チ。の名言まとめ|全8巻19場面と、アニメの題と重なった3つの言葉

チ。 名言 名言

PR本記事にはアフィリエイト広告を含みます(広告について)。

『チ。―地球の運動について―』の名言は、巻と人物の組み合わせで探すと早く見つかります。主役が世代ごとに入れ替わるので、人物が分かれば巻の見当がつくためです。

この記事では19場面を、知ることの言葉・賭けることの言葉・引き継ぐことの言葉の3系統に分けて並べます。 全8巻から拾いました。

  • 全8巻・全62話
    2022年4月に完結
  • 19場面/9人
    この記事で扱う名言
  • アニメ全25話
    題との重なりは3件

※『チ。』の全8巻・最終章までのネタバレを含みます。オクジーとバデーニの結末、7巻のヨレンタの場面、8巻でラファウが再び現れる場面にも触れます。会話に登場する全巻くんはこの記事の案内役のキャラクターです。

シラベエ
シラベエ

言葉は覚えているのに、どの巻だったか思い出せないことがあります。

巻が分からないと、読み返すのも難しいですよね。

全巻くん
全巻くん

1巻のラファウは、12歳で大学に飛び級入学する天才少年だね。

8巻にも同じ名前のラファウが出てくるけど、こっちは大人の姿なんだ。

名前だけで探すと、ラファウは1巻と8巻のどちらか迷うよ。

全巻くん
全巻くん

アニメ全25話のうち、第2話や第19話は名言とほぼ同じ形の題が付いた回なんだ。

Prime Videoの見放題に入っていて、30日間の無料体験があるよ。

セリフを声で聞ける枠を下に置いたから、第1話から見てみて。

この記事を書いた人
あのまん

小学生のころから漫画を読み、読んできた作品は300を超えました。いちばん好きなのはあだち充さんの『ナイン』。完結・打ち切りになった漫画の最終回が何巻の何話で、どう描かれたのかを、出版社や公式の情報で確かめてまとめています。

あのまんをフォローする
  1. 【結論】チ。の名言は知る・賭ける・引き継ぐの3系統に分かれる
  2. チ。の名言早見表|1巻のラファウから8巻のドゥラカまで19場面
  3. 第1章|ラファウとフベルトの名言(1巻)
    1. フベルトの「不正解は…」|1巻
    2. ラファウの「僕の直感は…」|1巻
    3. ラファウの宣言「そして今から…」|1巻
    4. ラファウの「この感動を…」|1巻
  4. 第2章|オクジー・バデーニ・ヨレンタの名言(2巻〜5巻)
    1. 異端者の「一生快適な自己否定に…」|2巻
    2. グラスの「だったらそこに…」|2巻
    3. バデーニの「それが何かを…」|3巻
    4. ピャスト伯の「誤ちでも…」|3巻
    5. ヨレンタの「文字は…」|3巻
    6. オクジーの「とりあえず一週間くらいは…」|4巻
    7. オクジーの「この地球を守る為に…」|4巻
    8. オクジーの「この空は…」|5巻
    9. オクジーの「今ある規範を…」|5巻
  5. 第3章|ドゥラカとヨレンタの名言(6巻〜8巻)
    1. ドゥラカの「今日ここに運命を変えに」|6巻
    2. ヨレンタの「きっと迷いの中に…」|7巻
    3. ヨレンタの「全歴史が…」|7巻
  6. 8巻の名言|第3章の決着と、最終章が入る巻
    1. ドゥラカの「その死の責任は…」|8巻
    2. ラファウの「同じ思想に生まれるよりも…」|8巻
    3. ラファウの「知が人や社会の…」|8巻
  7. アニメ全25話の題は、多くがセリフの形をしている
    1. 話し言葉の形をした題が21話ある
    2. 名言集の文言と重なる題は3つ、ずれる題が2つ
  8. よくある質問
  9. まとめ|チ。の名言は知る・賭ける・引き継ぐの3つに分かれる
  10. 調査メモ
  11. 参考資料

【結論】チ。の名言は知る・賭ける・引き継ぐの3系統に分かれる

『チ。』の名言を集めると、まず気づくのは章が変わると語り手ごと入れ替わることです。

2巻の紹介文には「神童ラファウが自ら命を絶ってから10年が経った」とあり、6巻には「オクジーとバデーニが命を賭して真理を生き残らせてから25年の時が経った」とあります。

主役が入れ替わる4つの区切り
  • 第1章|ラファウとフベルト(1巻・第1〜4話)
  • 第2章|オクジー・バデーニ・ヨレンタ(2巻〜5巻・第5〜35話)
  • 第3章|ドゥラカとヨレンタ(6巻〜8巻・第36話〜)
  • 最終章|8巻(最終話の第62話まで)

語り手が変わっても、言葉の役割には共通点があるので、役割で3つに分けました。

名言の系統
  • 知ることの言葉(6件)
  • 賭けることの言葉(7件)
  • 引き継ぐことの言葉(6件)

1つめは、知ることについての言葉です。間違いや疑いを、知る手順の一部として扱う言い方が、巻をまたいで繰り返されます。 1巻のフベルト、3巻のバデーニ、5巻のオクジー、7巻のヨレンタ、8巻のドゥラカとラファウの6件です。

2つめは、賭けることの言葉です。損得の計算をやめて、片方に決める言い方です。1巻のラファウ2件、2巻の異端者、4巻と5巻のオクジー3件、6巻のドゥラカの7件です。

3つめは、引き継ぐことの言葉です。託す・残す・つながる向きの言い方で、1巻のラファウ、2巻のグラス、3巻のピャスト伯とヨレンタ、7巻のヨレンタ、8巻のラファウの6件です。

この記事で扱うのは9人です。 フベルト・ラファウ・異端者・グラス・バデーニ・ピャスト伯・ヨレンタ・オクジー・ドゥラカで、ラファウは1巻と8巻の同じ名前をまとめて1人と数えています。

シラベエ
シラベエ

3つに分けるとき、知ることと賭けることの境目で迷いました。

1巻のラファウは、どちらにも入りそうに見えます。

全巻くん
全巻くん

1巻のラファウは、紹介文だと『合理性を最も重んじる』少年だよ。

その人が、途中で直感のほうを取るんだ。

同じ巻の中でも、立っている位置が変わっているよ。

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チ。の名言早見表|1巻のラファウから8巻のドゥラカまで19場面

巻の若い順に19件を並べ、セリフは全文を載せています。右端の列には、名言と言われる理由を1文で添えました。 セリフを押すと、その解説へ飛べます。

スマホでは表を横にスクロールできます →

#セリフ(全文)・場面キャラ巻名言と言われる理由
1不正解は無意味を意味しないフベルト1巻間違いを無意味と切り離す言い方で、3巻のピャスト伯の言葉と同じ筋になっている
2僕の直感は、地動説を信じたい!!ラファウ1巻「合理性を最も重んじる」と紹介された人物が、直感の側に立つと言っている
3そして今から、地球を動かす。ラファウ1巻「今から」で時を区切る短い宣言で、ほぼ同じ形がアニメ第2話の題になっている
4この感動を生き残らすラファウ1巻残すものが自分から「感動」へ移り、4巻のオクジーの言葉にもこの語が読みとして出てくる
5一生快適な自己否定に留まるか、全てを捨てて自己肯定に賭けて出るか異端者2巻選択肢を2つの対に絞り、どちらを選ぶかを聞く側に返している
6だったらそこに何かを託せるグラス2巻「だったら」で前の話を受け、託せる先があると言い切っている
7それが何かを知るということだバデーニ3巻知るとはどういうことかを、定める形で言っている
8誤ちでも何かを書き留めたことは、歴史にとって無意味ではないピャスト伯3巻1巻のフベルトの言葉を、「書き留める」ことに寄せて言い直している
9文字は、まるで奇蹟ですよヨレンタ3巻学問から遠ざけられる時代の人物が、文字そのものを奇蹟と呼んでいる
10とりあえず一週間くらいは悲劇に耐えられる気がしますオクジー4巻「一週間くらい」と期限を切り、救われるとは言わない控えめな言い方になっている
11この地球を守る為に地獄へ行けるオクジー4巻名言集の記載では「地球」に「かんどう」の読みが振られ、1巻のラファウの「感動」とつながる
12この空は、絶対に、綺麗だオクジー5巻読点で区切りながら、目の前の空を条件なしに肯定している
13今ある規範を疑えないなら、それも獣と大して変わらない。オクジー5巻疑うことを、人と獣を分ける線として置いている
14私は「今日ここに運命を変えに」来てるドゥラカ6巻6巻の紹介文が書く「運命」の語を、変える対象として使い直している
15きっと迷いの中に倫理がある。ヨレンタ7巻迷いを倫理の置き場所として扱い、ほぼ同じ形がアニメ第19話の題になっている
16全歴史が私の背中を押すヨレンタ7巻「全歴史」を主語にして、自分を押される側に置く言い方になっている
17その死の責任は神じゃなくて人が引き受けるドゥラカ8巻責任の引き受け先を、神から人へ言い分けて移している
18僕は同じ思想に生まれるよりも、同じ時代に生まれることのほうがよっぽど近いと思う。ラファウ8巻比べる語を重ねて、近さの物差しを思想から時代へ移している
19知が人や社会の役に立たなければいけないなんて発想はクソだ。ラファウ8巻「役に立たなければいけない」という前提を、理由ごと退ける形になっている

第1章|ラファウとフベルトの名言(1巻)

1巻は160ページ・第1〜4話で、ラファウが地動説に出会ってから退場するまでが入ります。

フベルトの「不正解は…」|1巻

不正解は無意味を意味しない

出典:『チ。―地球の運動について―』1巻/フベルト。文言と巻はページ数を示した名言集(54ページ)の記載による
POINT名言だと言われる理由

言ったのは、「禁じられた研究」のために幽閉されていた異端者です。 フベルトはラファウの義父ポトツキの知人です。

のちにノヴァクに捕らえられて処刑され、死の間際にラファウへ天体を模したペンダントを託します。研究のために閉じ込められていた人が、「不正解」と「無意味」を分けています。同じ筋は3巻のピャスト伯の「誤ちでも何かを…」にも出てきます。

小学館の1巻の紹介文では、フベルトは名前ではなく「謎の男」として書かれています。

ラファウの「僕の直感は…」|1巻

僕の直感は、地動説を信じたい!!

出典:同1巻/ラファウ。文言と巻はページ数を示した名言集(82〜85ページ)の記載による
POINT名言だと言われる理由

12歳で大学に飛び級入学する天才少年が、理屈より直感の側に立つ一言です。 1巻の紹介文には「合理性を最も重んじるラファウ」とあり、その人物がここで自分の立ち方を裏返しています。

「信じる」ではなく「信じたい」と、望む形で言っています。アニメ第3話の題「僕は、地動説を信じてます」は言い切りで、原作のこの一言は願いの形です。

ラファウの宣言「そして今から…」|1巻

そして今から、地球を動かす。

出典:同1巻/ラファウ。文言と巻はもう1本の名言集の記載による
POINT名言だと言われる理由

「今から」で時を区切った、12歳の少年の宣言です。 地動説は「信じる」ものから、自分が「動かす」ものに言い換えられています。

ほぼ同じ形がアニメ第2話の題「今から、地球を動かす」になりました。

小学館の紹介文でも、1巻の書き出しと8巻の結びに「動かせ」の語が置かれています。

ラファウの「この感動を…」|1巻

この感動を生き残らす

出典:同1巻/ラファウ。文言と巻はページ数を示した名言集(144ページ)ともう1本の名言集の記載による
POINT名言だと言われる理由

生き残らせる対象を、自分でなく「感動」に置いた一言です。 名言集の記載どおりなら144ページで、160ページある1巻の終わり近くにあたります。2巻は、ラファウが自ら命を絶ってから10年後の話から始まります。

「感動」の語は1巻で終わりません。4巻のオクジーの「この地球を守る為に…」で、同じ語がもう一度出てきます。

第2章|オクジー・バデーニ・ヨレンタの名言(2巻〜5巻)

2巻から5巻(第5〜35話)が第2章です。ラファウの死から10年後、空を見ることを恐れる代闘士オクジーが、異端者とグラスから「想い」を託され、修道士バデーニを訪ねます。9件のうち4件がオクジーの言葉です。

異端者の「一生快適な自己否定に…」|2巻

一生快適な自己否定に留まるか、全てを捨てて自己肯定に賭けて出るか

出典:同2巻/異端者。文言と巻はページ数を示した名言集(63〜64ページ)の記載による
POINT名言だと言われる理由

言ったのは、オクジーに「想い」を託す2人のうちの1人です。 名言集が「異端者」と書く2巻の人物(占星術師)で、もう1人がグラスです。

「快適な自己否定」と「全てを捨てて自己肯定」を並べ、どちらを選べとは言っていません。

選択肢を2つに絞る形は、3巻の紹介文の「持てる選択肢は二つ。」という言い方にも見られます。

グラスの「だったらそこに…」|2巻

だったらそこに何かを託せる

出典:同2巻/グラス。文言と巻はページ数を示した名言集(102〜103ページ)の記載による
POINT名言だと言われる理由

言ったのは、2巻の紹介文で「超ポジティブ思考の男」と紹介されるグラスです。 公式あらすじでは、任務を捨ててノヴァクと敵対する人物です。

「託せる」と言ったグラス自身が、託す側に回ります。次の3巻の紹介文には「グラスの想いを受け継いだオクジー」とあります。

バデーニの「それが何かを…」|3巻

それが何かを知るということだ

出典:同3巻/バデーニ。文言と巻はページ数を示した名言集(159〜160ページ)の記載による
POINT名言だと言われる理由

言ったのは、「知」を追った結果、眼を焼かれて田舎村へ左遷された修道士です。 3巻の紹介文では「孤高の天才修道士」と書かれています。知ろうとして罰を受けた人が、知るとは何かを定めています。

1巻の「不正解」、5巻の「疑う」、7巻の「迷い」は知る手順の一部を言う言葉で、この一言だけが知ることそのものを言い換えています。

アニメ第9話の題は「きっとそれが、何かを知るということだ」で、「きっと」が付いた形です。

ピャスト伯の「誤ちでも…」|3巻

誤ちでも何かを書き留めたことは、歴史にとって無意味ではない

出典:同3巻/ピャスト伯。文言と巻はページ数を示した名言集(172ページ)の記載による
POINT名言だと言われる理由

言ったのは、先代の教授から受け継いだ「完璧な天動説の証明」に、残り少ない命を捧げている天文研究所の所長です。 天動説の側の人が、誤りでも書き留めたことには意味があると言っています。

1巻のフベルトの「不正解は…」と、「無意味ではない」と否定で言う形までそろっています。違うのは、間違いより「書き留めた」行いのほうを認めている点です。

4巻の紹介文ではピャスト伯は「『天動説』の大家」と書かれ、小学館の紹介文で名前が出るのは4巻からです。

ヨレンタの「文字は…」|3巻

文字は、まるで奇蹟ですよ

出典:同3巻/ヨレンタ。文言と巻はページ数を示した名言集(177〜179ページ)の記載による
POINT名言だと言われる理由

言ったのは、「女だから」という理由で満足に研究させてもらえない天文研究助手です。 研究所では雑用係として扱われています。3巻の紹介文では名前ではなく「少女」と書かれ、「『女性に学問など』という時代に押し潰され」とあります。

学問から遠ざけられている人が、書いて残す手段である文字を「奇蹟」と呼んでいます。7巻では、そのヨレンタが活版印刷で地動説を広めようとする組織の長になっています。

名言集の記載どおりなら177〜179ページで、192ページある3巻の終わり近くにあたります。

オクジーの「とりあえず一週間くらいは…」|4巻

とりあえず一週間くらいは悲劇に耐えられる気がします

出典:同4巻/オクジー。文言と巻はページ数を示した名言集(86ページ)ともう1本の名言集の記載による
POINT名言だと言われる理由

言ったのは、2巻の紹介文で「超ネガティブ思考の青年」と書かれたオクジーです。 その人が「悲劇に耐えられる」と言っています。ただし「とりあえず」「一週間くらい」「気がします」と、3つの語で控えめに包んでいます。

救われるとは言いません。期限つきで耐える側に決めたところが、ネガティブな人の前向きさとして残ります。

4巻の紹介文には、オクジーが「一連の体験を物語として執筆し続けた」とあります。

オクジーの「この地球を守る為に…」|4巻

この地球を守る為に地獄へ行ける

出典:同4巻/オクジー。文言と巻はページ数を示した名言集(142〜143ページ)ともう1本の名言集の記載による
POINT名言だと言われる理由

ページ数を示した名言集の記載では、この「地球」に「かんどう」の読みが振られています。 1巻のラファウが「この感動を…」と言ったときの語です。第2章のオクジーが、同じ語を守ると言っています。

地獄へ「行ける」と、自分から引き受ける形です。5巻の紹介文にも「何より『感動』を守るため」という言い方が出てきます。

オクジーの「この空は…」|5巻

この空は、絶対に、綺麗だ

出典:同5巻/オクジー。文言と巻はページ数を示した名言集(90〜92ページ)の記載による
POINT名言だと言われる理由

言ったのは、優れた視力を持ちながら、空を見ることを恐れている代闘士です。 空を怖がっていた人が、空を「綺麗だ」と言い切っています。

名言集の記載どおりなら、読点を2つ入れて「絶対に」を間にはさんだ形です。

アニメ第14話の題「今日のこの空は」とは、語そのものが違います。

オクジーの「今ある規範を…」|5巻

今ある規範を疑えないなら、それも獣と大して変わらない。

出典:同5巻/オクジー。文言と巻はもう1本の名言集の記載による
POINT名言だと言われる理由

疑うことを、人と獣を分ける線として置いています。 5巻の紹介文には「オクジーは異端審問官・ノヴァクとの死闘へと赴く」とあります。異端を取り締まる側と戦う巻の言葉です。

代闘士のオクジーが、規範を疑えない者を獣と同じだと言っています。

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第3章|ドゥラカとヨレンタの名言(6巻〜8巻)

6巻(第36話〜)から第3章に入り、オクジーとバデーニが「命を賭して真理を生き残らせてから25年」後の話になります。

6巻の紹介文にある「神が決めた『運命』に父を奪われ」た少女がドゥラカで、名前が紹介文に出るのは7巻からです。3巻の「少女」だったヨレンタも、7巻で戻ってきます。8巻の言葉は次の章にまとめました。

ドゥラカの「今日ここに運命を変えに」|6巻

私は「今日ここに運命を変えに」来てる

出典:同6巻/ドゥラカ。文言と巻はページ数を示した名言集(135〜136ページ)の記載による
POINT名言だと言われる理由

言ったのは、父を幼い頃に亡くし、「不安がなくなるまで金を稼ぐ」という信念を持つ移動民族の娘です。 6巻の紹介文は「神が決めた『運命』に父を奪われ」と書いています。父を奪った「運命」を、ドゥラカは変える対象に置き直しています。

「今日」「ここに」と時と場所を限った宣言です。6巻の紹介文は、この少女が「自らの強い信念のために動き出す」と書いています。

ヨレンタの「きっと迷いの中に…」|7巻

きっと迷いの中に倫理がある。

出典:同7巻/ヨレンタ。文言と巻はページ数を示した名言集(49〜50ページ)ともう1本の名言集の記載による
POINT名言だと言われる理由

言ったのは、7巻で異端解放戦線の組織長として戻ってきたヨレンタです。 3巻で「少女」と書かれた人物が、25年後に組織を率いる側で「迷い」を語っています。

頭の「きっと」で、言い切りを少しゆるめています。迷いを語る一言が、言い方まで迷いを残した形です。

アニメ第19話の題は「迷いの中に倫理がある」で、「きっと」が落ちた形です。7巻の紹介文は、ヨレンタがドゥラカに「何を想い、何を伝えるのか」と書いています。

ヨレンタの「全歴史が…」|7巻

全歴史が私の背中を押す

出典:同7巻/ヨレンタ。文言と巻はページ数を示した名言集(79〜80ページ)の記載による
POINT名言だと言われる理由

「全歴史」を主語にして、自分を押される側に置いた一言です。 7巻の紹介文には「25年前、希望と絶望を味わった彼女」とあります。オクジー・バデーニと同じ「悲劇」を25年前にくぐった人が、自分の背中を押すものを「全歴史」と呼んでいます。

アニメ第20話では、ヨレンタはドゥラカへ「かつてラファウが遺した言葉」の手紙を託します。1巻から続いてきたものを、次の人へ渡す側に立つ人物です。

8巻の名言|第3章の決着と、最終章が入る巻

8巻には2つの区切りが入ります。 第3章の決着と、最終章です。収録は第53話から最終話の第62話までで、紹介文はドゥラカとシュミットが「地動説」の出版を目指し、ノヴァクが追い詰めると書いています。

ドゥラカの「その死の責任は…」|8巻

その死の責任は神じゃなくて人が引き受ける

出典:同8巻/ドゥラカ。文言と巻はページ数を示した名言集(52ページ)の記載による
POINT名言だと言われる理由

言ったのは、6巻の紹介文で「神を信じられなくなった少女」と書かれたドゥラカです。 その人物が8巻で、死の責任を神でなく人が引き受けると言い切っています。

6巻では「運命」を変えに来たと言い、8巻では死の責任まで人の側へ引き取っています。神に預けていたものを、6巻から8巻にかけて人の側へ移しています。

名言集の記載どおりなら52ページで、224ページある8巻の前のほうにあたります。

ラファウの「同じ思想に生まれるよりも…」|8巻

僕は同じ思想に生まれるよりも、同じ時代に生まれることのほうがよっぽど近いと思う。

出典:同8巻/ラファウ。文言と巻はもう1本の名言集の記載による。ノヴァクの臨終の場面という位置づけも同じ記事の記載による
POINT名言だと言われる理由

名言集は、ノヴァクの臨終の場面の言葉としています。 ノヴァクは1巻でフベルトを捕らえた異端審問官です。

人の近さを、同じ思想より同じ時代で測る言葉です。「よりも」「よっぽど」と比べる語を重ねて、思想より時代のほうを取っています。

ラファウの「知が人や社会の…」|8巻

知が人や社会の役に立たなければいけないなんて発想はクソだ。

出典:同8巻/ラファウ。文言と巻はもう1本の名言集の記載による
POINT名言だと言われる理由

知ることに、役に立つという理由を求めない一言です。 1巻で12歳の天才少年だったラファウと同じ名前の人物が、「クソだ」という強い語で言い切っています。

「役に立たなければいけない」という言い方を、そのまま引いてから退けています。

リアルサウンドは、最終章で舞台が1468年のポーランド王国と明示され、主人公がアルベルト・ブルゼフスキに交代すると説明しています。

最終章に現れるラファウが、1巻のラファウと同じ人物かどうかは作中で明示されていません。 解釈が割れている点で、この記事では判断しません。

同じ名前の人物として読むかどうかで、この一言の重さは変わります。結末の読み方はチ。の最終回・結末ネタバレで扱っています。

アニメ全25話の題は、多くがセリフの形をしている

アニメ全25話の題は、公式サイトのSTORYページで見られます。 題の多くは誰かのセリフとして読める形で、名言集が引く文言とほぼ同じ題も3つあります。ただし細部は違うので、題を原作のセリフとしてそのまま引くとずれが出ます。

話し言葉の形をした題が21話ある

話し言葉の形かどうかで分けると、25話のうち21話の題が話し言葉の形をしています。 一人称や述語を含み、そのまま誰かのセリフとして読める形です。

そうでない4話は、第10話「『知』」・第11話「『血』」・第23話「同じ時代を作った仲間」・最終話にあたる第25話「?」でした。

話題
第2話今から、地球を動かす
第3話僕は、地動説を信じてます
第9話きっとそれが、何かを知るということだ
第12話俺は、地動説を信仰してる
第14話今日のこの空は
第19話迷いの中に倫理がある
第20話私は、地動説を愛している
第22話君らは歴史の登場人物じゃない
第25話?

第25話の題は「?」です。 記号1文字で、25話の中でここだけが疑問符だけになっています。

作者の魚豊さんは、最終章について「不思議にしたかったんです」「変な嘘をつきたかったというか」とMANTANWEBのインタビューで話しています。ただしこれは最終章全体についての発言で、題についてのものではありません。

名言集の文言と重なる題は3つ、ずれる題が2つ

アニメ題名言集の文言との違い巻・誰の言葉
第2話今から、地球を動かす文言は頭に「そして」が付き、句点で終わる1巻 ラファウ
第9話きっとそれが、何かを知るということだ文言には「きっと」も読点も無い3巻 バデーニ
第19話迷いの中に倫理がある文言は「きっと」で始まり、句点で終わる7巻 ヨレンタ
第3話僕は、地動説を信じてます文言は「僕の直感は」で始まり、「信じたい」と願う形1巻 ラファウ
第14話今日のこの空は文言には「今日の」が無く、後ろに言葉が続く5巻 オクジー

一字一句そろう組み合わせは、この5つの中に1つもありませんでした。 上の3件は語の並びがほぼ同じで、下の2件は語そのものが違います。

面白いのは第9話と第19話です。「きっと」の位置が、題と文言で入れ替わっています。 第9話は題に「きっと」があり、第19話は文言のほうにあります。

ここで比べているのは、アニメ公式の題と、名言集2本が写した文言です。 名言集の側が言い換えている可能性もあります。

シラベエ
シラベエ

第14話の『今日のこの空は』と、5巻のオクジーの『この空は、絶対に、綺麗だ』が同じ場面かどうかは、名言集の記載では分かりませんでした。

全巻くん
全巻くん

第14話は、バデーニとオクジーが死刑を宣告されて、絞首台へ上っていく回だね。

原作で確かめるなら、5巻の90ページ前後を開いてみて。

よくある質問

Qチ。でよく挙げられる名言はどれですか?
A巻を書いている名言集2本と、巻の記載が無い1本の計3本すべてに載っていたのは、1巻のフベルトの「不正解は…」と、4巻のオクジーの「この地球を守る為に…」の2件でした。
Q「今から、地球を動かす」は何巻の言葉ですか?
Aもう1本の名言集は1巻のラファウの言葉としています。ほぼ同じ文言がアニメ第2話の題になっています。
Q原作の話数は分かりますか?
Aセリフ1件ごとの話数は確かめられていませんが、巻ごとの収録話は分かります。1巻=第1〜4話、2巻=第5〜12話、3巻=第13〜21話、4巻=第22〜28話、5巻=第29〜35話、6巻=第36〜44話、7巻=第45〜52話、8巻=第53〜62話です。
Qラファウの名言は何巻にありますか?
Aこの記事で扱う5件は1巻に3件、8巻に2件です。8巻は第3章の決着と最終章の両方が入る巻です。
Qヨレンタとオクジーの名言は何巻にありますか?
Aヨレンタは3巻に1件、7巻に2件。オクジーは4巻に2件、5巻に2件です。この3件と4件が全部というわけではありません。
Qノヴァクの名言はなぜ載っていないのですか?
Aノヴァク本人の言葉は、巻まで示した資料が見つからなかったため載せていません。

ノヴァクは、娘をはじめとしたこの世の平穏を守るため、どんな残酷なことも仕事と割り切る異端審問官で、1巻でフベルトを捕らえます。

まとめ|チ。の名言は知る・賭ける・引き継ぐの3つに分かれる

この記事で扱った19場面は、知ることの言葉6件、賭けることの言葉7件、引き継ぐことの言葉6件に分かれました。

同じ形の言葉が、世代をまたいで出てくる場所が2つありました。1巻のフベルトと3巻のピャスト伯、1巻のラファウと4巻のオクジーです。

アニメの題と名言集の文言は、一字一句そろいません。 第9話と第19話では「きっと」の位置が入れ替わっていました。

読み返すときは、巻と人物の組み合わせが入口になります。 この作品は主役が入れ替わるので、人物が決まれば巻もほぼ決まります。

全巻くん
全巻くん

8巻まで読み終えてから1巻に戻ると、同じ名前のラファウが、立っている場所の違う人として読めるんだ。

最終8巻だけ読み返す道と、紙で全8巻を揃える道を下に並べたから、合うほうを見てみて。

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調査メモ

セリフ1件ごとの話数は書けませんでした。 小学館の単行本商品ページ(1〜8巻)に目次の欄が無いためです。巻ごとの収録話の範囲は、ビッコミの連載一覧(単行本の巻ごとに話がまとめられている)で確かめました。

人物の立場は、アニメ公式サイトの人物紹介と、あつめでぃあ(静岡新聞社)が載せている公式あらすじによります。

巻は、名言をまとめた解説記事2本の記載によります。ページ数まで示した記事の記載が15件、もう1本の記載が8件で、4件は両方に載っています。巻を書いていない1本は、文言と話者の裏取りだけに使いました。

各巻の内容紹介の人物名とも突き合わせ、19件中12件は名前で確かめられました。フベルト(1巻「謎の男」)・ヨレンタ(3巻「少女」)・ドゥラカ(6巻「少女」)は名前が出ていません。

異端者・ピャスト伯(3巻)・8巻のラファウ2件は、紹介文からは確かめられませんでした。裏づけられるのは人物がその巻に出ていることまでで、セリフのページは確認していません。話者不詳の2件は落としました。

参考資料

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