関するネタバレが含まれます。
テレビアニメ版は、東映アニメーションの公式ラインナップによれば1972年7月8日から1973年3月31日まで、NET系で毎週土曜日20時30分から放送されました。全39話です。
| 項目 | 漫画版 | テレビアニメ版 |
|---|---|---|
| 主人公の成り立ち | 人間の不動明がデーモンのアモンと合体 | デーモンのデビルマンが不動明に成り代わる |
| 飛鳥了 | 物語の中心。正体はサタン | 登場しない。容姿の似た別のキャラクターが出る |
| ヒロイン | 牧村美樹。終盤で暴徒に殺される | 牧村ミキ。最終回でも失われない |
| 話の形 | 連載が進むほど黙示録的な大河へ | 原則として一話完結のヒーローもの |
| 最終回 | 人類滅亡後のアーマゲドン | 第39話「妖獣ゴッド 神の奇蹟」 |
いちばん大きな違いは、主人公の成り立ちです。アニメ版の不動明は体も意識もデーモンに乗っ取られているという設定で、漫画版とは向きが逆になっています。
最終回の中身も別物です。公式のあらすじでは、第39話で羽田空港にバベルの塔が、銀座にスフィンクスが出現します。現れた妖獣ゴッドは、ミキに正体をばらされたくなければ邪魔をするな、と明に迫ります。
マグミクスによれば、この回でゴッドは消滅し、人間の姿に戻った明にミキが変わらぬ信頼を示して終わります。ヒロインは死なず、人類も滅びません。
さらにややこしいことに、当時のアニメの最終回は放送局によって違いました。同じ記事は、テレビ朝日(当時のNET)と系列局では第38話が、それ以外の地方局では第39話が最終回として放映されたと伝えています。
理由はプロ野球中継との重なりだったとされています。同じ番組を同じ時期に見ていても、どこに住んでいたかで最後に見た話が違ったことになります。
アニメ版を先に見た人には、漫画版の終盤はまったく別の作品に映ります。
実写映画版が「ひどい」と言われる理由|DEVILMAN crybabyとの違い
※この章には、実写映画版と『DEVILMAN crybaby』に関するネタバレが含まれます。
漫画版の結末は、長いあいだ映像で描かれてきませんでした。それが変わったのが2018年です。
| 媒体 | 公開・配信 | 話数・尺 | 結末の扱い |
|---|---|---|---|
| 漫画版 | 1972年〜1973年 | 全53話 | 人類滅亡後のアーマゲドンで幕 |
| テレビアニメ版 | 1972年〜1973年 | 全39話 | 別の物語として決着(前章参照) |
| OVA『AMON デビルマン黙示録』 | 2000年 | OVA | 原作終盤の暗い展開を扱う |
| 実写映画『デビルマン』 | 2004年10月9日 | 116分 | 漫画を原作とした実写映画 |
| 『DEVILMAN crybaby』 | 2018年1月5日 | Netflix配信 | 公式が「原作の結末まで」を掲げた |
実写映画版は2004年10月9日公開で、監督は那須博之、脚本は那須真知子、配給は東映です。不動明を伊﨑央登、飛鳥了を伊﨑右典、牧村美樹を酒井彩名が演じました。
ウィキペディア日本語版によれば、制作費10億円に対して興行収入は5.2億円でした。同項目は、批評家の前田有一が100点満点中2点としたことや、2004年度文春きいちご賞1位、第1回蛇いちご賞の受賞も記載しています。
『デビルマン』への批判の一部は、この実写映画に向けられたものです。漫画版の最終回の話をしているのか、映画の話をしているのかで、指しているものがまったく違います。
『DEVILMAN crybaby』は2018年1月5日にNetflixで全世界同時配信されました。監督は湯浅政明、シリーズ構成は大河内一楼、アニメーション制作はサイエンスSARUです。
公式サイトは「かつて幾度も映像化されるも、原作の結末までを表現できた作品はなかった」と紹介しています。漫画版の結末を映像で追えるのはこの作品だ、という位置づけです。
配信の発表時、作者の永井豪はシネマカフェの記事で「まず一番に思ったのは『最後まで描いてくれるの?』でした(笑)」とコメントしています。

2004年の映画への批判と、1973年の最終回への批判が、同じ言葉で検索に出てくるんですね。
読んでいる話がどちらなのか、どう見分ければいいですか。

年代を見ると分かりやすいよ。
2004年の話をしているなら映画、1973年の終わり方の話をしているなら漫画版。
同じ言葉でも、指しているものが30年ほど離れているんだ。
テレビアニメ版の全39話と2004年の実写映画は、2026年10月時点でU-NEXTの見放題で配信されています(Prime Videoのテレビアニメはチャンネルかレンタル)。
デビルマンの最終回を評価する声|救いを置かなかった結末
評判を調べると、否定的な声ばかりが目に入ります。それでも、批判が集まる同じ場面を、この作品の核と見る読み方があります。
筆者には、美樹が殺される場面は、悪魔よりも人間のほうが恐ろしいという主題を逃げずに描いた場面に読めます。救いを置かなかったからこそ、連載終了から50年以上たっても語られ続けているのだと思います。
映像化の側から見ても、結末は特別な扱いを受けてきました。『DEVILMAN crybaby』の公式サイトは、原作を「”完全映像化は不可能”と呼ばれた」作品として紹介しています。
数字の面では、単行本の発行部数は累計5,000万部です。2017年3月のシネマカフェの記事で紹介された数字です。
作品の影響については、『DEVILMAN crybaby』公式サイトの「系譜」ページが分かりやすい資料になります。『ベルセルク』『進撃の巨人』『寄生獣』『東京喰種』『新世紀エヴァンゲリオン』などが、この作品と並べて掲載されています。
漫画版デビルマンは今から読む価値がある?伝聞と実際の落差
結論から言うと、結末の評判を先に知ってしまった人ほど、自分で確かめる意味があります。伝聞と実際の印象が、かなり離れる作品だからです。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 講談社漫画文庫版の5冊で、結末まで自分で確かめたい人 | 拷問や惨殺の場面が苦手な人(終盤の悪魔狩りから続く) |
| 『DEVILMAN crybaby』を見て、原作の結末を確かめたい人 | テレビアニメ版のようなヒーローものを期待している人 |
| 『バイオレンスジャック』など、後の作品の元をたどりたい人 | 天使の軍団の正体まで答えが欲しい人(作中で語られない) |
同じホラー・サスペンスの完結作として、がっこうぐらし!の最終回も検証しています。

よくある質問
まとめ|デビルマンの最終回と結末【全53話】
漫画版『デビルマン』の最終回は、人類が滅んだあとのアーマゲドンで不動明が息絶え、正体がサタンだった飛鳥了が涙を流すところで終わります。謝罪は届かず、天使の軍団が迫る場面で幕が下ります。
批判が向いているのは、作品全体ではありません。悪魔狩りが始まってから最後までの終盤、とくに牧村美樹が殺される場面に集中しています。
打ち切りだったかどうかは断定できません。
テレビアニメ版ではヒロインも人類も失われません。漫画版の結末を映像で追えるのは、公式が「原作の結末まで」を掲げた『DEVILMAN crybaby』です。

これから読む人に、ひとことだけ選ぶとしたら何を伝えますか。

伝え聞いた最終回と、実際のページの印象はかなり離れている作品なんだ。
結末を知ってからアニメ全39話を見ると、人類が滅びない別の決着が対になって見えるよ。アニメで見比べる道と、文庫版全5巻を揃える道を下に並べたから、合うほうを見てみて。
調査メモ
いちばん手が止まったのは、巻数と話数の書き方でした。上位に出てくる記事の多くが「何巻の何話」と書いているのですが、その根拠が見つからなかったのです。
講談社の商品ページには収録話の目次が載っておらず、しかも版によって全5巻と全4巻が並んでいました。そこで本記事では、巻と話を特定した書き方をやめ、場面で示す形に統一しました。
次に迷ったのが、打ち切り説の扱いです。「アニメの終了に合わせて連載も早く終わった」という説明は何度も見かけましたが、作者や編集部の言葉そのものには届きませんでした。
もう一つ見送ったのが、天使の軍団の目的です。目的を断定している説明はいくつも見つかったのですが、出どころとなる資料が示されているものは一つもありませんでした。読み方を三つ並べるだけにとどめています。
参考資料
- 講談社「『デビルマン(1)』(永井 豪,ダイナミックプロ):講談社漫画文庫 製品詳細」※講談社漫画文庫版が全5巻であること、第1巻の発売日(1997年4月3日)とページ数の根拠
- 講談社「『デビルマン(5)』(永井 豪,ダイナミックプロ):講談社漫画文庫 製品詳細」※講談社漫画文庫版第5巻の発売日(1997年6月4日)とページ数、飛鳥了の正体をめぐる内容紹介の根拠
- 講談社「『改訂版デビルマン(4) <完>』(永井豪とダイナミックプロ):KCデラックス 製品詳細」※講談社の商品ページに全4巻構成の版(2012年7月6日発売)も並んでいることの根拠
- 東映アニメーション 作品ラインナップ「デビルマン」※テレビアニメ版の放送期間(1972年7月8日〜1973年3月31日)、NET系、毎週土曜日20時30分〜21時00分という放送枠の根拠
- 東映アニメーション 作品ラインナップ「第 39 話 妖獣ゴッド 神の奇蹟 – デビルマン」※テレビアニメ版第39話のサブタイトルとあらすじ(羽田空港のバベルの塔、銀座のスフィンクス、妖獣ゴッドがミキに正体をばらすと明に迫ること)の根拠
- DEVILMAN crybaby 公式サイト「INTRODUCTION & STORY」※2018年1月5日Netflix独占配信、「かつて幾度も映像化されるも、原作の結末までを表現できた作品はなかった」「”完全映像化は不可能”と呼ばれた」という紹介文の根拠
- DEVILMAN crybaby 公式サイト「STAFF & CAST」※監督・湯浅政明、シリーズ構成・大河内一楼、アニメーション制作・サイエンスSARUの根拠
- DEVILMAN crybaby 公式サイト「GENEALOGY」※『バイオレンスジャック』『デビルマンレディー』『ネオデビルマン』『AMON デビルマン黙示録』『ベルセルク』『進撃の巨人』『寄生獣』『東京喰種』『新世紀エヴァンゲリオン』が系譜として並べられていることの根拠
- cinemacafe.net「永井豪「デビルマン」、”原作の結末”まで新たにアニメ化!Netflix全世界配信へ」※累計発行部数5,000万部、原作の結末までをアニメ化するという発表、永井豪のコメントの根拠
- MANTANWEB(まんたんウェブ)「デビルマンサーガ:「デビルマン」”最終伝説”が完結」※『デビルマンサーガ』の連載開始(2014年12月)と2020年3月10日発売号での完結の根拠
- Infoseekニュース「『デビルマン』2つの最終回が刻んだ衝撃 ハッピーエンドの後にあった”地獄の展開”(マグミクス)」※テレビ朝日(当時のNET)と系列局では第38話が、それ以外の地方局では第39話が最終回として放送されたこと、その理由がプロ野球中継との重なりだったこと、第39話でミキが変わらぬ信頼を示して終わること、OVA『AMON デビルマン黙示録』が原作終盤の暗い展開を扱うこと、記事の見出し(ハッピーエンドの後にあった”地獄の展開”)の根拠
- Wikipedia「デビルマン」※連載期間・全53話、『魔王ダンテ』を出発点とする設定、漫画版とテレビアニメ版が「同一の基本設定を使用して描かれた2つの作品」に近い関係であること、連載を経るごとに黙示録的な内容へ変遷した理由として読者層と作者の希望が挙げられていること、漫画版の結末のあらすじ、牧村家の人々と不動明・飛鳥了の最期、テレビアニメ版で不動明が体も意識もデーモンに乗っ取られている設定であることの根拠
- Wikipedia「飛鳥了」※テレビアニメ版に飛鳥了が登場せず、容姿の似た別のキャラクターが登場することの根拠
- Wikipedia「デビルマン (映画)」※2004年の実写映画の公開日・監督・脚本・配給・上映時間・キャスト、制作費10億円に対し興行収入5.2億円だったこと、前田有一の評価と文春きいちご賞・蛇いちご賞の受賞の根拠
- Wikipedia「激マン!」※『激マン! デビルマンの章』が作者自身に『デビルマン』執筆当時の経緯を描いた作品であること、「ノンフィクションにきわめて近いフィクション」と銘打たれていることの根拠
- Wikipedia「バイオレンスジャック」※『バイオレンスジャック』が『デビルマン』で世界が破滅したあとの世界を舞台にし、終盤で続編であることが明かされることの根拠


コメント