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テレビアニメ『ヒカルの碁』全75話を見終えてから名言を探すと、初めて目にする言葉に行き当たります。全75話は原作17巻の第148局までで、北斗杯編の本戦と最終話はアニメ本編に無いためです。
ヒカルの碁の名言は、「神の一手と千年」「勝負とライバル」「プロの道」「佐為との別れ」の4つの系統に分けられます。 読者投票でいちばん票を集めたのは、17巻 第140局で桑原本因坊が語る「等しく才たけた者が2人要る」の言葉です。
何巻の何局かが分からないと、読み返す巻が決まりません。この記事の16のセリフは、巻・局と局の題で引けます。アニメの話数は確かめられた回だけ添えています。
- 全23巻
最終巻は2003年9月発売 - 16個
この記事で取り上げる言葉 - 41局
アニメのあとに続く原作の局
※この記事には『ヒカルの碁』原作の最終23巻・第189局までの重大なネタバレが含まれます。15巻で佐為が消える場面と、最終回の章はとくに結末に触れます。会話に登場する全巻くんはこの記事の案内役のキャラクターです。

名言を集めてみたら、アニメの範囲にあるセリフと原作にしか無いセリフが混ざっていて戸惑いました。
アニメの最終話のあと、原作ではどれくらい話が続くんですか。

テレビアニメの最終話『なつかしい笑顔』は、原作17巻の最後の局と同じ題なんだ。
原作はそこから18巻の番外編をはさんで、19巻の第149局から北斗杯編が始まるよ。
最終話の第189局までが、最後の23巻に収まっているね。

アニメ第70話『佐為がいた…』は、伊角さんとの一局でヒカルが佐為を見つける回なんだ。
全75話とスペシャルを同じところで続けて見られるサービスがあるよ。
下にまとめたから、聞き直したい回から入ってみて。
【結論】ヒカルの碁の名言は4系統|神の一手・勝負・プロの道・佐為との別れ
ヒカルの碁のセリフは、千年前の棋士・藤原佐為が碁盤から現れる1巻 第1局から、ヒカルが永夏に答える23巻 第189局まで、碁を打つ理由を言い合う形で積み上がります。
- 神の一手と千年の言葉(佐為・ヒカル・桑原本因坊)|1巻〜17巻
- 勝負とライバルの言葉(ヒカル・岸本・倉田・アキラ)|3巻〜22巻
- プロの道の言葉(伊角・本田)|10巻〜20巻
- 佐為との別れの言葉(佐為・ヒカル)|15巻〜16巻
最終23巻の第189局の2つの場面は、4系統が重なる場面として表の最後に「最終回」と置きます。
1つ目は、佐為が第1局で口にする「神の一手」が起点です。この言葉は17巻 第140局で、桑原本因坊が、2人揃ってはじめて神の一手に近づくと語る場面に重ねて読めます。
2つ目は中学の大会から北斗杯までの勝負の言葉、3つ目はプロ試験とその先を語る言葉です。追う側と追われる側、プロ試験に落ちた側と受かった側の両方から出てきます。
4つ目は15巻 第124局で佐為が消える前後の言葉で、16巻 第139局で一区切りがつきます。
ヒカルの碁の名言一覧【早見表・巻・局とアニメ話数つき】
単行本で読み返すなら、17行のうち13行は1巻から17巻に入っています。 テレビアニメ全75話に無いのは10番・13番・16番・17番の4行です。セリフを押すと、その解説へ飛べます。
スマホでは表を横にスクロールできます →
| # | セリフ・場面 | キャラ | 原作の巻・局・題 | アニメ | 系統 | 名言と言われる理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | なぜなら私はまだ…神の一手を極めていない | 藤原佐為 | 1巻 第1局「棋聖降臨」 | — | 神の一手 | 碁を打ちたい理由を、まだ届いていないものの名前で答えている |
| 2 | 千年 | 進藤ヒカル | 8巻 第62局「私が打っても?」 | 第30話 | 神の一手 | 碁歴を問われた答えに、佐為の過ごした時間をそのまま使っている |
| 3 | 神は この一局をヒカルに見せるため 私に千年の時を長らえさせたのだ | 藤原佐為 | 14巻 第116局「千年の答」 | 第56話 | 神の一手 | 自分が残された理由を、ヒカルの側に置いている |
| 4 | 1人の天才だけでは名局は生まれんのじゃ 等しく才たけた者が2人要るんじゃよ | 桑原本因坊 | 17巻 第140局「決心」 | 第70話 | 神の一手 | 名局の条件を、等しい才を持つ2人の釣り合いで言っている |
| 5 | 笑ったな 最後まで笑っちゃいけないんだぜ 勝負ってもんは | 進藤ヒカル | 3巻 第25局「前哨戦」 | — | 勝負 | 第21局でダケさんが三谷に言った言葉を、ヒカルが大会の盤で使い直している |
| 6 | いずれ追いつく? いずれとはいつのことだ | 岸本薫 | 5巻 第40局「始動」 | 第20話 | 勝負 | ヒカルの言葉を問い返すだけで、目標への本気の差を突きつけている |
| 7 | でもオレ、昨日1日で強くなったよ | 進藤ヒカル | 7巻 第60局「迫る!プロ試験」 | — | 勝負 | 負けた一局のあとに、悔しさより先に伸びた手応えを言っている |
| 8 | 自分にとって本当に怖い奴は 下から来るんだ | 倉田厚 | 12巻 第104局「倉田六段」 | — | 勝負 | 上を目指す話をひっくり返し、下から追う相手を怖がっている |
| 9 | キミは ボクの 生涯のライバル | 塔矢アキラ | 17巻 第146局「ヒカルの碁」 | 第74話 | 勝負 | 1巻から追い続けた相手を、プロの初対局で言葉にして認めている |
| 10 | この碁を投了するのも立て直すのもここにいるオレしかいない! | 進藤ヒカル | 22巻 第179局「中国vs日本②」 | 全75話に無し | 勝負 | 大差の盤で、続けるか投げるかを決めるのは自分だと言い聞かせている |
| 11 | 自信を失ったわけじゃない オレの碁がオレをささえている | 伊角慎一郎 | 10巻 第85局「起死回生」 | 第41話 | プロの道 | 崩れた理由を外に探さず、自分の碁を足場にし直している |
| 12 | 目標だけどゴールじゃない 道はずっと続いている | 伊角慎一郎 | 16巻 第139局「この一局から」 | — | プロの道 | プロ試験の合格を、途中の1点として言い直している |
| 13 | プロの道は長い 長い上にゴールもない | 本田敏則 | 20巻 第158局「初手天元」 | 全75話に無し | プロの道 | 第139局の伊角と同じ「ゴール」の語を、本田が選抜戦の負けのあとに使っている |
| 14 | 私の役目は終わった | 藤原佐為 | 15巻 第124局「さよなら」 | 第60話 | 佐為との別れ | 千年の理由を見つけた佐為が、自分の終わりを短く言い切っている |
| 15 | どこをさがしてもいなかった佐為が……こんな所にいた | 進藤ヒカル | 16巻 第139局「この一局から」 | 第70話 | 佐為との別れ | 探した先が、自分の打った一手の中だったと分かる言葉になっている |
| 16 | 遠い過去と 遠い未来をつなげるために そのためにオレはいるんだ | 進藤ヒカル | 23巻 第189局「あなたに呼びかけている」 | 全75話に無し | 最終回 | 碁を打つ理由を問われ、過去と未来の両方を答えに入れている |
| 17 | 〔場面〕楊海が、ヒカルの答えを誰もが同じだと受ける | 楊海 | 23巻 第189局「あなたに呼びかけている」 | 全75話に無し | 最終回 | ヒカル1人の答えを、国も立場も越えた全員の話へ広げている |
8番の倉田の「怖い」はカタカナの「コワイ」で、5番の語尾は「勝負ってやつは」で紹介されることもあります。
※アニメの列の「—」は、話数を特定していない回です。

アニメの題と原作の局の題が同じ回がありますね。
題が分かれば、原作のどの巻を開けばいいか見当がつくんでしょうか。

アニメ第56話『千年の答え』と14巻の第116局『千年の答』のように、題がそのままの回があるよ。
アニメの1話はだいたい原作の2局分だから、話数を2倍すると原作の局の目安になるね。
佐為との別れを読み返すなら、消える前後の第122局から第130局が15巻にまとまっているんだ。
「神の一手」と千年の名言|佐為・ヒカル・桑原本因坊
佐為が第1局で口にしてから、桑原本因坊が第140局で語るまで、16巻分をまたぐ4つの言葉です。
- 佐為「なぜなら私はまだ…」|1巻 第1局
- ヒカル「千年」|8巻 第62局
- 佐為「神は この一局を…」|14巻 第116局
- 桑原本因坊「1人の天才だけでは…」|17巻 第140局
佐為が1人で追っていた「神の一手」が、第116局ではヒカルに、第140局では2人の打ち手に渡っていくと読めます。
佐為「なぜなら私はまだ…」|1巻 第1局
なぜなら私はまだ…神の一手を極めていない
ヒカル「千年」|8巻 第62局
千年
佐為「神は この一局をヒカルに見せるため…」|14巻 第116局
神は この一局をヒカルに見せるため 私に千年の時を長らえさせたのだ
桑原本因坊「1人の天才だけでは名局は生まれんのじゃ」|17巻 第140局
1人の天才だけでは名局は生まれんのじゃ 等しく才たけた者が2人要るんじゃよ
勝負とライバルの名言|ヒカル・岸本・倉田・アキラ
中学の大会の3巻から北斗杯の22巻まで、勝負の相手やライバルに向けた6つの言葉です。
- ヒカル「笑ったな…」|3巻 第25局
- 岸本「いずれ追いつく?…」|5巻 第40局
- ヒカル「でもオレ、昨日1日で…」|7巻 第60局
- 倉田「自分にとって本当に怖い奴は…」|12巻 第104局
- アキラ「キミは ボクの…」|17巻 第146局
- ヒカル「この碁を投了するのも…」|22巻 第179局
6つとも、相手との差をどう見るかを言っています。 岸本と倉田は外から見た差を、ヒカルとアキラは打つ本人として言葉にしています。
ヒカル「笑ったな…」|3巻 第25局
笑ったな 最後まで笑っちゃいけないんだぜ 勝負ってもんは
岸本「いずれとはいつのことだ」|5巻 第40局
いずれ追いつく? いずれとはいつのことだ
ヒカル「昨日1日で強くなったよ」|7巻 第60局
でもオレ、昨日1日で強くなったよ
倉田「自分にとって本当に怖い奴は…」|12巻 第104局
自分にとって本当に怖い奴は 下から来るんだ
アキラ「キミは ボクの…」|17巻 第146局
キミは ボクの 生涯のライバル
ヒカル「ここにいるオレしかいない!」|22巻 第179局
この碁を投了するのも立て直すのもここにいるオレしかいない!
プロの道の名言|伊角・本田(10巻から20巻)
プロ試験と、その先を語る3つの言葉です。
- 伊角「自信を失ったわけじゃない…」|10巻 第85局
- 伊角「目標だけどゴールじゃない…」|16巻 第139局
- 本田「プロの道は長い…」|20巻 第158局
伊角の第139局と本田の第158局は、どちらも「ゴール」という語でプロの先を言っています。
伊角「オレの碁がオレをささえている」|10巻 第85局
自信を失ったわけじゃない オレの碁がオレをささえている
伊角「目標だけどゴールじゃない」|16巻 第139局
目標だけどゴールじゃない 道はずっと続いている
本田「プロの道は長い」|20巻 第158局
プロの道は長い 長い上にゴールもない
佐為との別れの名言|15巻 第124局から16巻 第139局
佐為が消える局と、ヒカルが佐為を見つける局の2つの言葉です。
- 佐為「私の役目は終わった」|15巻 第124局
- ヒカル「どこをさがしても…」|16巻 第139局
15局のあいだをあけた2つの言葉は、第124局で消えた佐為を、第139局でヒカルが自分の碁の中に見つけるところでつながって読めます。
佐為「私の役目は終わった」|15巻 第124局
私の役目は終わった
ヒカル「…こんな所にいた」|16巻 第139局
どこをさがしてもいなかった佐為が……こんな所にいた

次はいよいよ最終話の言葉ですね。
アニメの続きを原作で読むつもりの人は、ここで止めたほうがいいですか。

次の章は23巻の第189局で、北斗杯の韓国戦のあとの場面なんだ。
早見表の16番と17番の中身を書いているよ。
19巻から自分で読むつもりなら、ここでいったん閉じてね。
最終回の名言|23巻 第189局「あなたに呼びかけている」
北斗杯の韓国戦で、大将のヒカルは高永夏(コ・ヨンハ)に半目で負けます。泣くヒカルに、永夏が碁を打つ理由を問います。
- ヒカルが永夏に返した答え
- 楊海が、その答えを受けて話す
2つとも、碁を打つ理由を、人と人のあいだのものとして言っています。
ヒカル「遠い過去と 遠い未来をつなげるために」|23巻 第189局
遠い過去と 遠い未来をつなげるために そのためにオレはいるんだ
楊海が、ヒカルの答えを受けて話す|23巻 第189局
ヒカルの答えのあと、中国チームの団長・楊海は、それを青臭いと言いながらも、今を生きている人は誰でも同じだと話します。
韓国戦の結果と、最終話の評価はヒカルの碁の最終回の記事で扱っています。
名言から読み解くヒカルの碁のテーマ
16の言葉を巻の順に並べると、2つの傾向が見えてきます。
1つ目は、言葉が人から人へ受け渡されていくことです。第21局のダケさんの言葉は、第25局でヒカルが使います。第124局で佐為が考えた、虎次郎からヒカルへ、その先の誰かへと続く話は、第189局のヒカルの「遠い過去と遠い未来」に重なります。
2つ目は、碁を2人のものとして語る言葉が多いことです。第140局の桑原本因坊の「2人要る」、第146局のアキラの「生涯のライバル」、第189局で誰もが同じだと話す楊海は、どれも1人では閉じない話をしています。
これは作者の意図として確かめたものではありません。巻と局を並べたときに、筆者にはそう読める、という読み方です。
よくある質問
まとめ|ヒカルの碁の名言は「神の一手」から「遠い過去と遠い未来」へ
ヒカルの碁の名言は「神の一手と千年」「勝負とライバル」「プロの道」「佐為との別れ」の4系統で、16のうち13は1巻から17巻、テレビアニメ全75話の描いた範囲に入っています。
最終23巻の結末そのものは、ヒカルの碁の最終回の記事で追えます。
アニメで聞いた言葉を読み返すなら1巻から17巻、アニメの先の言葉を読むなら19巻から23巻が目安です。

第189局の答えを知ってから第1話を見直すと、佐為の『神の一手』が違って聞こえるんだ。
テレビアニメの先の言葉を読むなら、19巻から始めれば足りるよ。
アニメで聞き直す道と、全23巻を紙で揃える道を下に並べたから、合うほうを見てみて。
参考資料
- S-MANGA(集英社)「ヒカルの碁」シリーズ一覧 ※各巻の電子版の目次(巻と局・局の題)の根拠
- S-MANGA(集英社)「ヒカルの碁 14」※第116局「千年の答」・第117局の収録の根拠
- ComicAddict Lab「【ヒカルの碁】心に残る名言&名シーンまとめ」※m02・m03・m04・m08・m09・m11・m13の紙面の文言と巻・頁の根拠
- ComicAddict Lab「【ヒカルの碁】心に残る名言&名シーンまとめ(2ページ目)」※同・画像の引用元の巻・頁
- 名言格言.NET「ヒカルの碁の名言・名セリフまとめ」※セリフの文言と話者の照合
- note「【マンガ紹介】ヒカルの碁 名言集」※セリフの文言と巻・頁の照合
- ここのこ「『ヒカルの碁』名言・名場面ランキング結果 ~心に残る言葉の力~」※読者投票の票数(総投票数209・1位34票)の根拠
- Books BY 麻弥「ヒカルの碁124局」※第124局の佐為の言葉と場面の根拠
- Books BY 麻弥「ヒカルの碁139局」※第139局の伊角とヒカルの場面の根拠
- ヒカルの碁感想「第187〜189局」※第189局のヒカルの答えと楊海の言葉の文言の照合
- TVガイドWeb「ヒカルの碁 第30話」ほか ※アニメ第20・30・41・56・60・70・74話のあらすじ(URLは話数の部分だけ変わる)。アニメ各話と原作の場面の対応の根拠
- ホフマンブログ「ヒカルの碁 第七十局「佐為がいた…」」※4番の桑原本因坊の場面がアニメ第70話にあることの根拠
- ReaJoy「ヒカルの碁 熱く心に残る名言・名シーン10選」※5番の語尾「やつは」、13番の話者の別の紹介の出どころ
- Wikipedia「ヒカルの碁」※北斗杯編の流れ・アニメが原作の何巻までかの根拠


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