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『ハイキュー!!』の第1話には「終わりと始まり」という題が付いています。同じ題が、41巻の第365話に「終わりと始まり・2」として出てきます。
この記事で選んだ10件は、勝った場面よりも、負けた場面と、自分の呼び名が変わる場面に寄っています。 まず3件を抜粋で挙げます。
- 「才能は開花させるもの…」(及川徹・17巻 第146話「才能とセンス」)
- 「”負け”は弱さの…」(武田一鉄・8巻 第69話「敗者」)
- 「誰かがおれに名前をつけてくれるのなら…」(日向翔陽・41巻 第362話「小さな巨人VS」)
全文と残りの7件は、巻と話つきの早見表にまとめました。
- 全45巻
2020年7月に連載完結 - 10個
この記事で引用する名言 - 3巻〜41巻
早見表に載せた名言の範囲
※この記事には『ハイキュー!!』原作の重大なネタバレが含まれます。稲荷崎戦以降と最終巻の話タイトルにも触れます。未読の巻は飛ばしてお読みください。会話に登場する全巻くんはこの記事の案内役のキャラクターです。

あのセリフが何巻の何話だったか、いざ調べると出てこないんです。
巻数だけ書いてあって話数が無いものが多くて、確かめようがありませんでした。
ハイキューの名言は、どこから見ていくのがいいですか。

3巻の第23話と第24話は続けて開いてみて。
影山の「俺が居れば」の次の回で、日向が自分の役目を名乗るんだ。
8巻の「敗者」は、青葉城西に負けた試合を収めた巻にあるよ。

8巻 第69話「敗者」の武田一鉄の言葉は、アニメ第1期の第24話として紹介されているんだ。
全4期と劇場版はPrime Videoの見放題で、無料体験があるよ。
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【結論】ハイキューの名言は3系統に分けられる|負け・呼び名・相手
この記事の10件を、言葉がどこに向かっているかで分けました。
- 負けや劣勢を言い換える言葉(武田一鉄・田中龍之介・及川徹)
- 自分の呼び名を決める言葉(日向翔陽)
- 相手と向き合う場面で出る言葉(影山飛雄・月島蛍・孤爪研磨)
1つ目には、題が「敗者」の回(8巻)の言葉、稲荷崎戦で狙われている最中(30巻)の言葉、烏野に敗れる側の及川徹(17巻)の言葉が並びました。
2つ目は日向翔陽に集中しています。自分の呼び名を自分で選ぶ場面が、3巻と41巻の2回あります。
3つ目は、目の前の相手に向けた言葉です。3巻で影山が日向に「俺が居れば」と告げる一言や、37巻の音駒戦の終盤に研磨が口にする礼がここに入ります。
ハイキューの名言早見表【巻数・話数つき】|3巻から41巻まで
探しているセリフが何巻の何話にあるかを、巻の若い順に並べました。セリフは全文を載せ、右端の列に名言と言われる理由を1文で添えています。 セリフを押すと、その解説へ飛べます。セリフの表記は資料により揺れがあります。
スマホでは表を横にスクロールできます →
| # | セリフ(全文)・場面 | キャラ | 巻・話・話の題 | 名言と言われる理由 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | でも 俺が居ればお前は最強だ! | 影山飛雄 | 3巻 第23話「同じ1点」 | 「俺が居れば」という条件つきで相手を「最強」と呼び、次の第24話で日向の名乗りへ続く |
| 2 | 最強の囮になります…! | 日向翔陽 | 3巻 第24話「チーム烏野、始動」 | エースではない役目を自分から名乗り、その呼び名が5巻 第44話の題「最強の囮」にもなる |
| 3 | “負け”は弱さの証明ですか? | 武田一鉄 | 8巻 第69話「敗者」 | 題が「敗者」の回で、負けと弱さを結びつける見方そのものを問いの形で差し出している |
| 4 | たかが部活だろ | 月島蛍 | 10巻 第86話「月の出」 | 「たかが」の一語で部活を言い下げ、19巻 第164話「たかが1点」の題と並べて読める |
| 5 | 才能は開花させるもの センスは磨くもの | 及川徹 | 17巻 第146話「才能とセンス」 | 回の題と同じ2語を対句で並べ、どちらも自分で手を加えるものとして言い直している |
| 6 | まってたよ | 月島蛍 | 19巻 第163話「月の輪」 | 10巻で部活を「たかが」と言った月島が、白鳥沢との決勝で口にする |
| 7 | おれは居るぞ まだ居るぞ | 日向翔陽 | 26巻 第226話「まぎれる」 | 回の題「まぎれる」に対して、「居るぞ」を重ねてまだコートにいることだけを言っている |
| 8 | できるまでやれば できる | 田中龍之介 | 30巻 第264話「失恋」 | 稲荷崎戦で狙われている最中の独白で、当たり前の言葉のまま自分を立て直している |
| 9 | おれにバレーボール教えてくれてありがとう | 孤爪研磨 | 37巻 第324話「祭の終わり」 | 37巻に収録された音駒戦の終盤に、バレーボールを教わった礼を口にしている |
| 10 | 誰かがおれに名前をつけてくれるのなら おれは最強の囮がいい | 日向翔陽 | 41巻 第362話「小さな巨人VS」 | 3巻 第24話で名乗った「最強の囮」を、38巻あとに自分の呼び名として選び直している |
物語の転換点で生まれた名シーン|敗者・稲荷崎戦・最強の囮
転換点として挙げる3件は、負けを題にした回と、試合の最中に置かれています。
- 青葉城西との試合を収めた巻の「敗者」の回(8巻 第69話)
- 稲荷崎戦で押し込まれた場面(30巻 第264話)
- 鴎台戦で自分の呼び名を口にする場面(41巻 第362話)
武田一鉄の問いかけ「”負け”は…」|8巻 第69話
“負け”は弱さの証明ですか?
烏野の武田一鉄が口にする言葉で、引用したのは出だしの一文です。8巻には第63話から第71話までが収録され、青葉城西との試合が描かれます。 次の9巻の紹介文は、この試合を「青葉城西に負けた」と書いています。
田中龍之介の独白「できるまで…」|30巻 第264話
できるまでやれば できる
第264話「失恋」は春高の烏野と稲荷崎の試合の途中にあたり、田中龍之介の独白です。稲荷崎戦の名言を探している方は、第261話から第269話までを収録した30巻を開くのが早いと思います。
日向翔陽の「誰かがおれに名前を…」|41巻 第362話
誰かがおれに名前をつけてくれるのなら おれは最強の囮がいい
第362話「小さな巨人VS」は春高準々決勝、烏野と鴎台の試合の途中にあたります。41巻には第358話から第365話までが収録されています。
日向翔陽の宣言「最強の囮に…」|3巻 第24話
最強の囮になります…!
3巻には第17話から第25話までが収録されています。 41巻では、日向が呼び名を選び直した第362話「小さな巨人VS」の次の第363話に、「小さな巨人VS最強の囮」という題が付きます。

3巻で名乗った呼び名を、41巻でもう一度選んでいるんですね。
話のタイトルまで続いているとは思いませんでした。
作品の側が意識してやっていると考えていいんですか。

意図までは言い切れないかな。作者が何を考えていたかは分からないからね。
5巻の第44話「最強の囮」と43巻の第384話「最強の囮・2」は、目次を開けば自分の目で確かめられるよ。
キャラ別に見るハイキューの名言|及川徹・影山飛雄・日向翔陽・月島蛍・孤爪研磨
田中龍之介は30巻 第264話「失恋」、武田一鉄は8巻 第69話「敗者」です。
及川徹の名言「才能は…」|17巻 第146話
才能は開花させるもの センスは磨くもの
青葉城西高校の及川徹の言葉で、県代表決定戦の準決勝、青葉城西と烏野の試合の途中で出ます。場面を扱った解説記事は、及川が長いトスを通した直後の一言としています。17巻には第145話から第153話までが収録されています。
影山飛雄の名言「俺が居れば…」|3巻 第23話
でも 俺が居ればお前は最強だ!
烏野高校の影山飛雄が日向翔陽に向けた言葉で、回の題は「同じ1点」です。
日向翔陽の名言「おれは居るぞ…」|26巻 第226話
おれは居るぞ まだ居るぞ
主人公の日向翔陽の言葉です。26巻は春高が始まる前の伊達工との練習試合を収録した巻で、第225話から第233話までが入っています。
月島蛍の名言「たかが…」|10巻 第86話
たかが部活だろ
烏野高校の月島蛍の言葉で、10巻の第86話「月の出」の場面です。回の題「月の出」は、19巻 第163話の「月の輪」と同じく月を含む題です。
月島蛍の5文字の名言|19巻 第163話
まってたよ
烏野高校の月島蛍の言葉で、19巻は県代表決定戦の決勝、白鳥沢との試合を収録しています。19巻には第163話から第171話までが収録され、この回は19巻の最初の話にあたります。
孤爪研磨の名言「おれにバレーボール…」|37巻 第324話
おれにバレーボール教えてくれてありがとう
孤爪研磨の言葉です。名言をまとめた解説記事は、音駒の黒尾鉄朗に向けた言葉として紹介しています。37巻には第323話から第331話までが収録され、直後の第325話は「ゴミ捨て場の約束」という題です。
最終回までの名言を追う手がかり|話タイトルの引き直しを1巻から45巻まで
一度使われた題が後の話でもう一度使われている組のうち、初出と引き直しの両方を収録話一覧で確かめられたのは次の5組です。
| 初出の話 | 引き直した話 |
|---|---|
| 第1話「終わりと始まり」(1巻) | 第365話「終わりと始まり・2」(41巻) |
| 第44話「最強の囮」(5巻) | 第384話「最強の囮・2」(43巻) |
| 第148話「宣戦布告」(17巻) | 第189話「宣戦布告・2」(21巻)と第374話「宣戦布告・3」(42巻) |
| 第150話「ごあいさつ」(17巻) | 第380話「ごあいさつ・2」(43巻) |
| 第379話「妖怪大戦争」(43巻) | 第400話「妖怪大戦争・2」(45巻) |
第365話は41巻の本編の最後の話です。ただし鴎台戦が決着するのは次の42巻で、集英社の42巻の紹介文には「春高バレー編完結」と書かれています。決着の直前の巻の最後に、第1話と同じ題が置かれている形です。
45巻の収録話は、第394話から第401話と最終話です。最終話には「挑戦者たち」という題が付いています。第401話は「約束」です。
37巻の第325話「ゴミ捨て場の約束」と、45巻の第401話「約束」は、呼応して読めます。 完全に同じ題ではないため、つながりは読み方の一つです。
42巻の第370話には「挑戦者・2」という題が付いています。最終話の「挑戦者たち」と並べて読める題です。
最終回の結末については、こちらの記事で検証しています。

出典・表記が割れているセリフを検証|第398話のサブタイトルと第69話の話数
| 割れているもの | 確認できた記述 | 判定 |
|---|---|---|
| 第398話の題に使われた故事成語 | 集英社の収録話一覧では題が「遠きに行くは必ず邇きよりす」。コトバンクの見出し語は「遠きに行くには必ず邇きよりす」。アニメイトタイムズは武田一鉄の台詞として「遠きに行くには必ず近きよりす」と書き起こし | 表記が異なる |
| 武田一鉄の言葉の話数 | アニメイトタイムズは1stシーズン第24話として紹介。原作では第69話「敗者」で、8巻収録であることを集英社の一覧で確認 | 媒体が異なる |
1件目は、もとが古い言い回しであることに由来します。コトバンクによると「遠きに行くには必ず邇きよりす」は『礼記』中庸の一節で、順を追って手近なところから進むべきだという意味です。作品オリジナルの言葉ではないため、読み下し方に幅があります。
2件目は、数えている対象が違います。アニメ第1期の第24話と、原作8巻の第69話は同じ場面を指しています。
名言から読み解くハイキューのテーマ|「敗者」と「囮」
ここからは筆者の読み方で、作者の意図として断定できるものではありません。8巻の武田、30巻の田中、17巻の及川の言葉は、3つとも負けや劣勢を取り消そうとしていません。 負けや劣勢をそのままにして、その次に何をするかだけを言っています。
前に言ったことを自分で言い直すのは、日向だけではありません。月島蛍も、10巻で言った態度を19巻で自分で覆しています。
よくある質問
アニメイトタイムズが2021年7月22日に公開した名言集では19のセリフが紹介されており、範囲は白鳥沢戦までです。
2026年9月時点で、音駒戦は劇場版「ゴミ捨て場の決戦」(2024年2月16日公開)、鴎台戦を含む春高準々決勝は劇場版「VS 小さな巨人」(2027年公開と発表)です。
まとめ|ハイキューの名言は「負け」と「呼び名」をめぐる言葉に集まる
この記事で選んだ10件は、負けや劣勢を言い換える言葉と、自分の呼び名を選び直す言葉に多く寄りました。 日向翔陽が3巻で名乗った「最強の囮」は、38巻あとの41巻でもう一度選び直されます。

月島の「たかが部活だろ」と「まってたよ」も、10巻と19巻で離れているんですね。
これから読み返す方は、どこを開けばいいですか。

早見表で気になった一言があれば、その前の1話から開いてみて。
及川の17巻なら、第145話から読むと試合の流れがつかめるよ。

第1話と同じ題が41巻の本編の最後にもう一度出てくるように、この作品は離れた巻どうしが呼び合っているんだ。
3巻から電子で読み返す道と、紙で全45巻を揃える道を下に並べたから、合うほうを見てみて。
参考資料
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 1/古舘春一」※第1話「終わりと始まり」の収録巻の根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 3/古舘春一」※第23話・第24話の収録巻の根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 5/古舘春一」※第44話「最強の囮」の収録巻の根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 8/古舘春一」※第69話「敗者」の収録巻の根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 9/古舘春一」※第86話の収録巻を挟んで確定させた根拠。紹介文の「青葉城西に負けた」(8巻の青葉城西戦で烏野が敗れたこと)の根拠
- 集英社コミック公式S-MANGA「ハイキュー!! 11/古舘 春一」※11巻が第90話から第98話までであること。10巻を挟んで確定させた根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 17/古舘春一」※第146話・第148話・第150話の収録巻の根拠。紹介文の記述(県代表決定戦準決勝の青葉城西戦が決着する巻)の根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 19/古舘春一」※第163話・第164話の収録巻の根拠。紹介文の記述(県代表決定戦決勝で烏野が白鳥沢と戦う。準決勝で烏野が青葉城西に勝ったことの根拠でもある)の根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 21/古舘春一」※第189話「宣戦布告・2」の収録巻の根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 26/古舘春一」※第226話「まぎれる」の収録巻と、伊達工との練習試合・春高開幕前という時期の根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 30/古舘春一」※第264話「失恋」の収録巻の根拠。紹介文の記述(稲荷崎を相手にした試合で、一人調子の上がらない田中が狙われる)の根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 37/古舘春一」※第324話・第325話の収録巻の根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 41/古舘春一」※第362話・第365話の収録巻の根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 42/古舘春一」※第370話「挑戦者・2」・第374話「宣戦布告・3」の収録巻と、鴎台戦の決着が42巻であることの根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 43/古舘春一」※第379話・第380話・第384話の収録巻の根拠
- 集英社「ハイキュー!! カラー版 45/古舘春一」※第398話・第400話・第401話・最終話「挑戦者たち」の根拠
- 集英社「ハイキュー!! 45/古舘 春一」※最終巻が2020年11月4日発売であることの根拠
- GAME Watch「「ハイキュー!!」、7月20日発売の週刊少年ジャンプ33・34合併号をもって遂に完結」※2020年7月に連載完結したことの根拠
- Production I.G「劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦」※公開日と題材(烏野VS音駒)の根拠
- Production I.G「2027年公開決定!『劇場版ハイキュー!! VS 小さな巨人』、スペシャルアニメ「ハイキュー!! バケモノたちの行くところ」」※2027年公開と発表されたことの根拠
- アニメイトタイムズ「『ハイキュー!!』名言・名台詞・名シーン集|日向、影山らの心に…」※2021年7月22日公開で19のセリフを紹介していること、範囲が白鳥沢戦までであることの根拠
- アニメイトタイムズ「『ハイキュー!!』烏野高校・武田一鉄の名言まとめ!頑張るあなたに!」※武田一鉄の言葉がアニメの話数で紹介されていること、および「遠きに行くには必ず近きよりす」の表記の根拠
- コトバンク「遠きに行くには必ず邇きよりす(トオキニイクニハカナラズチカキヨリス)とは?」※『礼記』中庸が出典であることと語義の根拠
- 「ハイキュー!!」名言部「【明日は何者になる?】鴎台戦を振り返る名言66選「ハイキュー!!」名言集⑬」※引用したセリフの文言の依拠先。孤爪研磨の言葉が黒尾鉄朗に向けられたものであることの根拠でもある
- Chaso Blog「「才能は開花させるもの センスは磨くもの」|「〜もの」から見える及川徹の努力」※及川徹の言葉の文言・場面の依拠先


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